あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

光り受けベンチは冬をうつしとり  あきオジ

2011-02-23 06:49:29 | 日記
昭和記念公園のプールが見える場所のベンチです。
誰もいないプール
坐る人もいないベンチに冬の光りが当たっています。
それはそれで強烈な自己主張をしているようにも見えます。
本体より陰に本質が見える。
そんな青臭いことも感じたりします。
ベンチと影
この組み合わせ
けっこう気に入っています。

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歩くしかない草の実つけてもどるしかない  山頭火

(何を自分に言い聞かせているか分かりませんが、緊張感だけは伝わってきます。そして、思いつめたような言葉の連続に「俳句って、こんな語調もあるのだ」と感動しました。いいですね。)

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季節待つボートつながれ揺れるだけ  あきオジ

2011-02-23 06:38:52 | 日記
歳時記を読むと
あれこれ人生を重ねたり、心模様をなぞったりする句もありますね。
少ない字数で表現するのも大変です。
そんな器用なことは私にはできません。
そのつもりもありません。
きっと、俳句を作る人は苦労しているのでしょうね。

私は俳句を作っているつもりはありません。
ティッシュで洟水を拭いているような気楽さです。

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秋風やひとさし指は誰の墓  寺山修司

出奔す母の白髪を地平とし  寺山修司

(「地平」という言葉を意識してつかった時代がありました。知的に気取っていたのでしょうかね。そんな知識が何の支えにもならないと気づいたとき、「地平」と言う言葉も使わなくなりました。)

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櫻待つ車椅子押す夫婦なり  あきオジ

2011-02-23 06:31:25 | 日記
もう少しで櫻ですね。
昨日(22日)は温かく昭和記念公園にも人が出ていました。
カメラ担いだ人は福寿草を狙っているようです。

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足音一つ来る子供の足音  放哉

昼だけある茶屋で客がうたつている  放哉

(楽しさに入り込めない放哉を思ういかべます。いつも傍観より、さらに気もちのうえでは遠いのでしょうか。)