『諸君!私は、今の砦の状態を眺めてみた。そして、考えた。考えたことは、二つ、その二つのことによって、俺たちは未来に向かって、何をしなければならないかということだ。まず、一番目だ。砦の衆、者たちを見て、俺たちが目指している建国と言う事業を見つめたとき、俺たち持っていないものは何かを考えた。それは『未来を託する者』を持っていないことだ。それは子供たちだ。二番目は、このトラキアの地は、俺たちが建国するところではないことだ。俺たちが探し求めている建国の最適の地は、この二つを一挙に達成できるところなのだ。このところを発見し、国としての理念、理性を明確にして、目的、手段、政策を実行していく。そして、俺たちが目標としている建国の事業を推し進める。準備に約1ヶ月余りの時日をかけて、冬の訪れる前にこの地から旅立ちたい。これが私の思いであり、決意したことなのだ。この事について、一同の考え、思惑を聞きたい。そして、この事について話し合おう。そのように考えている』
アエネアスの言葉は、熱を帯びて一同に迫った。傾聴している一同は、鬼気迫るものを感じていた。
アエネアスの話は続いた。
『俺たちは世界を知らなければいけない。このエーゲ海、そして、この海につながる地中海の島々、沿岸の陸地、それらのカタチはどうか。それらを知るためにどうするかに取り組む。次に、トロイ戦役後のエーゲ海の諸事情をも知らなければならない。それらを知った上で、俺たちは、どこを目指すかを考える。また、、、、、』
ここでアエネアスは、話したことを振り返った。
アエネアスの言葉は、熱を帯びて一同に迫った。傾聴している一同は、鬼気迫るものを感じていた。
アエネアスの話は続いた。
『俺たちは世界を知らなければいけない。このエーゲ海、そして、この海につながる地中海の島々、沿岸の陸地、それらのカタチはどうか。それらを知るためにどうするかに取り組む。次に、トロイ戦役後のエーゲ海の諸事情をも知らなければならない。それらを知った上で、俺たちは、どこを目指すかを考える。また、、、、、』
ここでアエネアスは、話したことを振り返った。