あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

コスモスなんぼでも高うなる小さい家で  放哉

2009-08-29 20:25:48 | 日記
川越の暖簾

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暖簾越し備前焼見ゆる秋日和  あきオジ

若坊主言葉も硬し秋の風  あきオジ

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一日、「剣客商売」を見ていました。
情感たっぷりの音楽が流れると、簡単に池波正太郎の世界に入ります。
小兵衛、大治郎の親子の情愛も美しいし
小兵衛、おはる夫婦、大治郎、三冬夫婦も楽しい。
そして、
正義が勝つ図式ができあがっています。
ですから、
簡単に悪ものが殺される
非情さもあります。
それがなくても物語が成り立つと思うのですが
ファンはそれを許さないようです。

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悪い奴

そんな簡単に殺されるほどに親は軽く育てたのでしょうか
これまで悪いことしか考えない悪い子だったのでしょうか
博打に夢中になり、酒なしで生きられず
女と知れば手を出す。
そんな若さだけの男だったのでしょう。
ある男には妻子もあったでしょう。
理由も聞かれず
言い訳もなく
殺される「悪い奴ら」が無残
そのように演じることを求められた悪もの
気の毒であることが
それでいいはずがない。
でも、それで営業が成り立っている。

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コスモスなんぼでも高うなる小さい家で  放哉

この句が懐かしくなる季節ですね。
昭和記念公園のコスモスはまだまだですね。
その前に彼岸花の季節ですかね。
このようにして待つから一日が長く
過ぎてしまえば、待ったときの心のときめきは
どこかへ行ってしまう。

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今日の子規


鳥海にかたまる雲や秋日和(あきびより)

鳥海という言葉の響きもいいし、秋日和という柔らかな言葉もいいですね。
ときとして言葉のイメージを重ねることで新たなイメージを作り出す。そんな技巧で作られた句かもしれません。

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今日の蕪村

三井寺や日は午(ご)にせまる若楓

今日は猛暑日、猛暑日の句はないか探しましたが
そう簡単には見つかりません。そこでこの句を
夏の緑は涼しいのは木の下だけで緑は、別の意味で暑苦しい。

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バス停に並ぶ子らの日焼けかな  あきオジ

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