あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

なぜかしら言葉さがせぬ冬の暮れ あきオジ

2011-02-19 18:40:01 | 日記
冬になると言葉が見当たらないときがあります。
このごろは年のせいでしょうか
何も出てこないし
芭蕉の句集を読んでも、「これだ!}という句が見つからないことがあります。
そんなときは、「きょうはありません」と開き直るつもりです。

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春雨のわれまぼろしに近き身ぞ  子規

(あれこれ物語が背景にありそうな句ですね。ちょっと痛々しい句ですね。)

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ガラス越し別れに歌う「なごり雪」 あきオジ

2011-02-19 18:33:21 | 日記
今日はあまり俳句を探す気になりません。
どうしてでしょうか。
気分に余裕があり
適度に退屈でないと
俳句を選べませんね。

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今日は北海道を走るSLの番組を見ていました。
郷愁に浸れるほどの過去をもてたことは幸運ですね。

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くもの糸一すじよぎる百合の前  高野素十

(このような意味ありげな、伏線のような古典的素養をで読みとらないと、通りいっぺんになってしまう。この手の句が苦手です。そんな句のばあい、鑑賞する前に解説に向かってしまいます。大岡信の解説では、物象観察の微細的確な点は抜群という表現でした。大岡信も経歴から作品鑑賞に入る古典的な人なのですね。)



もう一度ため息ついて電車下り  あきオジ

2011-02-19 18:20:52 | 日記
やつぱり一人がよろしい雑草  山頭火

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今日はラン展を楽しんでいたら疲れました。
夢中になって東京ドームに4時間もいました。
ご苦労様です。

自分で自分を励ますことも覚えました。
そのぶん、ひとり言が多くなりました。

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梅の奥に誰やら住んで幽かな灯  夏目漱石

(このようなそこはかと感じられる温かさ、これが俳句のスパイスなのですね。否定してしまったら元も子もない。それが日本人の美意識なのかもしれませんね。)

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裏もなし表もなくし霜をうけ   あきオジ

2011-02-19 05:31:15 | 日記
捨てきれない荷物のおもさまえうしろ  山頭火

(どうしても、同じ句を何度も選んでしまいます。それでいいのだと思っています。この句はいいですね。山頭火にしては言葉が多いような気がしますが、私の頭で受け入れられるちょうどいい心地良さです。よく、歩きながらひとりごとにでてきます。

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冬道もとにかく歩くそれでいい  あきオジ

2011-02-19 05:19:12 | 日記
サン・テグジュベリの言葉に、こんなのがあります。
どんな人も、語ることは同じようなことなのに
なぜかこれまで響いてこなかった。
最近、「そうですね」と言えるようになった。
誰もが、「今からですよ」と言いますが
何となく、「もう、その気になれないなあ」という実感・・・

救いは一歩踏み出すことだ。さらにもう一歩。そして、たえずそのおなじ一歩を繰り返すこと

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海がよく凪いで居る村の呉服屋   放哉

(瀬戸内海にこんな風景がありそうですね。「二十四の瞳」の村の分教場へ向かうバスが
こんな風景を映し出しているような気がします。日差しも高く人も通らないし、店主も客が来るなど思っていない。)