あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

一人なら悲しみ多き冬の海  あきオジ

2011-03-17 19:49:30 | 日記
恨み節うたう漁師の供養かな  あきオジ

人残しバスに乗り込むカバンあり  あきオジ

また一つ椿がおちて夜があける  あきオジ

泣けるならないて許せよざらめ雪  あきオジ

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こんな日は早く眠りたい。
あれこれ考えずに眠りたい。

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もう申し訳ないとか
気を使うなどと
あっという間に消えてしまう想いなど
決して口にしまい。

他人の葉の痛みなど
分かったふりをしたとしても
分かろうはずがない。

なのに「分かる」などとその場しのぎで口にする。
そんな愚かな言い方をしないようにしよう。

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腹痛を起こすごときやるせなさ  あきオジ

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嘘もまた自分かしら馬酔木おち  あきオジ

2011-03-17 19:35:40 | 日記
最近不思議なことを感じます。
語り継いでいること
それが自分の発想なのか
どこから忍び込んだことなのか
それとも、違うのか
どれが本当なのか
自分でもわからない。
そんなことを話している自分に気づく。
もちろん、故意に嘘をついたり
陥れようとするようなものではない。

でも、話をしているとき
急にどうでもいいことをどうでもいいように語ることなく
妙に断定的に語ることがあります。

判断などどうでもよく
右でも左でも気にならないのに
妙に力を入れている。

昭和40年代の学生の物いいと似ている。
そんなことを思うのです。
そして、そのようなものを言う人に
激しい嫌悪感をもつものです。

どんなことでもどうでもいいのです。
鋭角に突き刺さる言葉でなければ響かない。

それが年寄りの一つの行きつく先なのです。

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山茶花と椿を並べる子がありて  あきオジ

不細工な魚と対峙し鬼ごっこ   あきオジ

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薬缶ごと焚きし炎に言葉なし  あきオジ

2011-03-17 18:52:12 | 日記
雪続き浄化のごとく積もりけり  あきオジ

舞い散りし櫻の記憶も流されて  あきオジ

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あきオジのひとりごと

人は恨んだり憎んだりしているかぎり自分を振り返る必要など感じないものですね。
だから、不機嫌な女性は自分の顔を見ようとしない。

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残された鳥居に止まる鴉なき  あきオジ

残された観世音菩薩も雪の中  あきオジ

こたえなき天を怨まず薪を割る  あきオジ

人嫌い憎むが老人福寿草  あきオジ

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「氷点下」繰り返す声遠のいて  あきオジ

2011-03-17 06:02:13 | 日記
東京は無事です。
吾妻橋から
今日の寒さを乗り越えれば
明日からは温かくなる。

でも、それまで待てない。

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あれこれ挑発的な批判を続けてきたスポーツ新聞も
今日はチャリティーのニュースだけとりあげています。

今のこの時期、暴露や挑発だけでは商品にならないのでしょうね。
スポーツ新聞ファンも、そのような言葉遊びを楽しむのを慎んでいるのでしょうか。

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「これからどうしていったらよいやら」と呟く
遠野のおじさん
「生きるしかない」のですね。

それでも生きることを求められているのです。
それを「生きる」に転化しなければならないのですね。

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炊き出しで燃やす柱を割っており あきオジ

櫻咲け「どうしたらいい」を受け止めて  あきオジ

雪続き探すアルバム見当たらず  あきオジ

このままでそれでいいのだ電気消え  あきオジ

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土手歩く長閑さ消えて桜さく  あきオジ

2011-03-17 05:47:52 | 日記
帰る道わからずこごえる犬ありて  あきオジ

失いてなお生きる意味問う春の雪  あきオジ

映像に犬も写らぬ雪の朝  あきオジ

(犬、猫も犠牲になったのでしょうかね。ニュースに入ってきません。)

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今日は仕事ですが
仕事をしていることと現実がつながってきません。

傍観的な立場にある私でさえそうなのですから、なおさらでしょうね。
でも現実の真ん中にいる人は、かえって、現実をしっかり受け止め
現実行動をすることで癒されているのかもしれません。

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「命があれば・・・・」が満たされれば「家族の事が心配・・・・」そして「薬が切れてしまったのが心配」と
心配の連鎖は無限につづくのですね。

心配の連鎖はいろいろな行動を引き起こするのですね。
そして、伝言ゲームのように変形していくのですね。

東京でトイレットペーパーを買いだめするのは、もし、東京で大地震が起きたらという不安が引きだした行動なのですね。

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自分以外のことに気が回らない。
自分の無事が確保されたところから次のことが気になる。
そんなものではないのでしょうが、それが現実の一つですね。

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希望とは灯油まつ日の寒さなり  あきオジ

懸命に生きる助ける焚火かな  あきオジ

虚空なる雪空見上げる老婆あり  あきオジ

しんしんと雪降る夜の焚火守り  あきオジ

流された家も忘れて火を守り  あきオジ

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届かぬ手さらに伸ばす梅の枝   あきオジ

2011-03-17 05:37:26 | 日記
スカイツリーです。
大丈夫だったようですね。
ますます希望の光りです。

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燃料が不足して
援助の手が届かない。
灯油が準備されても道路が機能しない。

そんなもどかしさがあるようです。

しかし、あれこれあるでしょうが、関係者が懸命に努力しています。
100%は無理としても、どうにか、なるでしょう。

きっと、物資がひっ迫している等のニュースが少なくなった時は
ライフラインが機能しはじめたということでしょうか。
何も行動しないで根拠のない楽観論を言うこともありませんね。

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一日物いはず海にむかえば潮満ちて来ぬ  山頭火

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今日は仕事で出かけます。
帰ってくる交通手段は大丈夫ですが
それでも、不安がよぎります。
地震当日の8階のビルの船酔い状態が思い出されます。

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