「吉田拓郎&かぐや姫 in つま恋 2006 」をNHKハイビジョン生中継でいま見たところである。
なつかしくもあるがまた、吉田拓郎の詞が生きていることを痛感した。
「人生を語らず」、「知識」など、30年以上前と比べて肩の力を抜いて歌っているのがいいなあ。ほんと死んでない。
それはそうだろう、自分の頭と心と感覚に嘘をつかなかった人の歌がここにある。これらの歌が出てきた当時、単純にストレートに出しただけと思ったこともあったが、今こうして聴くと冷静にレビューした上でのものであることがわかる。
「知識」では、
知識のみがまかり通る
一人になるのに理由がいるか
理由があるから生きるのか
自由を語るな不自由な顔で
君は若いと言うつもりかい
年功序列は古いなどと
かんばんだけの知識人よ
70年代前半、それまでの知識人、全共闘的なものに終わりを言い渡し、それでも生きていくんだよね、とは今振り返ってみると拓郎よく書いたし、これからも聴いていたい。