今日の世界ふしぎ発見はブータンでした。以前も同番組でブータンを取り上げていたように記憶してます。国民の95%が幸せだと感じている夢のような国です。そんな素晴らしい国があるのかと思いますが、テレビを見る限りでは無理に幸せと言っているとは思えませんでした。
国民の90%が農業に従事していて、おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、子供たち三代で暮らしています。近所の人たちと一緒に稲刈りをやってましたが、みんな笑顔で歌を歌いながら農作業をやっている姿は、とても楽しそうでうらやましいほどです。
ヒマラヤの山奥の国なので、自然はそのまま残されていますが、ガスレンジや電話もあるし、携帯電話もみんな持ってました。もちろん電波は届きます(笑)
また、驚くことに学校も病院も全て無料とのことです。山奥なので、ダムが多いので、水力で発電した電気をインドに売って外貨を得ているそうです。その外貨で学校や福祉を無料にしているようです。
また、顔は中国人やモンゴル人、韓国人よりも日本人に似ていました。服装は日本の着物のすそを短くしたようなもので、女性だけでなく男性も着てます。それが民族衣装とのことです。更に国の政策で、母国語の他に英語の教育も小学校から行っていますので、子供でも英語で日常会話くらいはできます。日本人の方が英語は弱いと思いました。
ヒマラヤの山奥で人口70万人ほどの小さい国ですが、自国の伝統や文化を守りながらも近代化にも力を入れています。何より、国民が幸せと感じることが国政の中心だというのですから、驚きです。昔の良き日本のようでうらやましいほどです。 日本人も昔は、ほとんどが農家だったので、家族総出で田植えや稲刈りをやったり、近所の人に手伝ってもらったりしていたようですが、今はサラリーマンが70%で、また農家も少なくなってしまったので、人との関係が薄れるのも仕方のないことだと思います。農作業でもあれば、近所の人と一緒に仕事もできて、関係も深くなるのでしょうが、今の東京だとお祭りもあまりないし、近所の合同の掃除もありません。各家庭で、クリスマスのイルミネーションを飾ったり、こいのぼりを上げたりするくらいです。今の日本でブータンのような生活をすることは無理かと思いますが、政治を企業中心から国民の幸福度に少しでもシフトできれば、いいのかも知れません。ただ、我々国民一人一人がお金を目標にするのではなく、幸せを目標にしなければ、政治自体が変わるはずはないのですが。
<記事転載>
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人が抱く望みはさまざまですが、ごく普通の生活を営みながら「私は幸せです」と言い切れることこそ最上の幸福ではないでしょうか。昨今の世界的経済危機で、不安や嘆きの声がより一層高まっているなか、国民の90%が「今の生活に満足している」と答えたという国があります。それが今回「世界ふしぎ発見!」の舞台、ブータン王国。ヒマラヤの南斜面に、およそ70万人の人が暮らす小さな国です。秘境といわれる地で独自の近代化を図り、今世界から注目されています。暮らしが便利になる一方で、多くの問題を生むことにもなる近代化。ブータンではどのようにして国民の幸せを守ったのでしょうか?そしてブータンの人たちが幸せという日々の暮らしとは?ミステリーハンターの諸岡なほ子さんに伺いました。
「ブータンとはどのような国なのでしょうか?」
ブータンは、ヒマラヤの斜面にある国で、標高は3000メートル前後。昨年「世界ふしぎ発見!」のロケでチベットへ行った時も同じような環境で、体調を崩してしまったので、今回は万全の準備をして行きました。でも今回は、標高の高さによる体の不調は起こりませんでしたね。ブータンは日本と同じく四季があり、ちょうど季節は秋で稲の刈入れや脱穀をする時期。太陽が出ていないと寒いですが、標高が高いので日差しが強く、少々冷たい風が吹いても寒さは感じません。晴れた日は、東京より温かく感じました。ブータンの民族衣装は、日本の絣の着物に似ていますし、約9割の人が農業をしているので、昔の日本と似ていると言われるそうです。確かに季節の移ろいや、田園風景などどこか懐かしい感じがしました。でもやはりヒマラヤ。遠くにそびえる雪山や村を囲む渓谷はスケールが大きくダイナミックでした。
