日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

元気の元は気休め?

2014年04月04日 23時01分50秒 | 思うがままに
気休め...

これは五木寛之氏の勧める養生法の原点とか。

ストレス社会にいる私たちですから大いに参考になります。

「明日は明日の風が吹くから、なんとかなるだろう」と考えるのが気休め。

五木氏のご著書にこんな文章があります。

【知り合いの新聞社の人で、非常に優しい人がいます。その人は私と顔を合わせるたびに憂い顔で、「先生、昨夜、徹夜しました?」「いま仕事が大変なんじゃないですか?」「ちょっとお疲れのようですけど」「きょうは顔色がよくありませんね」と気遣ってくれるのですが、私はこれがいやでいやでしようがありませんでした。】

嘘でもいいから元気が出る言葉が欲しい!これは万人が求めていることですね。

一体正直って何?

ヨーガ・スートラの第2章36にこうあります。

【正直(=真実の言葉)に徹すれば行為と結果が一致する】と。

正直(サティヤ)はインドの重要な概念となっています。
インド大使館の便箋にsatyam eva jayate(真実のみが勝利する)とあります。

サティヤの語源はサ(一緒に)ティヤ(くっついている)で、「必ずそのとおりになるもの」「違うことのないもの」を意味し、それは特に言葉と不可分な関係にあるとか…。

ブラフマンとサティヤは同義語だ…と宮元啓一先生がおっしゃっていましたが、ブラフマンは「言っている言葉を必ず実現する力のある言葉」「言葉どおりに実現する」という意味に解されます。

私たちの考える、正直とは心が正しく素直な事。一方、嘘をつかないという意味もあります。しかし、ありのままを伝えることによって、問題が生じたり、不都合が生じるならば、沈黙を守るべき、とサッチダーナンダ師は述べています。


五木寛之氏によると、昔は、「佞奸(ねいかん)」という、お世辞だけを言う人間を近くに置いていた将軍や王様がいたとか...。

身の回りに率直な意見を述べる人がいるだけでは自分を奮い立たせることができないのですね。それがたとえ気休め...であっても。

というわけで、五木氏の養生生活の基本は「気休め」だそうです。

勿論、これだけの世界では「裸の王様」になってしまいますが...。

私は、これからますます繁忙期に入ります。皆さんの前にヨレヨレで現れることもあるかもしれませんが、私は暗示に弱いので、嘘でも「今日も元気ですね!」と、お声をかけていただけると元気百倍になれます。(笑)

この写真は、今日板橋の南蔵院で撮ったものです。



南蔵院はしだれ桜で有名です。満開の桜に田原豊道先生…とってもマッチしています。
今日はひろさちや先生にお会いしてきました。

そのまんまのあなたが素晴らしい!貧乏なら貧乏なあなたが素晴らしい!悩んでいるなら悩んでいるあなたが素晴らしい!
みんなで唱和しました。
「南無そのまんま そのまんま」…と。
全国大会を楽しみになさっていてくださいね。(荻山貴美子)




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする