あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

薔薇咲いて眩しく光る聖観音  あきオジ

2011-09-29 20:34:55 | 日記
神代植物公園ではもう秋の薔薇が咲いています。

・・・・・・

見て退屈しない。
それが美しさの基準かもしれません。

・・・・・

段々と霧下りゆく千枚田  あきオジ

・・・・・

好きだからつよくぶつけた雪合戦  風天

貸しぶとん運ぶ踊り子悲しい  風天

行く年しかたないねていよう  風天

(このぎこちなさというか、ためらった表現が風天の魅力ですね。)

・・・・・

秋になり秋の花咲くおかしさよ  あきオジ

2011-09-29 20:12:26 | 日記
神代植物公園のバラです。
秋のバラフェスタももうすぐですね。

・・・・・・

寝てくらす人もありけり夢の世に  夏目漱石(明治23年)

東風吹くや山一ぱいの雲の影  夏目漱石(明治23年)

柿の葉や一つ一つに月の影  夏目漱石(明治24年)

・・・・・

夏目漱石の句はバランスがいいですね。ウエットにとんだ展開も好きです。

コスモスを倒したる風どこ消え   あきオジ

2011-09-29 05:47:32 | 日記

神代植物公園の盆栽です。
このような盆栽を育てる趣味の人もいるのですね。
日本人は奥行きが火深いのですね。

・・・・・・

帰ろうと泣かずに笑へ時鳥   夏目漱石(明治22年)

聞かふとて誰も待たぬに時鳥  夏目漱石(明治22年)

(「時鳥」は当時は肺結核を示したのですね。「子規」も不如帰も同じなのですね。そんな事情も知りませんでした。)

・・・・・・・




放哉が傘さしあるく秋の雨  あきオジ

2011-09-29 05:39:37 | 日記
神代植物公園です。

・・・・・

淋しきままに熱さめて居り  放哉

火の無い火鉢が見えて居る寝床だ  放哉

どっさり春の終りの雪降ふり  放哉

(晩年の放哉はいかにも俳人らしい雰囲気がにじみ出て、雰囲気がありますね。でも、入口が見当たらない家のような思いがいっぱいです。そのうちに入り口も見つかるかもしれません。まだまだ、読み始めて一年も経っていないことですからね。でも、放哉が亡くなった年齢よりも、私の方がずっと長生きしているのですから不思議ですよね。)

・・・・・・

私には私のことばあり秋の風  あきオジ

2011-09-29 05:17:52 | 日記
神代植物公園には花がいつでもありますね。

・・・・・・・

行く春や鳥啼き魚の目に涙  芭蕉

(千住から旅の始まりですが、深川から千住までの当時としてはけっこうの距離だったのでしょうね。そこを船で渡ったのですね。今のスカイツリーを楽しめそうなコースですね。時代劇でいえば、「剣客商売」の秋山小兵衛が暮らしていたところまで隅田川を上ったのですね。剣客商売」の設定では、隅田川の浅草とは反対側は隠居所を構えるような場所だったようです。葦の生える鬱蒼とした雰囲気のところだったのですね。そして、東武線に沿って歩き始めたのですね。今は、面影さえも残っていませんが、当時はあちこちの水路が入り組んでいたのでしょうね。それにしても、「富士の峰幽かに見えて」という文章がありますから、当時としては当たり前のこととして富士山が見えたのですね。)

(三月に出発したのですね。当時の三月の気温はどんなものだったのでしょうかね。)

・・・・・・

尼寺や十夜に届く鬢葛(びんかづら)  蕪村(22歳)

鎌倉 誂物

(鎌倉東慶寺を舞台にした、男女のあれこれをとりあげた句ですね。)

・・・・・・