国の面積は九州くらいで、人口は約70万人だそうです。首都のティンプーが一番賑やかな町でホテルやレストランもたくさんありますが、近代的で無機質なビルなどはありません。新しく建設する建物もブータンの伝統的な建築様式でなくてはならないそうです。白の漆喰の壁に、赤青黄色などカラフルな窓わくやレリーフが施されています。町の建物はだいたい3階建てくらいなのですが、長方形ではなく台形をしているんです。その独特な建物は、ヒマラヤの高所独特の深い青色の空に映えてとてもすてきでした。一方農村は、一面に棚田が広がっていてすばらしい眺めでした。その田に水を引き入れたときはさぞ美しいことだと思います。自分の田畑の前に家が建っているという感じなので、家が密集しているエリアはないんです。お隣さんはちょっと遠いです。それでもたいてい3世代くらいの大家族で暮らしていますから、寂しくはありません。
今回のロケで、私は「いいなぁ~」とうらやましく感じたことがたくさんありました。そしてブータンが大好きになってしまいました。
「幸せの王国を築いた偉大なる王様」
この国を語る上で、欠かせないのが王様の存在です。ブータンの近代化政策は、第4代国王が打ち立てたものです。私は取材前に資料として読んだ本で、すっかり第4代国王にハートマーク(笑)。それはもうすばらしい方なんです。16歳の若さで即位し、以後約30年間の国民のために尽力されてきました。第4代国王の信念は、ただ他国の最先端の技術や物を取り入れても、先人が築き今まで受け継いできた文化のなかに幸せを見出せなくなったら、そして何より国民が幸せだと実感できなければ近代化の意味はないということ。その強い想いが揺らぐことはなかったのです。町で王様についてインタビューすると、「王様を心から愛し、感謝しています」とみなさん答えるのですね。もちろん王様はその称賛に価しますが、臆面もなく外国人である私にそう言えるみなさんの純粋さにも心打たれました。日本のリーダーの良し悪し以前に、私たち日本人にはそういう純粋さはもうないですよね~。もし外国人記者に日本のリーダーをどう思うか聞かれたら、とりあえず顔をしかめて「う~ん」みたいな(笑)。
ブータンでは国民みんなが王様を尊敬していますが、閉鎖的とかマインドコントロールされているような感じは受けません。ただ規制はありました。一般的なテレビが普及したのも数年前ですし、インターネットが解禁になったのも最近です。けれどそれこそ王様が国民を守るために考え抜いて出した方策なんです。そしてそれらの規制が抑圧的ではなかったからこそ、今ブータンの近代化が注目され、国民は「幸せです」と言っているのだと思います。本当に王様は素敵です!
●幸せの王国 ブータン
http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery_1.html
国民の90%が農業に従事していて、おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、子供たち三代で暮らしています。近所の人たちと一緒に稲刈りをやってましたが、みんな笑顔で歌を歌いながら農作業をやっている姿は、とても楽しそうでうらやましいほどです。
ヒマラヤの山奥の国なので、自然はそのまま残されていますが、ガスレンジや電話もあるし、携帯電話もみんな持ってました。もちろん電波は届きます(笑)
また、驚くことに学校も病院も全て無料とのことです。山奥なので、ダムが多いので、水力で発電した電気をインドに売って外貨を得ているそうです。その外貨で学校や福祉を無料にしているようです。
また、顔は中国人やモンゴル人、韓国人よりも日本人に似ていました。服装は日本の着物のすそを短くしたようなもので、女性だけでなく男性も着てます。それが民族衣装とのことです。更に国の政策で、母国語の他に英語の教育も小学校から行っていますので、子供でも英語で日常会話くらいはできます。日本人の方が英語は弱いと思いました。
ヒマラヤの山奥で人口70万人ほどの小さい国ですが、自国の伝統や文化を守りながらも近代化にも力を入れています。何より、国民が幸せと感じることが国政の中心だというのですから、驚きです。昔の良き日本のようでうらやましいほどです。 日本人も昔は、ほとんどが農家だったので、家族総出で田植えや稲刈りをやったり、近所の人に手伝ってもらったりしていたようですが、今はサラリーマンが70%で、また農家も少なくなってしまったので、人との関係が薄れるのも仕方のないことだと思います。農作業でもあれば、近所の人と一緒に仕事もできて、関係も深くなるのでしょうが、今の東京だとお祭りもあまりないし、近所の合同の掃除もありません。各家庭で、クリスマスのイルミネーションを飾ったり、こいのぼりを上げたりするくらいです。今の日本でブータンのような生活をすることは無理かと思いますが、政治を企業中心から国民の幸福度に少しでもシフトできれば、いいのかも知れません。ただ、我々国民一人一人がお金を目標にするのではなく、幸せを目標にしなければ、政治自体が変わるはずはないのですが。
