昭和記念公園のカサブランカ
・・・・・
曙の空色衣かえへにけり 一茶
縄帯の倅いくつぞ霜柱 一茶
追分の一里手前の秋の暮 一茶
(一茶の俳句、いいですね。胸のつんとくる句に出会いがしらにぶつかることがあります。それが、面白いところですね。)
・・・・・・
「表札」
石垣りん
自分の住むところは
自分で表札を出すにかぎる
自分の寝泊まりする場所に
他人がかけてくれる表札は
いつもろくなことはない
病院へ入院したら
病室には石垣りん様と
様が付いた
旅館に泊まっても
部屋の外に名前は 出ないが
やがて焼き場のかまにはいると
とじた扉の上に
石垣りん殿と札が下がるだろう
そのとき私がこばめるか?
様も
殿も
付いてはいけない
自分の住む所には
自分の手で表札をかけるに限る
精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはならない
石垣りん
それでよい
・・・・・・
(こんな気骨のある人がいたことが嬉しいですね。)
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曙の空色衣かえへにけり 一茶
縄帯の倅いくつぞ霜柱 一茶
追分の一里手前の秋の暮 一茶
(一茶の俳句、いいですね。胸のつんとくる句に出会いがしらにぶつかることがあります。それが、面白いところですね。)
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「表札」
石垣りん
自分の住むところは
自分で表札を出すにかぎる
自分の寝泊まりする場所に
他人がかけてくれる表札は
いつもろくなことはない
病院へ入院したら
病室には石垣りん様と
様が付いた
旅館に泊まっても
部屋の外に名前は 出ないが
やがて焼き場のかまにはいると
とじた扉の上に
石垣りん殿と札が下がるだろう
そのとき私がこばめるか?
様も
殿も
付いてはいけない
自分の住む所には
自分の手で表札をかけるに限る
精神の在り場所も
ハタから表札をかけられてはならない
石垣りん
それでよい
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(こんな気骨のある人がいたことが嬉しいですね。)