あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

鐘ついて去る鐘の余韻の中  放哉

2009-08-09 17:58:07 | 日記
昭和記念公園の蓮

もう、一輪しか咲いていませんでした。
カメラマンが一輪に集まります。
それも、この季節の形ですね。

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今日の子規

母と二人いもうとを待つ夜寒かな

松山の病院で見舞いに来る妹を待っているのでしょうか。
そうだとすれば、痛ましい夜寒ということになる。
俳句はそれ以上を知ることができない。
だから不思議
面白い。

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今日の放哉

鐘ついて去る鐘の余韻の中  

技巧的で気になりますが、島の暮らしの中で寺の鐘の音が重要であることが分かりますね。そして、「何事もなく、たんたんと過ぎていく」それが何よりであるという諦観がいいですね。

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雨流れ鉄橋翳む青梅線  あきオジ

雨うち続き鉄橋が翳んで見えず  あきオジ

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今日の「古句を観る」

あひさしの傘(からかさ)ゆかし花の雨  淀水

あひさしとは相合傘のことらしい。
それにしてもストレートにあひさしと言ってしまうと、奥ゆかしく推測する楽しみがなくなってしまう。

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夕べの風

あれこれもっともらしい学説を引用して説明をする人
あれこれ比較してものごとを語る人
あれこれ犯人探しをする人

私も近づきませんから
話に割り込まないでください。

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足のうら洗えば白くなる  放哉

2009-08-09 06:51:17 | 日記
上野公園で演奏している大道芸

遠い国で稼いでいる。
大変な事だろうね。
生きるって大変なのだ。

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今日の放哉

足のうら洗えば白くなる 

だから、何だ。でもこれも放哉

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朝の風

遠いところから風が吹き
太陽がきらきらする。
そのひかりの中を散歩する
それだけで十分なのです。

そう思いませんか。
よくを深くすることなく
小さく満足
それでいい。

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今日の蕪村

炭売りに鏡見せたる女かな

戯れなのでしょうが、それを句に写しとってしまう蕪村のすごさを感じますね。
俳人に徹すると、ときには冷酷になる。でも、この句では笑いのままです。庶民の明るい生活の一面を描いてい楽しいです。