あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

ふとん積みあげて朝を掃き出す   放哉

2009-08-19 06:47:40 | 日記
神代植物園の薔薇

花には、その季節があります。
神代植物園のバラもその季節がありますね。
もっとも輝く時は、いっとき、その季節はさっていくのですね。
人の命も同じ。
自分は人生の後半戦
でも終局がいつか自分で設計することができない。

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朝の風

昨日はテレビをだらだら見ていたら今朝、起きられませんでした。
ぼーとしており、絶不調
神様は働ける時間を等しくお与えになりました。
夜更かしすると朝寝坊も当たり前

電車に乗れば何かが見える。目線を変えるだけで十分だ。

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今日の若山牧水

冬寂びし愛鷹(あしたか)山のうえに聳え雪ゆたかなる富士の高山

この歌は沼津市に住んでいたことがある人には「わかる」と共感するのではないでしょうか。私はきっと、ここから見た富士山だろうなと見当がつきます。この位置関係は千本松原あたりか、香貫山あたりです。沼津市内からは、場所によっては富士山は見えないのです。愛鷹山の上に聳える富士山となると、特定されるのですね。そんなことどうでもいいけど、気になるのです。でも、沼津に澄んだ気とがない人には、ちょっと感動が薄い。そんなことってありますね。「うん、見たことがある」「行ったことがある」そんなことが興味のもちかたっていうことありますね。富士山を眺めるスポットって、いろいろあるのですね。

そういえば、歌碑、句碑マニアもいそうですね。
どこにも、熱中人はいますね。

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秋立ちぬそれぞれの富士見える朝 あきオジ

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今日の山頭火

やっぱり一人がよろしい雑草

やっぱり一人はさみしい雑草

セットにして楽しんでいます。
俳句って、このような連にして作る人もいいじゃありませんか。
山頭火の柔らかさと形式がかみ合った句ですね。

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今日の一茶

秋の雨小さき角力通りけり

一茶らしい弱者に対する目線がいいですね。反対がわを表現する技法が面白いですね。一茶の意外性のある目線や表現法は楽しいですね。素人の私には芭蕉のときとして、「うんうん」と分かった顔をして、頷かなければならない作風よりも魅力がありますね。そうでもありませんか。

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今日の方代さん

かぎりなき雨の中なる一本の雨すら土を輝きて打つ

現在の若い女性歌人を想起するような柔らかい感性がいいですね。ぐしゃぐしゃ頭で黒ぶち眼鏡の姿を思い出せませんね。誰にも若い時があり、若い感性があり、体も変化し、感性も屈折したり、磨かれたりする。方代さん。こんな歌を含めて、好きになっていきます。きらきらした季節のまぶしさがいいですね。

ホームレス歌人の公田耕一さんも地元の歌人に関心をもっているようですね。

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夕べの風

どんなことでも説明がつく。
説明がついたからと言って
それが正しいことになるとは限らない。
でも、人はけっこう自分が信じている。
政治家を見れば、それが分かる。

でも、困るのは「○○が言っていた」
から、正しいと言いだす人
そんな人がいちばん困る。

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杏仁豆腐が好きだと口にする秋深し  あきオジ