あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

ネオン増え停電記憶も遠くなり  あきオジ

2011-09-20 18:59:06 | 日記
みなとみらいです。
このステンレスのオブジェ好きです。

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ヘアーにあわたててみるひるの銭湯  風天

つみ草サイレンの音遠くして  風天

赤とんぼじっとしたまま明日どうする  風天

(寅さんを演じる渥美清。渥美清を演じる素の渥美清。演じるしかない人の不思議な感覚ですね。)

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輝ける時代も知らず野菊咲く  あきオジ

一人きり受け入れることも秋の空  あきオジ

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風に浮くトンボ見る夢どんなゆめ  あきオジ

2011-09-20 18:49:34 | 日記
みなとみらい
赤レンガです。

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だまって今日の草鞋はく  山頭火

落ちかかる月を観てゐるに一人  山頭火

涸れきつた川を渡る  山頭火

(山頭火、自分の気分がさえないと、どれもこれも「何これ?」になってしまいます。他の俳人の句でも同じなのですが、それも俳句なのでしょうかね。今日はそんな日になってしまいました。)

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蜻蛉とまる踏切警報なりはじめ あきオジ

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この秋をだきしめて寝る子猫かな  あきオジ

2011-09-20 18:36:26 | 日記
みなとみらいです。

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とりあえず何もない。
この何もない平凡な日が人を育ているのですね。

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紅葉見や用意かしこき傘弐本  蕪村

(いかにも蕪村、さすがの蕪村ですね。絵画的構造が決まっていますね。俳句としてどうなのか、私には分かりません。)

なつかしきしをにがもとの野菊哉  蕪村

(「しをに」とは紫苑のこと。なるほど。)

葛の葉のうらみ顔なる細雨(こさめ)哉  蕪村

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うらみぶし流れる倉庫で煙立ち  あきオジ

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あと少し生きてみよう蛍とぶ  あきオジ

2011-09-20 06:15:59 | 日記
みなとみらいです。

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雨の傘たてかけておみくじをひく  放哉

鐘ついて去る余韻の中  放哉

たつた一人になり切って夕空  放哉

(二順目に入ったような気がします。何度も取りあげるのが「お気に入り」ということになると思います。もう、新しい句を意識してさがそうという気がなくなりました。)

冬木の窓があちこちあいている  放哉

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欠伸するどうやらこうやら秋の風  あきオジ

一人だけ部屋にいる夜のおでんかな  あきオジ

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食べて笑い通りすぎるか秋の旅  あきオジ

2011-09-20 05:58:28 | 日記
みなとみらいです。

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自然との付き合い方がまったく違うのですから
芭蕉を感じるのと
芭蕉が感じるのとは同じようで、待ったく違うのは仕方ないですね。
吟行なども似て非なるものなのでしょうかね。

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秋風や藪も畠も不破の関  芭蕉

東にしあはれさひとつ秋の風  芭蕉

たびねして我句をしれや秋の風  芭蕉

(芭蕉の時代、自然は人間と包み込む存在としていたのでしょうね。その分、現代とは付き合い方の濃度が違うような気がします。)

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