あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
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秋の暮辻の地蔵に油さす  蕪村

2009-08-17 15:29:13 | 日記

神代植物園の蓮

蓮のタネです。
蓮は葉も美しい
台も独特のデザインを思わせますね。

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今日の蕪村

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秋の暮辻の地蔵に油さす  

秋のたそがれ時、だれかが地蔵さまに灯明を上げようとして油をさしている。淋しい中にもなつかしい人のふるまいである。

そんな解説が秋風を感じます。
街を歩いていてもなんとなく秋を感じる風が吹いています。
それと同じ時期だと思うと懐かしい。これもいい雰囲気や物語を感じる句ですね。
好きです。
すぐに覚えました。
立派すぎる句ですから芭蕉と間違わないようにしましょう。

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今日の方代さん

今日はもう十一月の二十日なり桐の梢空に桐の実が鳴る

方代さんの作品は、若いころの作品はスマートで形がしっかりできており、それなりの権威ある結社の傾向を踏まえているのでしょうか、いい作品ですが、響いてくるものは若いですね。でも爽快で素敵な響きがありますし、選ばれた言葉も美しいですね。技巧的な作品の代表作ですね。

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斎藤茂吉

残年はあるか無きかの如くにて二階に登る真昼間も寝ぬ

昭和23年の作品。戦争当時の自分の行動が批判された時期なのでしょう。痛ましい姿を熱を込めて描いている。この不条理な姿は芸術家のものなのですね。それはそれで芸術家の姿なのですね。

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一遍さん

こころをば西にかけひのながれゆく水の上なるあはれ世の中

このような歌をどのような状況で作ったか分かりませんが、一遍さんの作品には観念的なイメージより、現実的な皮膚感覚に訴えるものがありますね。

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今日の山頭火

山のいちにち蟻もあるいてゐる

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夕べの風

評論することは暇つぶし
知識自慢
切り口の良さを誇る。

内容などどうでもいいのですね。

今日はゆっくり寝ましょう。



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