あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

冬空で笑いをふりまく元気者  あきオジ

2011-02-02 05:47:29 | 日記
浅草はな屋敷での人寄アトラクションです。
元気な若者が忍者もどきのパフォーマンスを演じています。
それはそれ、いっときの仕事であれば楽しい思い出になりますね。
でも、それをずっと続けることは大変でしょうね。

私にはかつて、自分にはできない仕事がいくつかありました。
鉄塔に登っての仕事
バスの運転手
漁師です。

高所恐怖症で二階から下を見るのも苦手です。
また、注意力散漫で車の運転が怖いです。
ですから、現在、車の運転はしていません。
当然、バスの運転手などできるはずもありません。
それと、漁師
船酔いを想像しただけで駄目だと思いますね。

でも、宮大工などの職人と合わせて憧れの仕事なのですね。
いまでも鉄塔の保線工事をしている技術者に憧れますね。

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冬ぼたん千鳥よ雪の郭公(ほととぎす) 芭蕉

(私が句を選んでいるのは、季節の句だからとか、名句を紹介するとか、お気に入りだからというようなものではなく、漢字が少なく、読んでなんとなく理解できる、文字の並びが滑らかだと。その程度のものなのです。そして、何回も出会い、そして、何かを発見できればいいかな。その程度です。俳句を極めようなどという考えはさらさらありませんし、結社に入って勉強する等ということは性分にあいません。でも、いろいろな作家に出あい、そして、あれこれ想像することはけっこう楽しくなりました。ですから、読む対象はいろいろな意味で「面白い」人でなければいけませんね。)

見守られる心地になりし春の塔  あきオジ

2011-02-02 05:35:15 | 日記
成長するスカイツリーですね。
でも無事育ってくれ
事故が無いようにと気にしながらも
いつか、大きくなりすぎて
逆に見守られているような気持ちになるのは年寄りだからでしょうか。

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「日めくり万葉集」を毎日見ています。
いろいろな人が自分の「万葉集」を語っています。
今日は大工が登場しました。
まだ中年ですが、品格のある顔をして万葉集を語っていますが、
仕事の匂いがあっていいですね。

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紺の香きつく着て冬空の下働く  放哉

(放哉は仕事での不始末があったとしても、将来を嘱望されるエリートとしての出発をしており
その学歴への誇りなどもある人でした。そして、たどりついたところが寺、でも、その旅が精神的な解放の道を準備していた。そんな体裁のいい解釈もできそうです。でも、現実は血を吐くような苦いものだったのでしょう。人の心は闇です。)


冬空をそのまま抜ける塔ありて  あきオジ

2011-02-02 05:10:28 | 日記
川面に映るスカイツリーです。
「スカイツリー」も慣れてしまうと親しみを感じますね。

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春の山のうしろから烟が出だした  放哉

(辞世の句とも言うべき句ですね。小豆島の南郷庵での孤独な死だったのですね。南画を観るような穏やかな境地を見るような気がしますね。放哉の不器用な生き方も「それでよかったのです」と言いたげな境地に胸打たれますね。)

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 放哉は妻と別れ、京都一燈園、常称寺、須磨寺と転々として、いくついたところが、小豆島の西光寺の南郷庵です。行った人ならお分かりだと思いますが、「小豆島」という名からイメージされる歩いて簡単に廻れるという島ではなく、陽ざしをうけて美しい、それは大きな島です。観光バスが半日かけて廻るようなところです。それでも島に向かうのは容易ではなく、さらにその中でひっそりした場所ともなれば、近所の年寄り以外には出あうことが無かったでしょう。そんな生活をすることじたい大変だったと思います。地元で何もないのが当たり前、そんな生活に馴染んだ人にっては心地良い場所でしょうが、そうでない生活をしてきた人にとっては容易ではなかったと思います。そんなことを感じながら読んでいます。

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