あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

ごてごてな春節なれば爆竹音   あきオジ

2011-02-11 20:08:53 | 日記
中華街です。
もう、新しい週の始まりですね。

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酒のみに語らんかかる瀧の花  芭蕉

(芭蕉の計算は、対極にある二つの組み合わせですね。そんな気がします。滝と花この組み合わせで景色に遠近感を与え、音を加えているように思えます。蕪村にもそんな絵柄がありますが、当時の美意識の構造なのでしょうかね。)

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雪降りの昭和記念公園あるいは青梅
写真撮りたいけれど
凍結した道路で転んだりしたら大変だ。

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雪降りて眠りの中に月のこり   あきオジ

2011-02-11 20:01:50 | 日記
夜になっても雪が降り続いています。
こんな夜は屋根さえ詩情あふれているように見えます。
景色は思いたいように見えるものですね。

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声よくばうたはふものをさくら散る  芭蕉

(このような句もあるのですね。定番のいかにもという句ですが、このような趣味人としての句もあるのですね。たくさん、読まないと、芭蕉の姿は見えてきませんね。見えるはずもないし、分からないし、分かろうとするつもりもありません。本人が分からないのに、どうして、他人が分かることができるのでしょうか。すべては推測ですね。)

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進路などもう気にしない冬の風  あきオジ

2011-02-11 19:01:47 | 日記
みなとみらいです。

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鉄鉢に明日の米あり夕涼み  良寛

(こんなところに安心がある。それは私たちのような物に溢れた時代の価値観に染められてしまうと、想像もできないことですね。ですから「そうだった」という感動はありますが、そこで思考が停止してしまいますね。情けない話です。「まあ、いいか」とは言い難いことですね。)

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年明けて「げげげの女房」戻らない  あきオジ

2011-02-11 06:23:49 | 日記
どしやぶり、正月の餅もらうてもどる  山頭火

(山頭火の独特の表現と言うか方言というか、「もらうて」という柔らかい表現がいいですね。それだけで景色になりますね。そんなことを思うと共通語というか東京語には、表情がありませんね。落語家などが使う江戸弁になるとやっと、雰囲気が生まれてきますね。「欽ちゃんことば」とか「おねえことば」は、それなりの世界をもったことばで、しゃべるだけで世界が見えますね。きれいな老人言葉もいいかもしれませんね。「まど・みちお」のような・・・・。)

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高木恭造という青森の詩人が「方言詩集・まるめろ」を書いています。
それがいいのですね。

 「黒柳」ネゴツコ

女子供(オナゴワラハド)だてヨ
川端(ヘギバダ)で凍症(スンバレ)きれた手コして
白粉コつけどしやれててなア

町(マヅ)サ行(ユ)ぐンだそせ

(こんな感じです。私も青森で2年過ごしましたから、この言葉の響きが懐かしいですね。)






やりとりの苦さもありし新年会  あきオジ

2011-02-11 06:15:01 | 日記
おぢが身は寒に埋(うずむ)雪の竹  良寛

(良寛の句には、禅宗の僧侶の匂いが漂っており、不思議な世界ですね。一休の正面突破の勢いだと、こちらが疲れてしまいますが、それが少ないのが良寛ですね。でも、それでも、そんな世界の人なのですね。)

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あれこれから引退しようなどと考えなくても
必要なければそのとおりなる。


あるがまま雪をうけたる寒椿  あきオジ

2011-02-11 06:06:24 | 日記
散る桜残る桜も散る桜  良寛

(「良寛全句集」にありました。辞世の句だという説もあるそうです。特攻隊員が口にした、そんなエピソードを聴きましたが、良寛としては迷惑だったかもしれませんが、それも、あるのですね。作品は発表されてからは、作者から離れていくのです。)

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朝から「剣客商売」を見ています。
小林綾子の学芸会のような演技に見なれると、ちょっと面白いですね。

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