<記事転載>
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人が抱く望みはさまざまですが、ごく普通の生活を営みながら「私は幸せです」と言い切れることこそ最上の幸福ではないでしょうか。昨今の世界的経済危機で、不安や嘆きの声がより一層高まっているなか、国民の90%が「今の生活に満足している」と答えたという国があります。それが今回「世界ふしぎ発見!」の舞台、ブータン王国。ヒマラヤの南斜面に、およそ70万人の人が暮らす小さな国です。秘境といわれる地で独自の近代化を図り、今世界から注目されています。暮らしが便利になる一方で、多くの問題を生むことにもなる近代化。ブータンではどのようにして国民の幸せを守ったのでしょうか?そしてブータンの人たちが幸せという日々の暮らしとは?ミステリーハンターの諸岡なほ子さんに伺いました。
「ブータンとはどのような国なのでしょうか?」
ブータンは、ヒマラヤの斜面にある国で、標高は3000メートル前後。昨年「世界ふしぎ発見!」のロケでチベットへ行った時も同じような環境で、体調を崩してしまったので、今回は万全の準備をして行きました。でも今回は、標高の高さによる体の不調は起こりませんでしたね。ブータンは日本と同じく四季があり、ちょうど季節は秋で稲の刈入れや脱穀をする時期。太陽が出ていないと寒いですが、標高が高いので日差しが強く、少々冷たい風が吹いても寒さは感じません。晴れた日は、東京より温かく感じました。ブータンの民族衣装は、日本の絣の着物に似ていますし、約9割の人が農業をしているので、昔の日本と似ていると言われるそうです。確かに季節の移ろいや、田園風景などどこか懐かしい感じがしました。でもやはりヒマラヤ。遠くにそびえる雪山や村を囲む渓谷はスケールが大きくダイナミックでした。
国の面積は九州くらいで、人口は約70万人だそうです。首都のティンプーが一番賑やかな町でホテルやレストランもたくさんありますが、近代的で無機質なビルなどはありません。新しく建設する建物もブータンの伝統的な建築様式でなくてはならないそうです。白の漆喰の壁に、赤青黄色などカラフルな窓わくやレリーフが施されています。町の建物はだいたい3階建てくらいなのですが、長方形ではなく台形をしているんです。その独特な建物は、ヒマラヤの高所独特の深い青色の空に映えてとてもすてきでした。一方農村は、一面に棚田が広がっていてすばらしい眺めでした。その田に水を引き入れたときはさぞ美しいことだと思います。自分の田畑の前に家が建っているという感じなので、家が密集しているエリアはないんです。お隣さんはちょっと遠いです。それでもたいてい3世代くらいの大家族で暮らしていますから、寂しくはありません。
今回のロケで、私は「いいなぁ~」とうらやましく感じたことがたくさんありました。そしてブータンが大好きになってしまいました。
「幸せの王国を築いた偉大なる王様」
この国を語る上で、欠かせないのが王様の存在です。ブータンの近代化政策は、第4代国王が打ち立てたものです。私は取材前に資料として読んだ本で、すっかり第4代国王にハートマーク(笑)。それはもうすばらしい方なんです。16歳の若さで即位し、以後約30年間の国民のために尽力されてきました。第4代国王の信念は、ただ他国の最先端の技術や物を取り入れても、先人が築き今まで受け継いできた文化のなかに幸せを見出せなくなったら、そして何より国民が幸せだと実感できなければ近代化の意味はないということ。その強い想いが揺らぐことはなかったのです。町で王様についてインタビューすると、「王様を心から愛し、感謝しています」とみなさん答えるのですね。もちろん王様はその称賛に価しますが、臆面もなく外国人である私にそう言えるみなさんの純粋さにも心打たれました。日本のリーダーの良し悪し以前に、私たち日本人にはそういう純粋さはもうないですよね~。もし外国人記者に日本のリーダーをどう思うか聞かれたら、とりあえず顔をしかめて「う~ん」みたいな(笑)。
ブータンでは国民みんなが王様を尊敬していますが、閉鎖的とかマインドコントロールされているような感じは受けません。ただ規制はありました。一般的なテレビが普及したのも数年前ですし、インターネットが解禁になったのも最近です。けれどそれこそ王様が国民を守るために考え抜いて出した方策なんです。そしてそれらの規制が抑圧的ではなかったからこそ、今ブータンの近代化が注目され、国民は「幸せです」と言っているのだと思います。本当に王様は素敵です!
●幸せの王国 ブータン
http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery_1.html