音もなく憤怒の海に雪が降り あきオジ

東北の空は
今日は何事もなかったように明るく
美しい。

地震の日も上天気だった。

・・・・・・

何もなき校庭なれど陽ざしくる あきオジ

もう少しで日差しが暖かくなります。
これまでどおり不器用に
じっと耐えるしか知らないけれど
それでいいのです。

そう信じて生き続けてほしいですね。

でも、そんな軽い言葉とても言えない。

・・・・・・

ありがたき命を守れ冬の海 あきオジ

あれこれあるけれど
同じところに戻ってきてしまいます。

目が固まってしまって
目配りできません。

・・・・・・・

今日もまた梅咲く静かな朝になり あきオジ

地震があり
大混乱している日々の生活なのですが
梅は今日も咲いています。

こんなときは人生を考えるチャンスです。
世俗の垢まみれになっている生活を反省するチャンスです。

・・・・・・・

「何とかなる」それを信じるのが日本の庶民感情の真ん中なのですね。
それは日本人とっての「確かなこと」なのです。

諦めて何もしないで嘆いているだけではないのです。

・・・・・・

あれもこれも当たり前にする地震かな あきオジ

駅近くまで出かけたのですが
引き返してくる人がいます。
ＪＲの路線で動かないところがあるのです。

まあ、どうにかなるでしょう。
しなくてはいけません。

もともとなかったものが使えるようになっただけなのですから。

・・・・・・

これまで過剰だったものを元に戻すチャンスですね。
自分の生活は自分で守る。
自分で何とかする。
その基本姿勢が喪失し
国が面倒を見るべきだ
金は払わないけれど
援助してほしい
当然のことなのだと思う体質を
見直す時期かもしれません。

それがいいと思います。

・・・・・・

飛び石を渡るごとき冬の日々 あきオジ

今日から停電です。
覚悟して暮らしましょう。
あるのが当たり前
そんな生活が長くなると
なくなると
混乱しますね。

でも、そんな緊張感も必要な時代かもしれませんね。

・・・・・・

寒い風何もなき野を吹き抜ける　　あきオジ

・・・・・・