あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

梅一輪さけばさいたで語り草  あきオジ

2012-03-02 05:19:24 | 日記
神代植物公園です。

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年をとると遠出が億劫になります。
新しい物への興味よりも、これまでのものを読み直し
繰り返すようになります。
それでいいのですね。
丁寧に降り返す。
そんなことのなるのですね。

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春寒し水田の上の根なし雲  碧梧桐

薮入のさびしく戻る小道かな  碧梧桐

地震(なゐ)知らぬ春の夕の仮寝かな  碧梧桐

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震災ありて傍観のまま春迎え  あきオジ

金出して説明できるか貧しさよ  あきオジ

説明もないよりましのお見立てか  あきオジ

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今日は雨になりそうです。
仕事はありません。
昭和記念公園に出かける予定でしたが
どうしましょうか。

映画をみる気力もないし

家でお絵かきしましょうか。

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鯉二匹宇宙知らずも悠然と  あきオジ

2012-03-02 05:06:53 | 日記
神代植物公園の鯉です。

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金子兜太の句
何度か挑戦しましたが挫折しました。
今の時代の俳人でしょうが
忘れさられる人だと思います。
本人よければそれでいい。
権威として尊敬するのもいいですが
素人は自分のこのみに合わなければ捨ててしまい
忘れてしまうことで十分なのです。

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あったことそれも忘れる春になり  あきオジ

過ぎたこと紙芝居の長さなり  あきオジ

意味与え説明付けても眠る猫  あきオジ

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春雨や小磯の小貝ぬるるほど  蕪村

はるさめや暮れなんとしてけふも有り 蕪村

春雨やものがたりゆく蓑と傘  蕪村

(蕪村の絵のような俳句も素敵ですが、構図も破綻がなく表現も技巧的ですと「入りこむ隙間」がありませんね。美は乱調にあり、破綻にあり。そんなことなのです。素人俳句というか形式を超越しているのにそれを意識していない。そんな句に出会いたいですね。)


水仙の咲きたるころは匂い立つ  あきオジ

2012-03-02 04:52:14 | 日記
神代植物公園の水仙です。
日本水仙
好きな人が多いですね。

私は落語に登場する
左甚五郎が登場する「水仙」を思い出します。

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日の光ちよろちよろとかげとかげ  山頭火

あんたが来てくれそうなころの風鈴  山頭火

てふてふもつれつつかげひなた  山頭火

(山頭火の語調になれるといいですね。碧梧桐等の新しい流れを作ろうとした人たちの句と比べても過剰になっていないのですね。それに平明な言葉の徹しているところがいいですね。)

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一度「はまる」と山頭火、放哉から抜けられません。観念的で過剰なまでの技巧がすくまれたり、漢字多くて詰め込む内容が多すぎる俳句が苦手な私には、ちょうどよい響きなのです。省略しすぎて意味不明もときにはいいじゃありませんか。そんな感じですね。

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好きならいい 明日はどうか分からない  あきオジ

雪道は脚元見つめて歩くだけ  あきオジ

どうにでもなればいいとは言えぬ雪  あきオジ

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水泳をしたあと、しっかり頭を乾かさなかったからでしょうか
少々熱っぽいです。

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