yama room

山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

1月25日 誕生日(2014)

2014-01-28 18:33:14 | 山 誕生日


 [100話目~]





また抱き合ってるし~。




ボウリングが終わった後、智くんと相葉ちゃんは
お互いの健闘をたたえ、ぎゅっと抱き合った。


といっても。
赤ピンを始め次々にピンを倒してヤッターと
智くんが腕を伸ばしたら、相葉ちゃんの腕はハグの体勢だったので
それを察した智くんがすぐに相葉ちゃんに合わせ抱き合った
というのが本当のとこだけど。


本当に、空気を読める人というか何というか。


智くんは、相手の行動に合わすのが上手な人だ。
いつも周りの様子を見て瞬時に察し、行動を合わす。
相葉ちゃんもそうだけど、みんなそれが分かっているから
安心して飛び込んでいけるんだろうなと、そう思った。







相葉ちゃんと智くんとの関係は、何か特別で自分たちとは
また違った二人の世界がある。


それはコンサートの夜、二人で泣きながら語り合っていたとか
プライベートでも色々な逸話があったりと、たくさんあるけど
多分結成当時から本人たちも言っている通り波長が合うのだと思う。





そう言えば昔、結成当時まもなくのラジオで
メンバーの誰と付き合いたいかという質問に対して
相葉ちゃんが言ってた言葉を思い出す。



『俺は、大野くん』

『何で?』

『いや、だってね。俺、大野くんといると、何かいい感じ』

『確かに、君ら相当波長が一緒なとこあるけど』

『何かね、ちょっと普通に生活するとするよ。そうすると絶対離れていくの。俺は
 
 何か合わないわけ、人と。
 
 それが、大野くんが同じところにいるから、あ~、この人もそうなのか』




そう。デビュー当時から、自然とこの二人は気づくと一緒にいることが多かった。
ニノも智くんのことが大好きで一緒にいることが多かったけど、
何となく自然と一緒にいるっているのはこの二人の方が断然多かったように思う。


だからきっとずっと基本は変わらないんだと思う。


下3人は智くんのことが大好きで、よくくっついたりもしているけど
でも不思議と相葉ちゃんとは何か特別だと感じる。
明るく元気一杯なイメージだけど本当は
人見知りでとても繊細で優しい相葉ちゃん。
きっと智くんと一緒にいるとお互いにホッとするのだろう。


そんな二人がほんの少しだけ、羨ましく感じた。






「最近よくあそこでハグしてない?」

「んふふっ、そっかな?」


家に帰りソファでまったりしている智くんにそう話しかけると、
あまり気にもしてないであろう智くんは、んふふっと笑いながら
そっかな、なんて言っている。


「そうだよ。でも、相葉ちゃんって珍しいよね~」

「う~ん、そうかな?」

「ふふっそうだよ」


まぁ、相葉ちゃんと智くんとはコンサートや雑誌とかでも
結構ハグしてる事多いけどね。


「でも、あれって智くんが相手だったからだよね?」

「う~んそうなのかな?」


やっぱり自覚がない智くんは、そうなのかな? なんて言っている。


「うん。だってあそこに立ってたのが、俺やニノや松潤だったら
絶対ハイタッチだったと思うよ」

「んふふっ、それはそんな感じがする」


智くんは、穏やかで絶対受け止めてくれるってわかってるから
みんな安心してスキンシップできるんだよね。
その愛らしく優しげな顔と佇まいで思わず
抱きしめたくなってしまうんだよね、と思う。


特に今回の収録の時の衣装は、首周りがあいていて
いつも以上に儚げな感じで、そして袖も智くんには少し長くて
可愛らしさを倍増させていた。
だから余計守ってあげたくなるような存在だった。




それにしても下三人は昔も今も変わらず抱き合ったりしているのに
自分は昔と同じような感じであまりできなくなってしまった気がする。

なんでだろう?


