あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

福寿草寒さに負けて顔出さず  あきオジ

2012-03-21 05:52:35 | 日記
俳句は、「しみじみ」を主題にして
上品に表現するのが当たり前なのでしょうが
江戸時代には、それなりの領域もあったのでしょうね。
川柳などもその一つかもしれません。
どうも、難解で理解するには江戸時代の文化に精通していなければならないと思いますが
面白いと思いますね。

少なくとも「理解できれば」俳句以上に楽しいでしょうね。

・・・・・・

福寿草それなり男に似たるなり  あきオジ

節分草見逃すことなきありがたさ  あきオジ

春の日の野になり川となるありがたさ  あきオジ

・・・・・・・・

やせたからだを窓に置き船の汽笛  放哉

山に登れば淋しい村がみんな見える  放哉

かたい梨子をかぢつて議論してゐる  放哉

・・・・・・・・






遠い日を塗りつぶしている冬を抜け  あきオジ

2012-03-21 05:28:04 | 日記
神代植物公園の梅です。
いかにもという雰囲気ですね。

・・・・・・

忘れたいされど消えぬ冬もあり  あきオジ

塩梅を聞いて待ちたるうどんすき  あきオジ 

うどんやの行列ながし梅のした  あきオジ

・・・・・・・

月ちらり鶯ちらり夜は明けぬ  一茶

畠打や子が這ひ歩くつくし原  一茶

(この句は信州で暮らした一茶でなくては浮かばない句ですね。)

春風や侍二人犬の供  一茶

(このような句に出会うと嬉しくなりますね。時代を越えていますね。長閑な時代。何も起こらない。そんな風景が目に浮かびます。)

・・・・・・・

このごろ、芭蕉、蕪村、一茶などの江戸時代の代表的な俳人の句を抵抗なく読めるようになりましたし、山頭火や放哉の句もとりあえずの句は読むことができました、
楽しみはこれからですね。それまでのことで気づいたことは、一つだけ。それは、俳句に馴れることですかね。たいしたことではありませんが、その程度です。解釈したり、説明を求めないことですね。

・・・・・・

知らないから「知る」ことが楽しい。むきにならず、ぼちぼちですね。

 

流れゆく記憶にしみる梅もあり  あきオジ

2012-03-21 05:05:53 | 日記
神代植物公園です。
人の少ない公園もいいですが
歓声も聞きたいですね。

・・・・・・

じっとして炬燵にいれば冬消える  あきオジ

巡りくる春を迎えるありがたさ  あきオジ

いつのまに卒業式かそとは雨  あきオジ

・・・・・・

凧(いかのぼり)きのふの空のありどころ  蕪村

遅き日や雉子の下りゐる橋の上  蕪村

遅き日のつもりて遠きむかしかな  蕪村

(蕪村の「しみじみ」を句にしたものは、どれも素敵ですね。このぼんやりした景色は、年寄りのものですね。)

・・・・・・

「御宿かわせみ」を見ているのですが
主人公の東吾の兄夫婦を河内桃子と田村高広が演じていますが
その生活や姿は俳句そのものですね。
言葉少なく、それでいて見えている。
そんな関係を感じさせる演技でもあるのです。

そして、そんな生活を連想させることもあるのですね。

「阿弥陀堂だより」のお梅ばあさん
そうえば、「名月に麓の霧や田のくもり」を梅さんが口にするシーンがありましたね。

「泥の河」の田村高広演じる特攻隊生き残りのうどんやのおやじ

そんざいそのものが俳句のような
そんな人がいるのですね。

・・・・・・