みなとみらいのディスプレイです。
このような店に関心がる人がいるから商売になる。
どんな人が入るのか
いやいやそれほど興味があるわけではありません。
・・・・・・
俳句もそろそろ現代俳句の作家に眼を向けないと
退屈しそうです。
季語短歌は芭蕉で始まり子規が後始末のまとめをしたら
形式の変革もなければ
内容にも面白さがない
素材のちょっとした変化しかない。
そんなことで、先に進んだところで退屈になりそうです。
もちろん、今の状態でしばらくは楽しめそうですが
ちょっと退屈になりそうです。
新しい作家に眼を向けたいですね。
単純明快、歯切れがよくて、何よりも軽さが身上の作家しませんか?
そのうち追っかけてみたいと思います。
・・・・・・
便所掃除
濱口國雄
扉をあけます
頭のしんまでくさくなります
まともに見ることが出来ません
神経までしびれる悲しいよごしかたです
澄んだ夜明けの空気もくさくします
掃除がいっぺんにいやになります
むかつくようなババ糞がかけてあります
どうして落着いてしてくれないのでしょう
けつの穴でも曲がっているのでしょう
それともよっぽどあわてたのでしょう
おこったところで美しくなりません
美しくするのが僕らの務めです
美しい世の中も こんな処から出発するのでしょう
くちびるを噛みしめ 戸のさんに足をかけます
静かに水を流します
ババ糞におそるおそる箒をあてます
ポトン ポトン 便壺に落ちます
ガス弾が 鼻の頭で破裂したほど 苦しい空気が発散します
落とすたびに糞がはね上がって弱ります
かわいた糞はなかなかとれません
たわしに砂をつけます
手を突き入れて磨きます
汚水が顔にかかります
くちびるにもつきます
そんな事にかまっていられません
ゴリゴリ美しくするのが目的です
その手でエロ文 ぬりつけた糞も落とします
大きな性器も落とします
朝風が壺から顔をなぜ上げます
心も糞になれて来ます
水を流します
心に しみた臭みを流すほど 流します
雑巾でふきます
キンカクシのうらまで丁寧にふきます
社会悪をふきとる思いで力いっぱいふきます
もう一度水をかけます
雑巾で仕上げをいたします
クレゾール液をまきます
白い乳液から新鮮な一瞬が流れます
静かな うれしい気持ちですわってみます
朝の光が便器に反射します
クレゾール液が 糞壺の中から七色の光で照らします
便所を美しくする娘は
美しい子供をうむ といった母を思い出します
僕は男です
美しい妻に会えるかも知れません
(圧倒的な迫力に言葉もありません。山田洋次監督は、先生シリーズ「夜間中学」でこの詩を教材にしています。趣味としての俳句では、この迫力には及びません。ジャンルが違うし表現形式が違うといういいわけでは説明がつきませんね。どうしましょう。先日見た井上陽水の「傘がない」を聴いたときにも同じことを思いました。)
このような店に関心がる人がいるから商売になる。
どんな人が入るのか
いやいやそれほど興味があるわけではありません。
・・・・・・
俳句もそろそろ現代俳句の作家に眼を向けないと
退屈しそうです。
季語短歌は芭蕉で始まり子規が後始末のまとめをしたら
形式の変革もなければ
内容にも面白さがない
素材のちょっとした変化しかない。
そんなことで、先に進んだところで退屈になりそうです。
もちろん、今の状態でしばらくは楽しめそうですが
ちょっと退屈になりそうです。
新しい作家に眼を向けたいですね。
単純明快、歯切れがよくて、何よりも軽さが身上の作家しませんか?
そのうち追っかけてみたいと思います。
・・・・・・
便所掃除
濱口國雄
扉をあけます
頭のしんまでくさくなります
まともに見ることが出来ません
神経までしびれる悲しいよごしかたです
澄んだ夜明けの空気もくさくします
掃除がいっぺんにいやになります
むかつくようなババ糞がかけてあります
どうして落着いてしてくれないのでしょう
けつの穴でも曲がっているのでしょう
それともよっぽどあわてたのでしょう
おこったところで美しくなりません
美しくするのが僕らの務めです
美しい世の中も こんな処から出発するのでしょう
くちびるを噛みしめ 戸のさんに足をかけます
静かに水を流します
ババ糞におそるおそる箒をあてます
ポトン ポトン 便壺に落ちます
ガス弾が 鼻の頭で破裂したほど 苦しい空気が発散します
落とすたびに糞がはね上がって弱ります
かわいた糞はなかなかとれません
たわしに砂をつけます
手を突き入れて磨きます
汚水が顔にかかります
くちびるにもつきます
そんな事にかまっていられません
ゴリゴリ美しくするのが目的です
その手でエロ文 ぬりつけた糞も落とします
大きな性器も落とします
朝風が壺から顔をなぜ上げます
心も糞になれて来ます
水を流します
心に しみた臭みを流すほど 流します
雑巾でふきます
キンカクシのうらまで丁寧にふきます
社会悪をふきとる思いで力いっぱいふきます
もう一度水をかけます
雑巾で仕上げをいたします
クレゾール液をまきます
白い乳液から新鮮な一瞬が流れます
静かな うれしい気持ちですわってみます
朝の光が便器に反射します
クレゾール液が 糞壺の中から七色の光で照らします
便所を美しくする娘は
美しい子供をうむ といった母を思い出します
僕は男です
美しい妻に会えるかも知れません
(圧倒的な迫力に言葉もありません。山田洋次監督は、先生シリーズ「夜間中学」でこの詩を教材にしています。趣味としての俳句では、この迫力には及びません。ジャンルが違うし表現形式が違うといういいわけでは説明がつきませんね。どうしましょう。先日見た井上陽水の「傘がない」を聴いたときにも同じことを思いました。)