「そう言えば、翔くん誕生日って言ってたよね? おめでと」

「ふふっまだだけどね。でもありがと」


そんな事を思っていたら智くんがそう言ってきたから
まだなんだけどねって言って笑った。


「んふふっ何か欲しいものある?」

「そうだなぁ。何がいっかなぁ?」

「……?」


智くんは、可愛らしい顔をして何を言うのかと待っている。


“可愛すぎる”


「じゃあ」

「……?」


智くんは、ん?って顔をした。


「ふふっ、とりあえずチュウでも、もらおっかな~」

「取り敢えずって何だよ」


その顔があまりにも可愛くて思わずそう言うと
智くんは何だよ、と言いながらも笑いながらゆっくりと顔を近づけてきて
ちゅっと唇に触れるだけのキスをした。
そして唇が離れると智くんは、ふふっと照れくさそうな顔で笑う。


その顔がやっぱり可愛くて、もっとって、おねだりしたら
智くんがまっすぐな視線で見つめる。
そして視線が合うと、ふふっと可愛らしく笑った。


そして、もう一度顔を近づけてきたかと思ったら
その小さな唇を少しだけ開き唇と唇を重ねる。
そしてそのままお互いに絡めあうように深いキスをした。


ゆっくりと唇と唇が離れる。


「翔くん、お誕生日おめでと」

「ふふっ全然今日じゃないけど。でも、ありがと」

「んふふっそうだったね~」


そう言ってきたから今日じゃないんだけどねって笑ったら
智くんはそうだったねって言いながら可愛らしくクスクス笑う。
思わず顔を近づけて言ってその唇にちゅっとキスをした。


「智くん、好きだよ」

「うん、知ってる」


好きだと言うと智くんは、やっぱり照れくさそうに笑って、知ってるって言う。
こんなに可愛らしい存在で、何でも受け止めてくれる人だったら
思わず抱きしめたくなってしまうのは仕方がないよね。


そんな事を思いながらその華奢な身体をぎゅっと抱きしめた。

1126誕生日(2013 part2)

2013-12-03 16:53:53 | 山 誕生日

[遅くなりました]






『お母さんいつも産んでくれてありがとう』


VSで、もはや恒例ともなっている誕生日でのお母さんへのメッセージ。
智くんはそう言ってみんなを笑わせた。


“このギャップがたまらないんだよねぇ”


この日はやたら綺麗な顔をしていて儚げな雰囲気を醸し出していたのに
出てきたセリフは言葉が一つ多いのか、それとも一つ足りないのか。
その絶妙ないい回しに会場が沸いた。







家に帰り録画してあったVSを見ながら智くんの
可愛さを堪能していたらシャワーを浴びた智くんが
頭を拭きながらリビングに戻ってきた。


「あれ? VS見てたの?」

「そう。こないだ智くんがお母さんに誕生日のメッセージを送った回のね」


智くんはそう言って頭を拭きながら
並ぶようにソファに座った。


「翔くんは、いつもちゃんと見直してて偉いよねぇ」

「いや、まぁ」


智くんはそう感心したように言う。
でも本当はあの時の智くんがあまりにも可愛くて
もう一度見たくてみているだけなんだけどね、とは思ったけど
それは言わないでおいた。


「智くんはあんまり見直さない人だよね?」

「ふふっ。そうだね」


智くんは基本見直さない人なのでそう聞くと
苦笑いしながらそうだと答える。
まあそこが智くんらしいといえば智くんらしい所なんだけどね。


「そういえば、この時は髪を切る前だったんだねぇ」

「あ、ホントだ」


髪型のせいかこの収録の日の智くんは儚げな感じで
捕まえていないとどこかへいってしまいそうなそんな雰囲気で。


それでなくてもこれだけ一緒にいても、どこか捉えどころがなくて
捕まえていても、手を握っていても、するすると抜け出して
どこかへ行ってしまいそうな気がしてしまう。
誰よりも長く一緒にいて今もこうして一緒に過ごしているというのに、ね。


「どうしたの?」

「え?」

「何か切ない顔してる」


そう言って智くんが心配そうに顔を覗き込んできた。


「……」


“智くんがどこかへ行ってしまいそうで不安なんだと言ったら智くんは笑うだろうか?”




