あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

糸ほそき風船蔓のふくれ面  あきオジ

2011-09-24 15:45:26 | 日記
巾着田へ抜ける道の風船カツラです。

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この時間
内戦でかりだされ自爆テロに向かう子どもがいて
避難所で年寄りの面倒をみている中学生がいて
物乞いをして親の食べ物を得る子どもがいる。

全てを共通の言葉で説明することは難しい。

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少年一人秋浜に空気銃打ち込む  金子兜太

白い人影はるばる田をゆく消えぬために  金子兜太

激論つくし街ゆきオートバイと化す  金子兜太

山上の妻白泡の貨物船  金子兜太

(このような私の好きな「しみじみ」を取り除いたのが、金子流なのでしょうかね。それも個性なのでしょうか、そのような理解まで届きません。)

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振り向けば風船蔓そして猫  あきオジ

黒猫が寝返りをうつ冬近い  あきオジ

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彼岸花きらって眠る猫二匹  あきオジ

2011-09-24 15:34:04 | 日記
巾着田の風景です。

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退屈になり、飽きそうになったときが飛躍のときなのですね。
そんな気がします。
だから、単調になっても止めません。

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露はらりはらり大事のうき世哉  一茶

きりきりしゃんとしてさく桔梗哉  一茶

ほちやほちやと雪にくるまる在所哉  一茶

(擬態語と言うのですか、一茶独特の言い回しが面白いですね。この表現方法がいつの時代にか再評価されるのではないかと思うのです。どうなのでしょうか。野卑で横着さが大切な時代ではないでしょうかね。)

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すやすやと言うほどでもない女房どの  あきオジ

さらさらと北風感じる笹の丘  あきオジ

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彼岸花かくれて眠る白き猫  あきオジ

2011-09-24 15:17:49 | 日記
巾着田です。

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思えば、とりあえず芭蕉の全句集を読んでみようか
そんな挑戦にも思えます。
私にはそのような挑戦するつもりも熱意もありません。
ただただ、惰性のままなのです。

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塚も動け我泣声は秋の風  芭蕉

あかあかと日は難面(なれなく)もあきの風  芭蕉

石山の石より白し秋の風  芭蕉

物いえば唇寒し秋の風

(このような伏線となる故事等を知らないととんでもない読み違いをしてしまうのが芭蕉なのでしょうかね。そんな句はなるべく避けます。解説書を目指しているわけでもなく、そのつもりもなく、その能力もありませんからね。)

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すべてのことは「楽しければいい」「理由などうにでもつく」ものですからね。

彼岸花すわっているのは水車小屋  あきオジ

2011-09-24 04:40:59 | 日記
巾着田です。

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季節はあれこれあって気づいたらすっかり、変わっていた。

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歩くしかない草の実つけてもどるしかない  山頭火

あたたかい白い飯が在る  山頭火

ふつと影がかすめていつた風  山頭火

(この「しみじみ」が素人には出ないし、教養人の俳句にも創り出すことができませんね。命がけの魅力は、こんなところにあるのかもしれませんね。)

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宮大工の小川さんがテレビ番組の取材で「若い優秀な人が、弟子入りを希望するけれど長続きしない。何もなけれど、これしかない。ここにいるしかない。そんなひとでないと務まらない。」そのような話をしていたのが印象に残っています。

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俳句の五十年後には、現代の評価とはまったく違っているのでしょうね。生き残る人もいれば、消えてしまう人もいます。そんなものですね。それがいい。

彼岸花線香ながれる縁にさき   あきオジ

2011-09-24 04:31:38 | 日記
巾着田の彼岸花です。

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最近、よく利用するもの
「寺山修司全歌集」「井上陽水ライブ」

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赤とんぼじっとしたまま明日どうする  風天(渥美清)

村の子がくれた林檎ひとつ旅いそぐ  風天

どぶろくやわらかく噛んで眠くなってくる  風天

(言葉に馴れてくると風天の俳句もいいですね。プロの言葉いじりのいやらしさもありませんし、技巧をこらした鬱陶しさもありません。そこが好きです。)

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才能ある人が言葉を抑えて俳句作るとことのほか魅力ある句になるのでしょうか。

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