■邪馬台国の研究は推理小説から
前回の記事では私が古代史や考古学の道に進むことを諦めた経緯を書いたのですが、実は大学を経て社会人になってからもその方面への興味が失せることはなく、関連する本を読み続けてきました。謎解きが好きな私が若い頃によく読んだのが邪馬台国や卑弥呼を題材にした推理小説です。先日、大阪の実家に帰った時に本棚を探してみるとこんなにありました。
「邪馬台国殺人考」 長尾誠夫
「『邪馬台国の謎』殺人事件」 木谷恭介
「『邪馬台国の謎』殺人事件」 深谷忠記
「邪馬台国の殺人」 中津文彦
「『マ』の邪馬台国殺紀行」 荒巻義雄
「卑弥呼殺人事件」 阿井渉介
「卑弥呼塚殺人事件」 島田一男
「邪馬台国はどこですか?」 鯨統一郎
「卑弥呼伝説地に降りた神々」 井沢元彦
「邪馬台国殺人旅情」 斎藤栄
「卑弥呼の殺人」 篠田秀幸
「『古代四国王朝の謎』殺人事件」 吉岡道夫
「幻の騎馬王朝」 邦光史郎
「箸墓幻想」 内田康夫
「陸行水行」 松本清張
「邪馬台」 北森鴻・浅野里沙子
邪馬台国や卑弥呼は作家にとっても謎解きの興味をそそられるネタなのでしょう。井沢元彦氏、松本清張氏は専門家顔負けの古代史研究家と言って間違いないと思います。
読者の皆さん、もしも今から邪馬台国や卑弥呼を勉強してみようという方がおられたら、専門的なことはさておき、こういうところから入るのもアリではないでしょうか。
実家にはこれらの他にもたくさん(数十冊くらい?)の本がありました。ただ、これだけの数を読んだにもかかわらず、当時はまだ自分の仮説もなくただただ興味にまかせて読んでいただけなので、内容については一片の記憶も残っていません。だから時間がある時にもう一度読み直してみようと思っています。
私は2013年の年明け頃から少し真面目に古代史への取り組みを始めました。その年の夏、とあるコミュニティで旅行に行くことになり、その企画を二人の仲間と一緒に考え始めたのがきっかけです。二人とはいわゆる飲み仲間で、古代史を話題に飲むこともよくあって、そんなことから旅行の企画が始まりました。旅の行き先は宮崎、コンセプトは神話の里を訪ねる旅。企画を練り上げる中で、旅行までに魏志倭人伝を暗記しておくこと、邪馬台国について自分の考えをまとめておくこと、という課題が決まったのです。これが1月頃のことで、少なくとも二人よりも詳しいと自負する私は旅行までのおよそ半年、かなりの時間を魏志倭人伝や邪馬台国に費やすことになりました。このとき、30年以上に渡って封印してきた古代史への想いが心の底から溢れ出てくるのを感じました。
実はこれとほぼ同じタイミングで異動の内示を受けていたのですが、これが会社にとって最も重要と言っても過言でない組織への異動内示でした。本来であればその方面の勉強を始めるべきところでしたが、一度騒ぎ出した血は収まるはずもなく、仕事の勉強はついつい後回しに。
そしてこのときに自分の考えを「邪馬台国畿内説を論証する」と題するレポート(A4で11枚)にまとめました。そうです、私は邪馬台国畿内説を採っております(が、その邪馬台国がそのままその後の大和政権になったとは考えておりません)。このコラムを書く機会にあらためて読んでみたのですが、このときに書いたことが今でも自分の仮説の骨子になっていることが再確認できました。そのときに参考にした主な書籍を以下に紹介しておきます。
「天皇家のふるさと日向をゆく」 梅原猛
「出雲神話の誕生」 鳥越憲三郎
「古代史9つの謎を掘り起こす」 関裕二
「『日本神話』の謎と真実」 三浦竜
「日本古代史を科学する」 中田力
「『出雲』からたどる古代日本の謎」 瀧音能之
「古事記と日本の神々」 吉田敦彦
「出雲と大和 古代国家の原像をたずねて」 村井康彦
「蘇我氏の正体」 関裕二
「邪馬台国は甦る!」 木谷恭介
「吉備の古代史」 門脇禎二
「古代天皇はなぜ殺されたのか」 八木荘司
「『古代日本』誕生の謎」 武光誠
「王権誕生」 寺澤薫
「邪馬台国をとらえなおす」 大塚初重
「邪馬台国の候補地 纏向遺跡」 石野博信
「歴史群像 特別編集『最新 邪馬台国論』」 学研社
「歴史法廷 特集『邪馬台国はここにある』」 世界文化社
難しい専門書の類はひとつとしてなく、どれも文庫、新書、雑誌です。素人は素人らしく背伸びをしないこと。
今回は本の紹介のようになってしまいましたが、次回は宮崎旅行を紹介したいと思います。(第3回へつづく)
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素人学習の成果を2冊の本にまとめることができました。アマゾンで電子版を販売していますので是非ご覧ください。