智くんはいつも産んでくれてありがとうと言ってたけど
それはまさしく自分の気持ち。
いつも智くんの事を産んでくれてありがとうと智くんのご両親に感謝している。


そしてジャニーズというものに興味がなかったであろう
智くんをオーディションに連れてきてくれたこと。
そしてこうして出会わせてくれたこと。
そのどれもが感謝してもしきれないほど感謝している。


「智くん、遅くなっちゃったけど誕生日おめでとう」

「んふふっ。あんまりこの年になるとおめでたくもないけど ね」


お互い忙しくて誕生日は二人でゆっくりできなかった。
だから遅くなっちゃったけど、と言っておめでとうと言ったら
智くんはそう言って苦笑いを浮かべた。


「ふふっ。そんな事ないよ。俺にとってはとっても重要で重大でおめでたい日なんだから」

「んふふっ。翔くん大げさすぎ〜」


智くんはそう言って何でもないことのように笑う。
けど大げさでも何でもない。
智くんがいなかったら人生が変わっていたといっても過言ではない。
だから智くんが産まれた日はとっても重要で大切な日。


「いつも産まれてきてくれてありがとうね」

「んふふっ。バカにしてるでしょ?」


そう言って可愛らしい顔でクスクス笑う。


「ふふっ。バカになんてしてないよ。だって本当にそうなんだもん」

「……?」


いつもあなたが産まれてきてくれたことに感謝してる。
あなたがいない世界なんてとても考えられない。
今も。
そしてこれからも。
ずっとその気持ちは変わらない。


「智くん、好きだよ」

「……うん」


昔からずっと好きだった。
だけど今はもっともっと好き。
これだけ一緒にいても年々その気持ちが大きくなっていくのが
不思議なんだけど、ね。


可愛らしくて、愛おしい存在。
かっこよくて、そしてとても頼りになる存在。
一つだけど年上の長男の自分にとっては唯一お兄さん的存在のあなた。
いつも守りたいと思いながらも守られている。
いつも助けたいと思いながらも助けられている。


「智くんがいなかったら生きている意味も価値もないよ」

「んふふっ。翔くん、何だか今日言ってること大げさ〜」


智くんはそう言ってクスクス笑う。
大げさ大げさと言うけど大げさなんかじゃない。
あなたがいなかったら、あなたと出会わなかったら
今の自分は、ない。


「智くん、愛してる」

「……うん」


愛してるというといつもあなたは照れくさそうに笑って、
そして目を伏し目がちにして俯く。
だからその顔を両手で包み込むようにして優しく上に向かせると
ふふっと可愛らしい顔でやっぱり照れくさそうに笑う。


そのまま顔を近づけていって頬にチュッとキスをすると
やっぱりあなたは照れくさそうに笑って頬を赤く染めた。


「愛してる」


そう言って顔を少し離して目をみつめると目線を上げてくる。
目と目が合う。
そして目があったままお互いにニッと笑う。


「智くん、誕生日おめでと」


唇を近づけていってその唇に唇を重ね深いキスをする。



“あなたがずっと幸せでありますように”


そう思いながらそのままその身体を包み込むようにぎゅっと抱きしめた。



1126誕生日(2013)

2013-10-25 17:57:16 | 山 誕生日

[ちょっと(だいぶ?)早いのですが…]





「来月誕生日だね~?」

「ん~」


ソファの上で雑誌を読んでいる智くんにそう話しかけると
あまり誕生日というものを重要視していない智くんは
気のない返事を返してくる。


「ね、何か欲しいものある?」

「んふふっ。早くね?」


お互い忙しい毎日。
これから年末に向け益々時間に余裕が
なくなってくることは目に見えていた。
だから早めに欲しいものを聞いておいて選べる時に
じっくりといいものを選びたかった。


「ふふっ。いいじゃん。ね、欲しいものとかない?」

「……」


智くんは無言になるとなると、う~んと言って考え始めた。


「……じゃあ」

「うん?」

「船 とか?」


何と言ってくるのかとワクワクしながらその顔を見る。
智くんはニコッと意味深に笑ったかと思ったらそんな事を言ってきた。


「……何度も言っていますが、それはダメです」

「んふふっ。ダメかぁ~翔くんなら買えそうなんだけどなぁ」

「ダメに決まってるでしょ」


そう言うと可愛らしい顔で、んふふっと笑った。
智くんはあまり物欲というものがない。
しかも不思議な事に昔からよく色々な人からものを貰う人だった。
だから自分としては特別な何か残るものを贈りたいと
いつも思っているのだけどさすがに船は、ね。


