あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

月は冴えざえ人の世またく寝入りたり  放哉

2009-08-26 05:28:14 | 日記
柴又参道のみやげもの店
もう、寅さん人気だけが頼りの土産物店
何か、寂しさも漂う。
売り子のおばさんも覇気がなく
売れない苛立ちのような
呼びかけの声がささくれている。

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今日の放哉

月は冴えざえ人の世またく寝入りたり 

淋しいぞ一人五本のゆびを開いてみる

「冴え冴え」というのは文芸的な言葉ですね。
日常生活の中では滅多に使わない。
古い時代を知っている人の中で
「小月冴子」というダンサーがいたことを知っている人がいるだろう。

「淋しい」「寂しい」意味が違うのだろうけれど
ときには、気分によって使い分けている。
「淋しい」は、画数が多い分だけ淋しさには、秋から冬の淋しさのようであり
「寂しい」には、音のない夜更けを感じる。
でも、なぜか、どちらも、胸を絞められるような痛さがない。
そんな気がします。
本当は、もっとぴったいするような言葉があるのだろうけれど
思いつかない。

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今日の若山牧水

裾野にて

天地(あめつち)のこころあらはにあらわれて輝けるかも富士の高嶺は

裾野という位置関係がいいですね。
堂々としているだけでなく「迫りくる」威圧感を受けるところなのですね。
この歌は万葉集の現代語版ですね。
威風堂々

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今日の芭蕉

暑き日を海にいれたり最上川

このような句が置き去りにされる季節になりましたね。
もう、あちこちで彼岸花とかコスモスの話題が出ています。
年年歳歳そんな感じですね。

寂しさや須磨にかちたる浜の秋

須磨よりさらに荒涼とした浜がある。そんな比較している。
寂しさが比較される。
その比較がいっそうわびしい。
比較してどうこうということではないだろう。

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朝の風

どうしようもないわびさしは西から吹いてくる。

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夕べの風

「私の好きなもの?」

食べ物は「腹に入ればそれでいい」程度の興味です。酒は嗜みません。もうしわけありません。出鼻を挫きましたね。

音楽はあまり好みません。最近は毎朝6時からクラシック倶楽部を聴いています。
またN響アワーを聴きますが、コンサートはトイレが近いので出かけません。好きな音楽家はバッハ、フォーレ、ブラームス。演歌は好のみではりませんが「ちあきなおみ」は好きです。冨田勲の映画音楽は好きです。

映画は大型テレビに更新したのでDVDをレンタルして見ています。小津安二郎、黒沢明、今村昌平作品を繰り返し見ています。どの監督の全作品4巡目くらいです。ついでに、「男はつらいよ」も見ています。DVDを購入し、繰り返し見ているのは「阿弥陀堂だより」「山の郵便配達」「ニューシネマパラダイス」「東京物語」「赤ひげ」「駅」です。最近、面白かったのは「メガネ」です。これから、石井輝夫監督作品に向かおうかと思っています。

テレビでは「剣客商売」「鬼平犯科帳」「シャーロック・ホームズ」「名探偵ポアロ」をスカパーで連日、見ます。「ホジュン」「チャングムの誓い」「砂時計」も一気に見ました。

本は現在「剣客商売」「鬼平犯科帳」「名探偵ポアロ」「シャオーロック・ホームズ」を映画と比べてみています。「シラの書(旧約聖書)」や「法句経」を訳をかえて読んだりするのも楽しみです。全巻読破マラソンをしているのが「万葉集」「山家集」「芭蕉」「蕪村」「一茶」「山頭火」「放哉」などでです。

楽しみにしているのは「電車の見える風景」などを写真にすることでしょうか。好きな言葉は「それでいいのだ!」「彼は彼の旅」などでしょうか。