１９４５年８月６日、午前８時１５分、原爆が、実際の戦争で、初めて使われ、広島上空で爆発した。
その２０日前の７月１６日、アメリカが、ニューメキシコ州の砂漠で、世界で初めて核実験に成功
したばかり。
今朝の日経「春秋」によると、米軍は、原爆投下計画を周到に、着々と立てていた、というのです。
重くてかさばる新兵器「原子爆弾」を扱う訓練のため、摸擬原子爆弾を、東京、大阪など４９か所に、
落とす訓練を重ねていたのです。
この、摸擬爆弾、核爆弾の代わりに、爆薬を積んでおり、全国で、この摸擬爆弾の犠牲者は４００人
以上だったとのこと。
単機で、飛んできて、１発だけ、爆弾を落とす不思議な空襲で、各地の新聞は、
「偵察と思わせての不意打ち」「空き巣戦法」「虚を突き、混乱させる児劇的謀略」「一機の投弾で殺（や）
られるのは、余程運の無い奴だ」と、アメリカ軍の実力を知ろうとするのではなく、実力を無視する、
全く、危機感がない、お粗末報道だったようです。
８月６日当日の天侯を確認するために、気象観測用の飛行機を、第一候補地広島に、第二、第三候補の、
小倉、長崎に飛ばし、広島が好天ということで、原爆を積んだ飛行機は広島へ。
もし広島の天侯が悪かったら、広島ではなく、小倉か長崎が初めての原爆被災地になるところだった。
一瞬のうちに、広島周辺の、多くの市民の、命と夢と、日常生活を奪ったのです。
人間が起こす、最悪最大の「人災」である戦争のムゴさは、キチガイ・プーチンによって、相変わらず
繰り広げられています。
人間の愚かさが詰まった核兵器は、現在、世界に13000発もあり、中国や、北朝鮮など、開発、増産して
いるのです。
松井広島市長は、記念式典で、毎回、「日本政府は、唯一の被爆国として、被爆者の思いをしっかり受け
止め、核廃絶のための『核兵器禁止条約』に、批准・調印するよう求めて来た」けれど、
今年は、「オブザーバーでも良いから、『核兵器禁止条約会議』に出席して欲しい」と、訴えていました。
日本政府が批准拒否している「核兵器禁止条約」は、「戦争で核兵器を使えない」ようにして、
「使えない核兵器を作る、保有する」意味を無くすことによって、核兵器を地球上から無くそう、という
条約なのです。
今年も、岸田総理は、「戦争被爆国として、核保有国と非保有国の橋渡し役に努め、核廃絶の実現を目指す」
と、安倍政権、菅政権の「空念仏」を繰り返すだけでした。
世界の全ての国が、「核兵器禁止条約」に批准・調印すれば、確実に核廃絶に繋がるのです。
日本政府は、アメリカの顔色を伺ってウロチョロせず、国連を舞台に、堂々と、「核兵器禁止条約」こそ、
核廃絶への近道であると、世界に訴えるべきなのです。
ヒロシマ・ナガサキの、被爆者の切なる思い、「核兵器廃絶」と「戦争の無い平和な世界」を、実現
することこそ、私達日本人が、犠牲になられた方々に対する責任を果たし、慰霊することになるのです。
ウォーキング中に出会った花など。
８月６日「今日は何の日カレンダー」より 広島平和記念日、●仙台七夕（～8日、仙台市）
▲伯父である平良兼、将門を破る(937)▲幕府、煙草禁制(1612)▲神聖ローマ帝国滅亡(1806)
▲ロンドンのサボイホテル、オープン。電灯とエレベーターを初めて備えた、世界一贅沢なホテル(1889)
▲日本放送協会（ＮＨＫ）設立(1926)▲世界初の原爆、広島に落とされる(1945)
▲古橋広之進、世界新（1500m自由形）(1948)▲『アサヒグラフ』原爆被爆写真公開。即日売切れ(1952)
▲広島で第１回原水爆禁止世界大会(1955)▲マッターホルン北壁に日本人初登頂(1965)
▲ニチボー貝塚バレーボールチーム、連勝記録258でストップ。ヤシカが連勝を阻止(1966) ▲香川で初めて
太陽光発電（1981）▲衆議院議長に土井たか子(1993) ▲鹿児島で集中豪雨（1993）▲大韓航空機グァムで
墜落２２８名死亡（1997）▲東急電鉄が運転系統再編、目蒲線が目黒線など（2000）▲イギリス暴動、
ロンドンで黒人男性が警察官に射殺されたことが発端（2011）▲中日・岩瀬投手登板数新記録（2017）