キドニアからの帰りの航走は、西風をまともに受けた。漕ぎかたの懸命に漕ぐ姿がそこにあった。
パリヌルスが声をかける。
『おう、オキテス、どうだ、俺らも汗をかかないか』
『おう、それもいい』
返事を聞いたパリヌルスは、ギアスに声をかける。
『ギアス、俺たち二人、櫂を握りたい』
『判りました』
ギアスは漕ぎかた二人に漕ぎ座を交替させた。パリヌルスとオキテスは、漕ぎ座に就く、櫂を握る、二人は、漕ぎの律調に合わせて漕ぐ、額に汗が浮かぶ、風が汗を拭き消す、とめどなく汗が流れた。
二人は燃焼する、漕ぎ座について四半刻(約30分)、ヘルメスはニューキドニアの浜に着いた。
二人は目を合わせて、ヘルメスから浜に降り立った。
『パリヌルス、いい汗をかいたな。櫂操作だが考えていたより軽い』
『そうか、俺もそのように感じた。このあと軍団長の宿舎の方へ行く、お前どうする?』
『そうか、俺も報告して、明日の事を打ち合わせておかないといかん。オロンテスの都合を聞く』
『おう、そうしてくれ』
オキテスとオロンテスが言葉を交わしている。
『おう、オキテス、俺、一足先に行くからな』
『おう、判った。俺はオロンテスと同道する』
『おうっ!』
パリヌルスがイリオネスの宿舎の戸口に立って声をかける、返事がない、『統領のところかな?』と考えた。彼は、統領の宿舎へと向かう、図星であった。
アヱネアスとイリオネスが宿舎前の草地で歓談中である、二人はパリヌルスに気づいた。
『統領、軍団長、ただいま帰りました』
『おう、ご苦労!今帰ったのか、試乗会はどうだった?』
『はい、報告します。試乗会参加者は総勢11人でした。集散所から4人、ガリダ方から3人、スダヌス方から3人、それにテカリオンの11人です』
『ほう、11人とはな。俺が考えていたより多いではないか』
『軍団長は、何人ぐらいと?』
『俺が考えていたのは、7人くらいかなと考えていた』
『そうですか。私もそれくらいと考えていました』
『少ないより多い、いいではないか。そして、なに、テカリオンが来たのか』
『はい、明日、こちらへ来ると言っていました』
『おっ!そうか。タイミングがいい、グッドタイミングではないか』
話はすすでいる。オキテスとオロンテスが姿を見せた。
パリヌルスが声をかける。
『おう、オキテス、どうだ、俺らも汗をかかないか』
『おう、それもいい』
返事を聞いたパリヌルスは、ギアスに声をかける。
『ギアス、俺たち二人、櫂を握りたい』
『判りました』
ギアスは漕ぎかた二人に漕ぎ座を交替させた。パリヌルスとオキテスは、漕ぎ座に就く、櫂を握る、二人は、漕ぎの律調に合わせて漕ぐ、額に汗が浮かぶ、風が汗を拭き消す、とめどなく汗が流れた。
二人は燃焼する、漕ぎ座について四半刻(約30分)、ヘルメスはニューキドニアの浜に着いた。
二人は目を合わせて、ヘルメスから浜に降り立った。
『パリヌルス、いい汗をかいたな。櫂操作だが考えていたより軽い』
『そうか、俺もそのように感じた。このあと軍団長の宿舎の方へ行く、お前どうする?』
『そうか、俺も報告して、明日の事を打ち合わせておかないといかん。オロンテスの都合を聞く』
『おう、そうしてくれ』
オキテスとオロンテスが言葉を交わしている。
『おう、オキテス、俺、一足先に行くからな』
『おう、判った。俺はオロンテスと同道する』
『おうっ!』
パリヌルスがイリオネスの宿舎の戸口に立って声をかける、返事がない、『統領のところかな?』と考えた。彼は、統領の宿舎へと向かう、図星であった。
アヱネアスとイリオネスが宿舎前の草地で歓談中である、二人はパリヌルスに気づいた。
『統領、軍団長、ただいま帰りました』
『おう、ご苦労!今帰ったのか、試乗会はどうだった?』
『はい、報告します。試乗会参加者は総勢11人でした。集散所から4人、ガリダ方から3人、スダヌス方から3人、それにテカリオンの11人です』
『ほう、11人とはな。俺が考えていたより多いではないか』
『軍団長は、何人ぐらいと?』
『俺が考えていたのは、7人くらいかなと考えていた』
『そうですか。私もそれくらいと考えていました』
『少ないより多い、いいではないか。そして、なに、テカリオンが来たのか』
『はい、明日、こちらへ来ると言っていました』
『おっ!そうか。タイミングがいい、グッドタイミングではないか』
話はすすでいる。オキテスとオロンテスが姿を見せた。