次は、オロンテスが担当している畑作物の話になった。
砦の者たちが乏しい知恵と勘働きで取り組んでいる畑作物の収穫時期が近づいている。少々遅れはしたが、あと一ヶ月ぐらいで麦の収穫ができるところまでにこぎつけていた。収量は多くは期待していないが、ガックリくるか、雀躍して喜ぶか、それなりを望んでいた。オロンテスの表情には不安がなかった。そのことをうまく表現して皆を明るくした。
『オロンテス、そんな風に言って、俺たちをがっかりさせるなよ。ワッ八ッハ』
一同笑って話を締めくくった。
『おい、皆、どうだった。久方ぶりによく飲み、よく食べた。腹は満腹したか。ところで伝えておく。明朝、朝食を終えたら、会議を開く、打ち合わせではない。先ほどのパリヌルスの話もある。以上だ。いい夢を見ろよ』
アエネアスから伝わる感じで一同は気を引き締めた。広間をあとにする、夜が明るい、彼らは空を見上げた。そこには、澄んで輝く月が地上を照らしていた。
砦の者たちが乏しい知恵と勘働きで取り組んでいる畑作物の収穫時期が近づいている。少々遅れはしたが、あと一ヶ月ぐらいで麦の収穫ができるところまでにこぎつけていた。収量は多くは期待していないが、ガックリくるか、雀躍して喜ぶか、それなりを望んでいた。オロンテスの表情には不安がなかった。そのことをうまく表現して皆を明るくした。
『オロンテス、そんな風に言って、俺たちをがっかりさせるなよ。ワッ八ッハ』
一同笑って話を締めくくった。
『おい、皆、どうだった。久方ぶりによく飲み、よく食べた。腹は満腹したか。ところで伝えておく。明朝、朝食を終えたら、会議を開く、打ち合わせではない。先ほどのパリヌルスの話もある。以上だ。いい夢を見ろよ』
アエネアスから伝わる感じで一同は気を引き締めた。広間をあとにする、夜が明るい、彼らは空を見上げた。そこには、澄んで輝く月が地上を照らしていた。