あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

振り向けど姿も見えず春霞  あきオジ

2012-03-22 05:13:35 | 日記
昭和記念公園です。
池に面したベンチでじっと座っている老人がいました。

のどかで優雅な雰囲気とも読みとれましたが
孤独な老人とも読みとれました。
でも、昭和記念公園まで出かける気力があるのですから
お元気なのでしょうね。

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残された春となれば歩きだす  あきオジ

じっとしていられないほどの青き空  あきオジ

手招きをしているごとき春霞  あきオジ

(もう、退職後の退屈さを抜けだしましたが、退職後の半年は「どうしていいかわからない」ことがありましたね。今は、閑を上手に使う楽しみにかわりますしたが、それまではけっこう居心地が悪かったですね。)

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青柳の泥にしだるる塩干かな  芭蕉

水取りや氷の僧の沓の音  芭蕉

春雨や峰の巣つたふ屋根の漏り 芭蕉

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梅林車いすが通りぬけ  あきオジ

2012-03-22 04:52:11 | 日記
昭和記念公園の梅林です。
終末が見ごろでしょうかね。

就職した人も入学する人も田舎を離れます。
また退職して会社を去る人います。

春は舞台の変わり目ですね。

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後始末しているだけの春になり  あきオジ

(年寄りの日々は宴のあとの後始末のようなものですね。)

梅咲けど退職辞令はただ一枚  あきオジ

名刺捨てせっせと机拭いている  あきオジ

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たまさかに飲む酒の音のさみしかり  山頭火

一すぢの煙悲しや日輪しづむ  山頭火

月澄むほどにわれとわが影踏みしめる  山頭火

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菜の花が切り裂く空の青さかな  あきオジ

2012-03-22 04:33:10 | 日記
昭和記念公園の菜の花畑です。
鑑賞用なのでしょうか
それだけのために育てられた菜の花
それでいいのか
そうでないのか。

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銭臭き人にあふ夜のおぼろなり  夏目成美

日は過ぐる梢の柿と見あひつつ  夏目成美

ぬす人も妹とぬる夜やなく乳鳥  夏目成美

(夏目成美という俳人はいいですね。人生をしみじみ表現しながら過剰ではないところが好きです。この句には「人生のしみじみ」があって、大人の雰囲気ですね。それにしても、探せば素敵な俳人がまだまだいるのですね。それだけでも楽しみが広がります。)

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湿布する殺され役も昼休み  あきオジ

菜の花や小舟が入りししげみかな  あきオジ

老夫婦菜の花畑で昼休み  あきオジ

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