元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

様式美麺 第12弾 新感覚和風ら~めん

2005年10月18日 | れいんぼ~情報
様式美麺 第11弾 冷麺まよぴーあえは10月17日(月)
を持ち終了いたしました。

様式美麺 第12弾 新感覚和風ら~めんを始めます。

今まで魚介素材を使用したラーメンは『煮干し和風らーめん』
『海老風味らーめん』『コッテリ海老らーめん』『焼きあごラーメン』
など作ってきましたが、今回は集大成&新製法を交えたラーメンです。

海の幸のオーケストラ。もしくは、魚介連合隊と動物連合隊の競演です。

初の試みとして独自の製法であみ出した魚介パウダーと煮干し香味油を
通常のラーメンスープに混ぜ合わせています。

魚介パウダーとは、内臓とヒレと頭をとった焼きあごと、花かつお節、
ちりめんじゃこ、荒削りかつお節を独自のブレンド&製法で粉末状に
した物です。そのまま御飯にかけても凄く美味しいです。
その魚介パウダーをスープに混ぜ合わせ、スープの表面に煮干しの
香味油を浮かべました。

味は通常のラーメンとは違います。何層にも重なっているような重層的
な複雑さでありながら、絶妙なバランスでお互いを引き立てあっています。
魚介でダシをとったのでは表現できないような、素材そのものの
強烈なインパクトが動物系のダシに一切の引けを取らず主張しています。

ただ、沈殿しやすいので時々スープを混ぜながら食べて頂くと、
最後まで魚介の旨味を堪能できます。

スープの最後まで飲み干して頂くと、骨粉ならぬ魚粉が溜まっている
はずです。その魚粉こそが、今回の最大の特徴です。

具材も少し変えます。ラーメン具材として使用されない砂ずりをトッピング
します。あのコリコリ感が非常に心地よく、ラーメンでは新感覚だと
思います。

僕は鶏肉より、鶏レバーや砂ずりなどの内臓部が好きなんです。
鳥皮も好きなんですが、実験してみると・・・ん?・・・
と微妙だったので(パリパリ鶏皮は塩で食べる方が美味しい)
砂ずりをトッピングする事にしました。

様式美麺&限定麺は今回で30品目になりました。まず全品食べた方
はいらっしゃらないと思いますが、様式美麺を全品(11品)制覇
されているお客様はいらっしゃいます。今後もご期待に添えるような
新作をやっていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

販売開始:10月19日(水)
価格:並500円 大600円

経営権争奪戦のゆくえ

2005年10月18日 | 店主の人生哲学
本日のBGM
ブラックモアズ・ナイト、ダンシング・ケルト

最近マスコミを騒がせている楽天の三木谷社長や、村上ファンド
の村上社長や、ライブドアの堀江社長について独断の意見を書きます。

僕は株や経済について無知だけど彼らがやろうとしている事が
納得いきません。経営不振な企業の救済や再編で友好的な業務提携
ならばいいと思います。しかし買収対象企業の取締役会の意思に反し
て進められる敵対的なM&Aなんて何でやるんだ!と思ってしまいます。

発行済みの公開株式を大量取得し筆頭大株主になれば、株主が
経営に参与する権利はあります。商取引上の正当性もあり合法行為です。
しかし、金の亡者が自らの野望の為にモラルを無視し乗っ取る姿は
いかがな物かと思います。事前通達が無い奇襲攻撃は卑怯な手段
であり、金で何でも出来ると思っている成金精神が嫌いです。

頭がきれるやり手の経営者だと思いますが経営倫理には反するように
思います。例えば楽天やライブドアを例に上げると、インターネット
とマスメディアの融合がやりたいのなら、0から放送局を立ち上げて
やるのが真っ当なやり方だと思います。また提携や買収が目的なら
正々堂々と正面から交渉すべきであり、相手の逃げ場を封じてから
交渉するのは弱さの現れだと思います。正面からは相手にされないから、
裏工作みたいに株を短期間で取得し、自社が優勢な立場になってから
しか交渉できないのだと思う。

買収対象企業が歓迎ムードでは無く、内部が反発視していて業務提携が
上手く行くとは思えない。役員会や株主総会での議決でも賛成票を得る
事は難しいと思います。M&Aの回避方法は何パターンかあるようですが、
いずれも株主の反発を呼ぶような結果を招くので最終手段みたいです。

ライブドアのニッポン放送買収騒動の時は、新会社を設立しそこに
ニッポン放送の財産を全て売却し、企業価値を無くし買収を思い留まらせる
手段が決行されようとしていた。しかし新株予約権の発行により
ライブドアの保有株式の割合を下げその後の交渉で回避された。
しかし、ニッポン放送を完全子会社化したフジテレビは相当な痛手を
受けた結末でした。ライブドアの保有株を買い戻し、ライブドアの
株まで10%買わされて、業務提携推進委員会という組織を
ライブドアとフジサンケイで運営していかなくてはならなくなった。

今TBSが楽天からの回避策として考えているのが、東証一部への上場の廃止
です。今は自社の保有財産が沢山あるのでTBSの混乱は少ないと思いますし、
公開してない事で社会的地位を損なう事もないと思うので是非決行してほしです。
ライブドアの一件みたいに相手に大儲けををさせ決着してほしくないです。

他にも買収後に多額の支払いがあるようにし(運営購入費や破格の退職金など)
買収リスクを高め買収を思いとどまらせるなんて策もあります。

何故M&Aについて反論するかと言うと、僕が以前働いていた食品会社が
ある日突然乗っ取られました。社員には知らされず社長や役員らで話あいが
ついたみたいで、畑違いの異業種参入企業の経営に変わりました。まず、
人員整理が行われ以前の役職を失った人も大勢いました。僕達みたいな
平社員は大半が時給制のバイトになり、暇な日は昼時ぐらいで帰されるように
なりました。明らかに自主退社を促すリストラ政策でした。
製造工場を閉鎖したり、販売数の少ない品の廃止により、お客さんから
はクレームの嵐でした。飲食店の業務用専門だったので、販売中止により
お客さんの経営する店の商品も出せなくなったりし怒鳴られっぱなしでした。
部長も乗っ取った会社から派遣されてきた数字第一主義者だったので辛さに
絶えかね退社しました。

買収や提携により会社の規模は拡張しても、買収された会社の社員は不運を
迎えるのを身を持って体験したので一連の報道が他人事には思えなかったのです。