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前回の記事では私が古代史や考古学の道に進むことを諦めた経緯を書いたのですが、実は大学を経て社会人になってからもその方面への興味が失せることはなく、関連する本を読み続けてきました。謎解きが好きな私が若い頃によく読んだのが邪馬台国や卑弥呼を題材にした推理小説です。先日、大阪の実家に帰った時に本棚を探してみるとこんなにありました。
「邪馬台国殺人考」 長尾誠夫
「『邪馬台国の謎』殺人事件」 木谷恭介
「『邪馬台国の謎』殺人事件」 深谷忠記
「邪馬台国の殺人」 中津文彦
「『マ』の邪馬台国殺紀行」 荒巻義雄
「卑弥呼殺人事件」 阿井渉介
「卑弥呼塚殺人事件」 島田一男
「邪馬台国はどこですか?」 鯨統一郎
「卑弥呼伝説地に降りた神々」 井沢元彦
「邪馬台国殺人旅情」 斎藤栄
「卑弥呼の殺人」 篠田秀幸
「『古代四国王朝の謎』殺人事件」 吉岡道夫
「幻の騎馬王朝」 邦光史郎
「箸墓幻想」 内田康夫
「陸行水行」 松本清張
「邪馬台」 北森鴻・浅野里沙子
邪馬台国や卑弥呼は作家にとっても謎解きの興味をそそられるネタなのでしょう。井沢元彦氏、松本清張氏は専門家顔負けの古代史研究家と言って間違いないと思います。
読者の皆さん、もしも今から邪馬台国や卑弥呼を勉強してみようという方がおられたら、専門的なことはさておき、こういうところから入るのもアリではないでしょうか。
実家にはこれらの他にもたくさん(数十冊くらい?)の本がありました。ただ、これだけの数を読んだにもかかわらず、当時はまだ自分の仮説もなくただただ興味にまかせて読んでいただけなので、内容については一片の記憶も残っていません。だから時間がある時にもう一度読み直してみようと思っています。
私は2013年の年明け頃から少し真面目に古代史への取り組みを始めました。その年の夏、とあるコミュニティで旅行に行くことになり、その企画を二人の仲間と一緒に考え始めたのがきっかけです。二人とはいわゆる飲み仲間で、古代史を話題に飲むこともよくあって、そんなことから旅行の企画が始まりました。旅の行き先は宮崎、コンセプトは神話の里を訪ねる旅。企画を練り上げる中で、旅行までに魏志倭人伝を暗記しておくこと、邪馬台国について自分の考えをまとめておくこと、という課題が決まったのです。これが1月頃のことで、少なくとも二人よりも詳しいと自負する私は旅行までのおよそ半年、かなりの時間を魏志倭人伝や邪馬台国に費やすことになりました。このとき、30年以上に渡って封印してきた古代史への想いが心の底から溢れ出てくるのを感じました。
実はこれとほぼ同じタイミングで異動の内示を受けていたのですが、これが会社にとって最も重要と言っても過言でない組織への異動内示でした。本来であればその方面の勉強を始めるべきところでしたが、一度騒ぎ出した血は収まるはずもなく、仕事の勉強はついつい後回しに。
そしてこのときに自分の考えを「邪馬台国畿内説を論証する」と題するレポート(A4で11枚)にまとめました。そうです、私は邪馬台国畿内説を採っております(が、その邪馬台国がそのままその後の大和政権になったとは考えておりません)。このコラムを書く機会にあらためて読んでみたのですが、このときに書いたことが今でも自分の仮説の骨子になっていることが再確認できました。そのときに参考にした主な書籍を以下に紹介しておきます。
「天皇家のふるさと日向をゆく」 梅原猛
「出雲神話の誕生」 鳥越憲三郎
「古代史9つの謎を掘り起こす」 関裕二
「『日本神話』の謎と真実」 三浦竜
「日本古代史を科学する」 中田力
「『出雲』からたどる古代日本の謎」 瀧音能之
「古事記と日本の神々」 吉田敦彦
「出雲と大和 古代国家の原像をたずねて」 村井康彦
「蘇我氏の正体」 関裕二
「邪馬台国は甦る!」 木谷恭介
「吉備の古代史」 門脇禎二
「古代天皇はなぜ殺されたのか」 八木荘司
「『古代日本』誕生の謎」 武光誠
「王権誕生」 寺澤薫
「邪馬台国をとらえなおす」 大塚初重
「邪馬台国の候補地 纏向遺跡」 石野博信
「歴史群像 特別編集『最新 邪馬台国論』」 学研社
「歴史法廷 特集『邪馬台国はここにある』」 世界文化社
難しい専門書の類はひとつとしてなく、どれも文庫、新書、雑誌です。素人は素人らしく背伸びをしないこと。
今回は本の紹介のようになってしまいましたが、次回は宮崎旅行を紹介したいと思います。(第3回へつづく)
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