トリタスは、イリオネスに教えられた手順で現在を知るべく、鉄の棒と真ん中に棒の立った板を使った。板の棒の影は北西の方角に延びていた。彼らは移動を開始した。
アエネアス隊が歩んできた道中には、アーモンドの樹の群生は見なかったものの、あちこちに4~5本、7~8本と実のつけたアーモンドの樹の群れを見つけることが出来た。彼らは、小休止することにした。アエネアスは彼らにむけて、
『でっかい群生は発見してはいないが、アーモンドの実は収穫することが出来る。イリオネス、この地帯を記憶にとどめておいてくれ。頼むぞ』
『判りました。多くを望めませんが、実を採りに来る連中をがっかりさせないと思います。』
『なあ~、イリオネス、このたび、はじめて、このような旅に出たのだが、砦の皆に、いい報せを持って帰ってやりたい』
『そうですね』
『ところでイリオネス、お前の持ってきた、あの道具だが、昼飯までどれくらいの間があるか判るのか』
『それは判ります。やってみましょう』
イリオネスは、背にしている袋の中から、例の道具を取り出した。
アエネアス隊が歩んできた道中には、アーモンドの樹の群生は見なかったものの、あちこちに4~5本、7~8本と実のつけたアーモンドの樹の群れを見つけることが出来た。彼らは、小休止することにした。アエネアスは彼らにむけて、
『でっかい群生は発見してはいないが、アーモンドの実は収穫することが出来る。イリオネス、この地帯を記憶にとどめておいてくれ。頼むぞ』
『判りました。多くを望めませんが、実を採りに来る連中をがっかりさせないと思います。』
『なあ~、イリオネス、このたび、はじめて、このような旅に出たのだが、砦の皆に、いい報せを持って帰ってやりたい』
『そうですね』
『ところでイリオネス、お前の持ってきた、あの道具だが、昼飯までどれくらいの間があるか判るのか』
『それは判ります。やってみましょう』
イリオネスは、背にしている袋の中から、例の道具を取り出した。