夕暮れから
夜に…
まだテクニックが今ひとつ。
でも今夜の月も2度とない月です
映画「怪物」
パンフレット売り切れ。
ここからは少しネタバレが入りますのでこれから見る方はスルーしてください。
是枝作品では一番好きです。
エンドロールを見るまでずっと江口のりこさんと思っていたら安藤さくらさんでした。
私には二人の見分けがつきません。
人間は皆んなモンスター。
さくらさんの、貴女は人間ですか?
という問いかけが鍵ですね。
学校も家庭も子どもたちのコミュニティもゾンビの館。
イジメ、ジェンダー、現代の問題を全部含んでいる。
特に韓国の教員が自殺したばかりだから怖かったです。
イジメに遭っていると思い込んでいる母親がだんだんモンスターになる。
実はイジメに遭っている子どもは本当はだれか?に気づく熱血教師。
子どもたちがまたモンスターになり、暴力を奮ったのは教師と言うことになる。
熱血教師と言えば金八先生。金八は私はキライでした。偽善的です。
しかし、この永山瑛太さん演じる熱血先生はガールズバーにもいく普通の健康的青年の一面もある。
ゾンビ化とは、嫌われ者や掟破りの者に社会的制裁を加えるための行為のことですが、それならば納得もいくでしょう。
しかし…
悪意に満ちた人が連んで掟破りの悪人を作ることはいとも簡単。大ゾンビ。
作り話や嘘で固めれば悪人はいくらでも作り上げられます。
子どもは純粋でしょうか?
子どもは大人のミニュチュア版かもしれません。
いつの世も、保身のためなら他人を傷つけることが平気な人はいます。面白半分の人もいます。
沈黙は金なり
と言う言葉があります。
説得力のある言葉を持つことは大事だが、黙るべき時を知るのはもっと大事である。
というのが真意です。
今、意地悪をされている人。私はまずは銀を勧めます。
説得力とは雄弁とは違うと思います。訥々と話しても説得はできると私は信じています。
結末は観る人に委ねるこの映画。
いつの世も、組織が腐れば人まで腐る。
そんなところに間違えて入ってしまったなら、逃げるが勝ちです。