船井幸雄.comに近藤洋一氏が、ポスト資本主義社会について書かれています。そのポイントは大きく2つあります。
①金利ゼロもしくはマイナス金利体制(株式、金融派生商品、マネーゲームは消滅)
②大家族の復活
②の大家族主義は、先日世界ふしぎ発見で放映された「ブータン」の家族のようです。とはいっても、自分は両親とは別に暮らしていますので実践できていません。両親には10年前から一緒に暮らそうと誘ってはみたのですが、やはり地元に知り合いも親戚もいるので、東京には住みたくないとのことでした。確かに誰も知り合いがいない地域で、新規に暮らしていくのは気が進まないと思います。更に、墓の問題もありました。春秋のお彼岸、お盆、命日、法事などと、年に何度も墓参りに行くので、東京では遠くてかなわないとのことでした。その気持ちもよく理解できます。まだ元気なうちは地元で、友だちや親戚と楽しくやった方が両親にとっては幸せだと思いました。
<記事転載>
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「ポスト資本主義社会のテーマ」
ポスト資本主義社会のテーマは何かについて考えて見ますと、目指すべきは「金利ゼロもしくはマイナス金利体制(株式はじめ金融派生商品、マネーゲームは消滅)」と「大家族の復活」の二つが浮かび上がってまいります。
お金がなくてもクレジット・カードがあれば、欲しいものは何でも買えるというアメリカ型システムは大変便利なのでずい分普及しました。ところがサブプライム問題を契機として、借金漬け社会アメリカで「レイアウェイ」という支払方法が普及し始めていると報道されています。
欲しいものがあればまず頭金を支払って、その品物を店頭で確保しておいてもらい、その後、残金を支払って、無事その品物を手に入れるというのが「レイアウェイ」というシステムなのだそうです。
これは信用収縮という問題に直面し、経済的に苦境に立ったアメリカで生まれた苦肉の策ともいうべき支払い方式ですが、ポスト資本主義社会のあり方を暗示しているように思われます。これだけ肥大化し、マネーゲームが当たり前になった資本主義社会で「いつもニコニコ現金払い」というのは、難しいのかもしれませんが、超えていくべき課題だと思うのです。
もうひとつのテーマは「大家族の復活」です。"和をもって尊しとなす"日本では、「全体からはみ出した"個"」は評価されず、「全体の中で生きる"個"」が最優先の課題とされ、社会の安定、安全と大きくかかわってきたように思います。ところが西洋型自我を尊重する教育、社会システムが導入されるにつれ、日本の社会は信頼関係の乏しい殺伐とした孤立型社会に変貌をとげてしまいました。
日常のなんでもない語らい、そして楽しい食卓など家族制度によって保障されていた心のよりどころとなる"ストレス解消の場"が消滅しつつあり、そのことが人間疎外、社会不安を生み出しています。
すべての人が、家族のような"ヨコ型融合ネットワーク"のもとで、楽しくふれあい、学びあう場を求めているように思われます。これは日本人の本来の姿なのですから、ごく普通に暮らしていれば、日本の家族主義的社会は世界のモデルになると思うのですが、いかがでしょうか?
その意味においても『にんげんクラブ』のような未来志向のヨコ型ネットワークで「家族の延長としての師と友」づくりを心がける機会をもつことは大切なことだと思うのです。
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●近藤洋一氏ブログ
http://www.funaiyukio.com/shinjidai/
①金利ゼロもしくはマイナス金利体制(株式、金融派生商品、マネーゲームは消滅)
②大家族の復活
②の大家族主義は、先日世界ふしぎ発見で放映された「ブータン」の家族のようです。とはいっても、自分は両親とは別に暮らしていますので実践できていません。両親には10年前から一緒に暮らそうと誘ってはみたのですが、やはり地元に知り合いも親戚もいるので、東京には住みたくないとのことでした。確かに誰も知り合いがいない地域で、新規に暮らしていくのは気が進まないと思います。更に、墓の問題もありました。春秋のお彼岸、お盆、命日、法事などと、年に何度も墓参りに行くので、東京では遠くてかなわないとのことでした。その気持ちもよく理解できます。まだ元気なうちは地元で、友だちや親戚と楽しくやった方が両親にとっては幸せだと思いました。
<記事転載>
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「ポスト資本主義社会のテーマ」
ポスト資本主義社会のテーマは何かについて考えて見ますと、目指すべきは「金利ゼロもしくはマイナス金利体制(株式はじめ金融派生商品、マネーゲームは消滅)」と「大家族の復活」の二つが浮かび上がってまいります。
お金がなくてもクレジット・カードがあれば、欲しいものは何でも買えるというアメリカ型システムは大変便利なのでずい分普及しました。ところがサブプライム問題を契機として、借金漬け社会アメリカで「レイアウェイ」という支払方法が普及し始めていると報道されています。
欲しいものがあればまず頭金を支払って、その品物を店頭で確保しておいてもらい、その後、残金を支払って、無事その品物を手に入れるというのが「レイアウェイ」というシステムなのだそうです。
これは信用収縮という問題に直面し、経済的に苦境に立ったアメリカで生まれた苦肉の策ともいうべき支払い方式ですが、ポスト資本主義社会のあり方を暗示しているように思われます。これだけ肥大化し、マネーゲームが当たり前になった資本主義社会で「いつもニコニコ現金払い」というのは、難しいのかもしれませんが、超えていくべき課題だと思うのです。
もうひとつのテーマは「大家族の復活」です。"和をもって尊しとなす"日本では、「全体からはみ出した"個"」は評価されず、「全体の中で生きる"個"」が最優先の課題とされ、社会の安定、安全と大きくかかわってきたように思います。ところが西洋型自我を尊重する教育、社会システムが導入されるにつれ、日本の社会は信頼関係の乏しい殺伐とした孤立型社会に変貌をとげてしまいました。
日常のなんでもない語らい、そして楽しい食卓など家族制度によって保障されていた心のよりどころとなる"ストレス解消の場"が消滅しつつあり、そのことが人間疎外、社会不安を生み出しています。
すべての人が、家族のような"ヨコ型融合ネットワーク"のもとで、楽しくふれあい、学びあう場を求めているように思われます。これは日本人の本来の姿なのですから、ごく普通に暮らしていれば、日本の家族主義的社会は世界のモデルになると思うのですが、いかがでしょうか?
その意味においても『にんげんクラブ』のような未来志向のヨコ型ネットワークで「家族の延長としての師と友」づくりを心がける機会をもつことは大切なことだと思うのです。
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●近藤洋一氏ブログ
http://www.funaiyukio.com/shinjidai/