『そうだな、テカリオン。お前の心情がよ~くわかる。健在であること、それは大切なことだ』
二人はアヱネアスとイリオネスのいる近くに来た。アヱネアスら二人がそれに気づいた。
『おうっ!』
『あっ!統領に軍団長。ご健在で何よりです。今日、御地にまいりました。健在な姿を見て安堵いたしました』
『おう、テカリオン、久しぶりだのう。お前も健在なりだな。何より、何よりだ』
アヱネアスが声をかける。イリオネスも声をかける。
『テカリオン、お前なかなか元気だな。互いに元気で会う。それはこのうえなくいいことだ。その元気なら商いの方も繁盛このうえなしといったところかな。そうでなくてはいかん』
『軍団長、それは何故です?』
『テカリオン、それを知りたいか』
『知りたいですな』
『それはだな、言おうか言おうまいかといったところだ。だが、言おう。人間、元気がない、身体の具合がよくないと考えることもよくないことを考えるということだ。考え方のバランスが狂うのだ。商いの利益の獲り方のバランスが崩れて、トラブルの連鎖が発生する、結果、利益を失うのだ。利益は金だけではない、客を持つということも利益なのだ』
『いわれる通りです。健やかな体に正しい判断をする心が宿っている。このテカリオン、これからもそれでものごとを処していきます。宜しくお願いいたします』
『お~お、そうでなくてはいかん。ハッハッハ』
会話はアヱネアスのハッハッハで一拍をおいて続く。
『昨日、キドニアで新艇に乗せていただきました。いい船だと感じています。そして、今日、パリヌルスが新艇建造の場を案内してくれました。いやあ~、驚きました。仕事が壮大に展開しているではありませんか、皆さん、やられることがでっかい。何よりと感じ入っております』
『そうか、テカリオン、新艇を試乗してくれたのか、それはよかった。ところで、今度の予定は?』
『はい、今日、明日、明後日とこちらに滞在する予定です』
『そうか、ゆっくりしてくれ。オロンテスもオキテスも今日は不在だ。何かと用談があるやもしれん。夕めしは一緒しよう』
『ありがとうございます。では、のちほどに』
二人に挨拶を終えたテカリオンはパリヌルスとともに浜へと下った。
『おう、パリヌルス、これで落ち着いた。ではあとでな』
『おう、判った。頼んだ件よろしく頼む』
『判っている。任せておけ。おい、俺をハシケで船まで頼む』
パリヌルスはテカリオンを彼の船まで送った。
二人はアヱネアスとイリオネスのいる近くに来た。アヱネアスら二人がそれに気づいた。
『おうっ!』
『あっ!統領に軍団長。ご健在で何よりです。今日、御地にまいりました。健在な姿を見て安堵いたしました』
『おう、テカリオン、久しぶりだのう。お前も健在なりだな。何より、何よりだ』
アヱネアスが声をかける。イリオネスも声をかける。
『テカリオン、お前なかなか元気だな。互いに元気で会う。それはこのうえなくいいことだ。その元気なら商いの方も繁盛このうえなしといったところかな。そうでなくてはいかん』
『軍団長、それは何故です?』
『テカリオン、それを知りたいか』
『知りたいですな』
『それはだな、言おうか言おうまいかといったところだ。だが、言おう。人間、元気がない、身体の具合がよくないと考えることもよくないことを考えるということだ。考え方のバランスが狂うのだ。商いの利益の獲り方のバランスが崩れて、トラブルの連鎖が発生する、結果、利益を失うのだ。利益は金だけではない、客を持つということも利益なのだ』
『いわれる通りです。健やかな体に正しい判断をする心が宿っている。このテカリオン、これからもそれでものごとを処していきます。宜しくお願いいたします』
『お~お、そうでなくてはいかん。ハッハッハ』
会話はアヱネアスのハッハッハで一拍をおいて続く。
『昨日、キドニアで新艇に乗せていただきました。いい船だと感じています。そして、今日、パリヌルスが新艇建造の場を案内してくれました。いやあ~、驚きました。仕事が壮大に展開しているではありませんか、皆さん、やられることがでっかい。何よりと感じ入っております』
『そうか、テカリオン、新艇を試乗してくれたのか、それはよかった。ところで、今度の予定は?』
『はい、今日、明日、明後日とこちらに滞在する予定です』
『そうか、ゆっくりしてくれ。オロンテスもオキテスも今日は不在だ。何かと用談があるやもしれん。夕めしは一緒しよう』
『ありがとうございます。では、のちほどに』
二人に挨拶を終えたテカリオンはパリヌルスとともに浜へと下った。
『おう、パリヌルス、これで落ち着いた。ではあとでな』
『おう、判った。頼んだ件よろしく頼む』
『判っている。任せておけ。おい、俺をハシケで船まで頼む』
パリヌルスはテカリオンを彼の船まで送った。
