A.himeのフォト日記

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映画『沈まぬ太陽』

2009-11-06 | 映画・テレビ
今話題の映画『沈まぬ太陽』を観てきました。



原作は山崎豊子さん、好きな作家の1人です。
実際にあった出来事を題材に、社会の暗部を鋭くえぐった小説が多く、登場人物は実在の人物がモデルとなっているケースも多いそうです。読んでいて、当時のニュースや出来事とオーバーラップしてくる・・・それが山崎豊子さんの小説の面白さでもあるのでしょう。

この「沈まぬ太陽」もそのひとつ。
日本が経済大国へと急成長した激動の時代を背景に、企業の不条理に翻弄されながらも自らの信念を貫く男の姿を描き、仕事とは、家族とは、人生とは・・・と投げかける。また、政治の闇、それに癒着した企業の腐敗体質にまで鋭くメスをいれ、更に深い物語になっています。

私は10年ほど前に原作を読みました。
原作はアフリカ編上・下、御巣鷹山編、会長室編上・下の三編5巻から成る大作ですが、主人公恩地の生きざまにぐいぐい惹かれ、面白くて一気に最後まで読みました。3巻には御巣鷹山のジャンボ機墜落事故の事が描かれていて、それを読んだ時は当時のニュースを思い出し、胸が痛くなりました。

映画ではこの長編を、そしてこの重い題材をどう描いていくのか。公開前からとても楽しみにしていたのです。



原作を読んでから映画を観ると、がっかりすることが多いのですが、今回のこの作品はよかったです。主人公の渡辺謙さんがいいですね~。やはりこの役は謙さんでないと・・・
5巻もの内容を3時間余りに凝縮するのは難しく、御巣鷹山の事故を中心に描いてあるのだろうと思っていたら、アフリカ編、会長室編の部分もあり、原作を思い起こしながら観ていました。ただ、その分、物語がさらりと進んでいって、原作を読んでいないと、ちょっと分かりにくいかな~?でもそれはそれで、いいのかも知れません・・・

一番よかったのは最後のシーン。沈みゆく真っ赤な太陽。群れをなす動物たち。ナイロビの雄大な自然中で、主人公が手にしたのは愛用の銃ではなく、カメラでした・・・

映画『沈まぬ太陽』の公式HP



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コメント (4)
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