追悼 野見山暁治 展 野っ原との契約 前期展示
練馬区立美術館 前期展示 10.6(日)ー11.10(日)
後期展示 11.12(火)ー12.25(水)
野見山暁治(1920ー2023)が昨年103歳で亡くなりいずれ東京でも大規模な回顧展があるかもしれないが、今回練馬で所蔵品をこれだけ展示してくれたのはありがたい。全部で70点ほどあるようだが、今回は1964年あたりを境とした前期、一挙にではなくこのくらいにしてくれたのはありがたい。
福岡県に生まれ、東京美術学校を出た後いわゆるいわゆる池袋モンパルナスで活動、というと今の私には親しい名前の人たちが思い浮かぶ。終戦、復員後フランス留学を経て活動を続けた。
1970年代に練馬と福岡県糸島にアトリエを持ったということから練馬区立美術館ともつながりができ、このように多くの作品が集められたようだ。ここにはよく行くから、これまでも常設展、所蔵品展などでいくつかは見ている。
全体を論ずるのは後期を見てからとして、1964年あたりまでの今回、もともとあまり写実、具象ではないのだが、それでも題名、テーマから表出まではかなりストレートに入ってくる。
いろんな技法、視点、力点というかなんというか、意欲的に試みているようだ。
骸骨、炭鉱というテーマがかなりあって、渡欧中の現地の炭鉱が対象になっているものもある。その一方、街の風景で特徴を抽出したようなものでそのセンスのよさに感心するものがあり、このあたり松本俊介などと対照すると面白い。
こういう絵は一人の画家にしぼってある程度数多く見ることで印象、理解が深まると思うから、後期が楽しみである。より自由奔放な面もあるようだし。
練馬区立美術館 前期展示 10.6(日)ー11.10(日)
後期展示 11.12(火)ー12.25(水)
野見山暁治(1920ー2023)が昨年103歳で亡くなりいずれ東京でも大規模な回顧展があるかもしれないが、今回練馬で所蔵品をこれだけ展示してくれたのはありがたい。全部で70点ほどあるようだが、今回は1964年あたりを境とした前期、一挙にではなくこのくらいにしてくれたのはありがたい。
福岡県に生まれ、東京美術学校を出た後いわゆるいわゆる池袋モンパルナスで活動、というと今の私には親しい名前の人たちが思い浮かぶ。終戦、復員後フランス留学を経て活動を続けた。
1970年代に練馬と福岡県糸島にアトリエを持ったということから練馬区立美術館ともつながりができ、このように多くの作品が集められたようだ。ここにはよく行くから、これまでも常設展、所蔵品展などでいくつかは見ている。
全体を論ずるのは後期を見てからとして、1964年あたりまでの今回、もともとあまり写実、具象ではないのだが、それでも題名、テーマから表出まではかなりストレートに入ってくる。
いろんな技法、視点、力点というかなんというか、意欲的に試みているようだ。
骸骨、炭鉱というテーマがかなりあって、渡欧中の現地の炭鉱が対象になっているものもある。その一方、街の風景で特徴を抽出したようなものでそのセンスのよさに感心するものがあり、このあたり松本俊介などと対照すると面白い。
こういう絵は一人の画家にしぼってある程度数多く見ることで印象、理解が深まると思うから、後期が楽しみである。より自由奔放な面もあるようだし。