あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

毛布なき夜の寒さは耐えるだけ  あきオジ

2011-03-13 17:21:08 | 日記
段々、言葉も出てこなくなります。
死にゆく人の最後の物語は何かが気になります。

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どこでも死ねるからだで春風  山頭火

うまれた家はあとかたもないほうたる  山頭火

(死ぬことは間違いありませんね。癌で死ぬ人、交通事故で死ぬ人、殺人事件に巻き込まれる人、津波にさらわれた人、思えば畳の上で死ぬことなど夢のまた夢ですね。よくて他人と一緒の部屋でチューブをがんじがらめにされた死ですね。死に物語はなくなりましたね。)

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今日、昭和記念公園を歩きまわりました。
あれこれ考え事をしていたのですが

上を向いたとき

河津桜が満開でした。
空の青さに負けていない健気さありました。

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温かさそれだけでも感謝春近し  あきオジ

2011-03-13 17:16:13 | 日記
クロッカスが咲き始めました。
美しいですね。クリスマスローズも咲いています。

でも、私の気分は浮遊しています。

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「温かさ」が何よりもありがたい。
そんな声を聞きました。
「風呂の温かさ」
「食べ物の温かさ」
そして「人の情けの温かさ」
いろいろあるなあ

今日は暖房の効いた部屋で夜を過ごすことができるのだろうか。

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それぞれの夢も残さぬ津波消え  あきオジ

2011-03-13 17:12:34 | 日記
何かふわふわした気分で落ち着きが悪いですね。

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生まれたばかりの子供は思い出さえも残さなかったのですね。

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「死んだ男が残したものは」

   谷川俊太郎

死んだ男の残したものは
一人の妻と一人の子供
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花と一人の子供
他には何も残さなかった
着物一枚残さなかった

死んだ子供の残したものは
ねじれた足とかわいた涙
他には何も残さなかった
思い出一つ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残さなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだ彼らの残したものは
生きてる私 生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来る明日
他には何も残っていない
他には何も残っていない


沈黙木それでも育つ春近し  あきオジ

2011-03-13 08:02:34 | 日記
励ましよりも笑いが必要なのだ。
そんなことを言うと不謹慎でしょうか。

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これからが日本人の底力を見せるときなのですね。
助け合い、励まし合い地域力を発揮し

ボランティアできる人は、出かけ
小銭をもっている年寄りは援助金の協力をし
祈りをすることもあってもいい。

何かしていないと気分が揺れたままです。

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年をとり、こんなことが起こると
人生って何だろうと考えてしまいますね。

この思いから抜け出るためには時間が必要です。

二百年生きた梅の力こぶ  あきオジ

2011-03-13 07:56:04 | 日記
気分がふわふあして落ち着けません。
何もかも「無力感」につながるのかと思ったのですが
体を寄せ合って励まし合う姿が映されているのを見て

「逞しく生きている」ことを実感しました。

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テレビは報道だけ
でも「てっぱん」とか
ちょっと間抜けな気分を流すことも必要ではないでしょうか。

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人は悲しくて言葉が見つからないとき
笑いが必要なのです。

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落語家の活躍する場があります。

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梅が咲く「生きよ」と語る色をして  あきオジ

2011-03-13 06:42:11 | 日記
テレビの画像
これから繰り返し見るだろうと思います。
そのたびに多くの犠牲者がいたことを思いだすでしょう。

そして、映像を見るたびに人の現実を考え直すでしょう。

原発の事故もこれから社会的問題となるでしょう。
そして、原発は二度と作られないでしょう。

ヘリコプターによる状況把握があることを知って
情報連絡手法としてこれから利用されるでしょう。
悲しいことですが、地震は突然起こります。
その都度、知恵が生まれるでしょう。

母親は子を守り、祖父母は孫の安否を案じている。
日ごろ思っている、平成と言う時代は家族制度の崩壊と
子の養育は親から国の義務に大部分が移行する現実。
そんなことがまだ東京周辺だけの現象で
まだまだ私の育った昭和の家族制度は、しっかり、国民生活に根付いているのだ
そんなことを思いましたね。

やはり、日本人は現実をしっかり受け止める余裕が残っているのだ。
それを実感しますね。

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それぞれの深くて長い人生があっただろうと思うのです。
それが一挙に「死者」の項目の数字になってしまうのですね。

それでもいいかもしれません。
きっと、津波に飲みこまれた時に
「私の人生これでいいの?」という思いがよぎったと思います。
口惜しかったでしょうね。

そんなことを思いながら手を合わせていました。

それが私たちが暮らしている地球なのですね。

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