あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

日にかかる雲やしばしのわたりどり  芭蕉

2009-08-28 05:26:13 | 日記
川越の看板

くらづくりの街の看板です。
この看板が川越では一番多いですね。
それぞれの店がそれぞれに工夫しています。
その店の歴史そのものですね。

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駄菓子屋の幟夏を登りゆき あきオジ

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今日の牧水

海見ると登る香貫の低山の小松が原ゆ富士のよく見ゆ   若山牧水

ひたすら懐かしい。
我が生まれ育ったところ
沼津、香貫山、高校生
苦い思い出しかないけれど
死ぬまでに一度だけ訪ねてみたいところです。
でも、今は、その時期ではないようです。
そう
ものごとにはその時期があるのです。

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今日の山頭火

疲れて足を雨にうたせる

濡れながら宿を求めて歩く。何んとかかんとかいってことわられる。安宿も満員、つかれた足を、雨がはげしく打つ、教えられて、はずれの一軒の宿に泊めてもらう。宿には風呂がない。
一日の疲れた足を雨に打たせて洗う。法衣に浴びせかけられた泥をはらい、足を休める。きょうは芋焼酎を三杯ひっかけて、やはめに寝てしまうことにしよう。
つかれが、次第に遠のいてゆくのがわかる。外では、まだ雨の音が、いつまでもつづいている。

日記セットにしたとき、静けさと匂いが湧きたつ、それが山頭火の物語の面白いところ。

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今日の芭蕉

日にかかる雲やしばしのわたりどり  

芭蕉の俳句そのまま、堂々としていて品がある。でも、今の私にはそれ以上はありません。ですから、そのまままでいいのです。無理して深い理解をすることを求めません。そのうち、気付くことがあるかもしれません。あるいは、ずっとそのままで・・・。それでいいのですね。

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今日の放哉

山登りきりて山の唄うたう

この句、放哉としては心境が透明だし、同調しようとする気配を感じて嬉しい。歌を歌うなど放哉の表情などからして想像できなかった。
それにしても、外見で判断する怖さもあるけれど、それしかないこともある。

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今日の方代

地上より消えゆくときも人間は暗き秘密を一つもつべし

この歌、すごくよくわかる。「うむ、うむ」という感じかな。秘密の一つや二つ抱えて、そのまま死んでいくぐらいの覚悟がなければ、面白くない。それにしても恥ずかしくて言えない秘密など、秘密に入らないでしょう。