あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

舞いながら進む少女の厚化粧  あきオジ

2010-08-23 18:28:22 | 日記
立川の祭り
ある宗教団体のパレードです。
美しく化粧した少女
どこかの国の国威向上に駆り出された少女らも
同じような化粧をしているな
などと変な連想をしましたが
もちろん、そんなことは何の関係もありません。

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つくづく淋しい我が影よ動かして見る  放哉

静もれる森の中をののける此の一葉  放哉

(言葉が難しい、解説が必要な句にときおりぶつかります。)

何も忘れた気で夏帽をかぶって  放哉

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顔ゆがめサンマ焼くのも気がねあり   あきオジ

2010-08-23 17:32:46 | 日記
チャグチャグ馬子
懐かしさのあまり声を掛けたら
このじいさん
「出稼ぎだよ」と大声で笑った。

岩手で暮らしていた時
職場の前をじゃらじゃら鈴の音を鳴らしながら
長閑に行進していたのを見たものです。
子どもが馬の上に乗るのですが
疲れもあって、馬の上で居眠りをしている姿も
被写体として楽しいものでした。
そう、もう、二十年ほど昔の話ですね。

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東京暮らしは
洗濯物の干し方の気遣い
音を出すことの気がね
匂いについての遠慮
けっこう交渉が少ないけれど
気を使うのですね。
どこかにみんな置き去りにして
集まってきた人
挨拶だけは過剰なくらい

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秋風の腹いっぱいよばれてもどる  山頭火

つめたい雨ふるここにもそこにも虫のなきがら  山頭火

酒ない月しみじみ観てをり  山頭火

おとなりも寝たらしい月澄むほどに  山頭火

(仲秋名月を詠んだ句ですが、一茶に重なりますね。こんな安定した山頭火の句もいいですね。山頭火の句は朝読むとどうもいけないですね。でも夕方詠むとスーと入ってくるのです。これは山頭火でなければ起こらないものです。でも、それは私の個人的なものに違いありません。)

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「日めくり万葉集」を久しぶりに録画したものを見ました。
繰り返し見ても、歌は覚えません。そのうち、突然、自然と口にすることができる。そんなことを待っているのですが、いまだに、同じです。

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「博多山笠」の中継を見ました。
「ハレ」の日の祝祭性
そして爆発
そんな弁が常識を生きる人たちには必要なのですね。
そのような装置を生みだした民衆の力はすごいですね。

常識を越えた不条理こそ祭りの本質なのですね。
ですから、常識人は大変なのですね。

「アホになれ!」ということがありますが
確かなことですね。



あちこちに夏ものをほす一軒家  あきオジ

2010-08-23 17:00:44 | 日記
猛暑でした。
写真取材は中止
本屋で数冊の本を手に入れて
それでおしまい。
録画しておいたワーグナーの楽劇を聴いて一日が終わりました。)

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今日は月曜日「朝日歌壇」「朝日俳壇」の日です。
今日は終戦を歌った作品が多かったのですが
個人的な体験であり、さらに展開がある作品には出会えませんでした。
読み方が十分でありませんね。

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小うるさい花が咲くとて寝釈迦哉  一茶

雀の子そこのけそこのけお馬が通る  一茶

(この句、狂言の対馬祭「馬場退け退けお馬が通る」を踏まえている。そんな解説がありました。ときには解説を読まない方が夢が広がることがあるのですね。)

ちらほらと田舎の花や茶のけむり  一茶

(このような長閑な風景、このような時代や田舎の風景を描写することに関しては一茶は素晴らしいですね。)

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夕顔や浅間が岳を棚の下  龍之介

胸の雪を胸つき坂の上に見ゆ 龍之介

麦あらしすさびそめけり暮れにけり 龍之介

(芥川龍之介の俳句。岩波文庫から出版されてました。おためしに読んでみます。すべてはこれからです。)

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太鼓のり男気みせる祭かな  あきオジ

2010-08-23 06:52:14 | 日記
大太鼓の上にのって
提灯で指揮をとっている男がいる。
どのような意味があるのか
何をしているか分かりませんが
大太鼓を叩いているとき
提灯を上げ下げしてしています。

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大空のました帽子をかぶらず  放哉

こんなよい月を一人で見て寝る  放哉

朝々を掃く庭石のありどころ  放哉

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猛暑の夏をあれこれ言っているうちに秋の気配
秋にはなったら何をしましょう。
巾着田の彼岸花
昭和記念公園の銀杏
塩山のころ柿の里
御嶽の紅葉
湘南海岸と江ノ電
それまでは周辺の景色を楽しみましょう。

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最近、同じ場所を繰り返し写真にしていると
見えなかったものが見えたり
気づかなかったことに気づいたりします。
あまり、あちこち出かけないでじっくり見まわしたいですね。

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打ち終わり秋風となる祭かな  あきオジ

2010-08-23 06:33:15 | 日記
この夏の思い出だ
中途半端ではなく
思い切り楽しめばいい。
御神輿担ぐも連帯する心地良さ
同じことの繰り返しから生まれる陶酔がいいのでしょうね。

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いなせな男衆が派手な柄の褌を見せるような隠すようなしぐさをし、
女の子の関心を引きます。
けっこうオシャレな柄のものがあるのですね。どこで売っているのでしょうかね。
見かけたことがありません。
刺青(「彫もの」というような言い方をするのでしょうが)をしている若い人が結構いて、それをあらわにすると、警告されるのでしょうか、そこそこ見せているのですね。それも、彼らの住んでいる世界の美学なのでしょうね。

祭は儀式性と祝祭性が混在していなければ劇的効果は生まれませんね。
その儀式性が薄れているのが現代なのでしょうかね。
あれこれうるさいことを言う人が多い時代ですからね。

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あかあかと日はつれなくも秋の風  芭蕉

秋の穂や頭をつかむ羅生門  芭蕉

うらやましうき世の花の山桜  芭蕉

(芭蕉の句、理解不明な句も多いのです。俳句って、自分だけ分かっている。そんな句ってありません。そんな句は読み飛ばしてしまいます。今は「俳句になれる」段階ですから、気にしません。あるとき、突然、景色が見えることもありますから)

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晴れ舞台明日は秋風ふくころか   あきオジ

2010-08-23 06:19:37 | 日記
立川の祭の晴れ舞台
いつか、舞台にも登れなくなりますね。
それまでは元気でしてください。

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夏祭りが終わり
一気に秋ですね。
秋風の気持ちよさもありますが
これから寒くなっていきます。
私は寒いのが苦手です。

そろそろ家にとじ込むる老人になりたいです。

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御仏はさびしき盆とおぼすらん   一茶

花の影寝まじ未来が恐しき   一茶

ぽつくりと死が上手なら仏哉  一茶

(一茶晩年の句です。義母との確執もあったようですが、それすらも乗り換えていく一茶の悲しさが感じられて切ないですね。怨んだりすることで「生きている」こともあるのかもしれません。人とは不可解なものですね。)

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「どうしたら成功するか」「うつから抜け出す」とか
まあ、あれこれ教えてくれる人がいて、
そんな人が書いた本を読み、「だから自分は出世しないのだ」
「自分ははやり、うつ病なのだ。」ということにたどり着き
自分以外に原因があると教えられると
すっかり、自分は病気なのだということになってしまう。
そんな人もないとはいけない。
分からない時代ですね。

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