あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

ありえない春となりて早一年  あきオジ

2012-03-28 04:39:56 | 日記
隣り前の当たり前の風景です。
体調が悪くというか風邪気味です。
用心して早く寝ることにします。

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何を求める風の中ゆく  山頭火

春風の扉ひらけば南無阿弥陀仏  山頭火

春の海のどこからともなく漕いでくる  山頭火

また一枚ぬぎすてる旅から旅  山頭火

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ひとりの部屋バッハも復活祭  あきオジ

飾り立てやがて風吹く成人式  あきオジ

卒業が苦労はじめそれでいい  あきオジ


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コッペパン齧りて歩く雪のみち  あきオジ  

2012-03-28 04:34:47 | 日記
カタクリに群れるカメラマン
それぞれの人のそれぞれの楽しみなのですね。

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やがてくる日ため洗う芋細し  あきオジ

電子辞書最初に探す「春いちばん」  あきオジ

モノレール菜の花畑を渡りきり  あきオジ

じっとしているだけでいい春いちばん  あきオジ  

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なほ見たし花に明け行く神の顔  芭蕉

命二つの中に生きたる桜哉  芭蕉

山路来て何やらゆかし菫草  芭蕉

(どれもこれも芭蕉。そのように読まないで勘違いしてしまいますね。)

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引き算の日々となりて春惜しむ  あきオジ

2012-03-28 04:32:50 | 日記
カタクリの里です。

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松風に明け暮れの鐘撞いて  山頭火

この葉散る歩きつめる  山頭火

この旅、果てもないつくつくぼうし  山頭火

だまつて今日の草鞋を穿く  山頭火

(このごろ山頭火の句をならべると「しみじみ」が湧いてきます。年寄りの単なる感傷なのでしょうが、素人の私にはとても大切なことなのです。これがお気に入りの目印になっているからです。表現に違和感がなく、技巧的でなく、下敷きがない。でも、伝わってくる。それがいいのです。それがいまの私の鑑賞法です。)

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歳時記をもっています。多様な歳時記をもっていますが、ほとんど開いたことがありません。聞いたこともない言葉が多すぎて、解説の丁寧さにうんざりするからです怠け者の私には、調べるのが、面倒なのですね。言葉は創出するものであって選び出すのと違うような気がするからかもしれません。自分のためのものですし、批評にさらされるほどのレベルでもなし、無くても困らないので、数種類の大型のものと「折々のうた」だけ残して処分してしまいました。

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引き算の果てに残りし柘榴かな  あきオジ

卓袱台の牛乳瓶に梅をさす  あきオジ

さまざまな記憶が消える梅のころ  あきオジ

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