昨日の日経文化欄で、ドキュメンタリー映画「東京裁判」(小林正樹監督)が、4Kデジタルリメーク版
として再生され、完成した、と知った。
4度も複製されたため、画質は劣化したが、残っていた最初の複製ネガをもとにデジタル修復した結果、
オリジナルレベルの鮮明な画像になったとのこと。
戦勝国連合が、敗戦国日本の戦争責任者を裁いた「東京裁判」、開戦に踏み切った「東条英機内閣総理大臣」
はじめ、7人の絞首刑が決まった。
勝てば官軍、勝った方は、自分に都合悪いことは隠す。歴史がゆがめられる。
日本の戦争責任被告人を弁護した、ブレークニ―弁護士が裁判権について発言した事実が、速記録から
削除されてしまった、
「真珠湾攻撃が殺人罪になるならば、我々は、広島に原爆を投下した者の名前を上げることができる」
のフィルムは残っていた、とのこと。
裁判の正否は、議論がいろいろあるが、「勝者側」だって、「後ろめたい」ことがある筈だ。
「東京裁判」の内輪試写会で、作曲家武満徹さんは、
「人類社会は、何と愚かな歴史を刻んできたんだろう」と嘆息されたとのこと。
日本人の誰もが、「戦争加害者」であり、「戦争被害者」であった。
「戦犯を怪しからん」と決めつけることをせず、人間として見つめる視線を持ち続けた小林監督は、遺志
として「自分を戦場にかり出した東条英機ら、法廷での生身の被告たちをどう見るか、どう批判するのか、
戦争責任とは何なのか。日本人自身が、個人それぞれが責任を持って考えるべきなのだ」と問いかけている、
と映画作家の小笠原清さは、結んでいました。
ブッシュがガセネタをデッチ上げて起こした、イラク戦争、アメリカファースト・自分ファーストの「死の
商人トラさん」が振りまく「チキンレース」のような「威嚇」と「武器の売りつけ」、安倍1強は、憲法違反
の集団的自衛権やモリカケ疑惑など、傲岸で厚顔無恥振り・・・。
人類が、愚かな歴史を刻み続けている現実にタメ息が出ます。
ウォーキング中に出会った花です。
7月11日「今日は何の日カレンダー」より
世界人口デー(国連人口基金1990)、真珠記念日
▲後白河天皇方の平清盛・源義朝らが白河殿に夜討ちをかけ、崇徳上皇方を破る(保元の乱)(1156)
▲北条政子、没。69歳(1225)▲ジョン万次郎、高知に到着(1852)▲幕府、国旗を制定(1854)▲英国国会議事堂
のビッグ・ベン、初めて鳴る(1859)▲幕府、各国公使館を品川御殿山に設置(1861)▲御木本幸吉が真珠の養殖
に成功、ミキモト・パールの誕生(1893)▲慶応大学野球チーム、ハワイでわが国初の海外遠征試合(1908)
▲『キネマ旬報』創刊(1919)▲総評(日本労働組合総評議会)結成(1950)▲第1回全日本サーフィン大会が千
葉県鴨川海岸で開催(1966)▲新宿・渋谷など東京の5駅のホームで、禁煙タイムがスタート(1974)▲東名日本
坂トンネル事故(1979)▲世界人口が50億人に 到達(1987)▲カルピス、黒人マークの廃止決定(1989)▲長野県
警が6月27日の毒ガス事件で、現場近くの会社員宅から押収した化学薬品だけでサリンは合成できないことが
判明したと発表(1994)