「船以外でお願いします。お姫様」

「姫じゃねーし」

「ふふっ」


そう思いながら可愛らしく微笑んでいる智くんにそう言うと
姫じゃねーしと言って頬を膨らませた。
でも本人が気づいていないだけで
周りはきっとそう思っているんじゃないかと思う。


本人が求めてなくてもいつも誰かに守られて、構われて。
本当は一人で何でもできてしまう人だけど
こちらから手を出したくなってしまう不思議な人。


前に雑誌の対談で、相葉ちゃんが言っていた
周りの人が何でもやってくれる星の下に生まれてきている人だ
という話をしていたことを思い出す。


その時に船もないのに知り合いの船長が船を出してくれたり
車の免許も持っていないから誰かが必ず
送り迎えをしてもしてくれていると。
誰かが間違いなく何かしてあげたいと思うはずだからと
言うような話をしていたっけ。


本当に不思議な人。
自分からは一切求めないのに、ね。


「じゃあ、翔くんからの愛でいいや」

「あ、愛?」


そんな事を思っていたらとびきりの可愛らしい笑顔になり
愛でいい、とか言い出していた。
確か去年もそんなような事を言ってなかったっけ?
これだけありとあらゆる人に愛されているのにまだ求める?


家族からの愛はもちろんメンバーからも愛されて。
そして事務所の先輩や後輩からも慕われているというよりかは
愛されているという言葉がぴったりな気がする。


そして共演者や芸人の方々からも愛されていて。
そう言えば、だちょうの上島さんは自身の会のメンバーから
7年もメールを覚えるように言われていたのにも関わらず覚えようとせず
智くんと共演してすぐに智くんとメールがしたくて覚えたって言ってたっけ。
本当に智くんって不思議な人。


「……何か難しくてよく分かんないんですけど」

「翔くんの困った顔、好き」


そんな事を思いながらそう言うと智くんはじっと顔を見つめてくる。
そして好き、と言って首に腕を回してきてちゅっと
触れるだけのキスを唇にしてきた。
唇が離れると目と目が合う。


「どうしたの?」

「んふふっ」


そのままじっと見つめてくるからどうしたのかと聞くと
可愛らしい顔でんふふっと笑った。


「……ずっと5人で一緒にやってこうね」

「……? 当たり前でしょ」


そして急に真面目な顔になったかと思うとそんな事を言い出す。


もしかしたら


智くんは最近あったあの出来事を
ずっと気にしていたのかも知れない。
昔からずっと5人でって言い続けていた人だったから
そんな事があって心配し不安になるのは仕方がない気がした。


「俺たちは大丈夫だよ」


そう言ってその華奢な身体をぎゅっと抱きしめると
背中に手が回ってきてぎゅっと抱きしめ返してくる。
そのまましばらく抱き締め合う。
そしてゆっくりと身体を離すとお互い見つめあう。


「大丈夫だよね?」

「うん、大丈夫」


そう確認してくる智くんが何だか泣きそうな顔をしていたから
大丈夫だと言って強くまたその身体を抱きしめた。


そして少しその力を緩めるとその額にちゅっとキスを落とす。
智くんが上を見上げてきたからその唇にもちゅっとキスをした。
唇が離れるとまたお互いに見つめあう。


「好きだよ、智くん」

「うん」


“自分が守る。智くんも、そして嵐も”


そう強く思いながら智くんの身体をもう一度ぎゅっと強く抱きしめた。


1月25日 誕生日 part3

2013-02-04 19:31:08 | 山 誕生日


[続けちゃってます〜]





アラーム音が鳴り響き起きる時間を知らせる。


「……」

「……」


「……おはよ、智くん」
まだ眠気の残る中、
なんとかアラームを解除し横で寝ている愛しい人を見つめた。
「……はよ」
まだ眠り足りないのか智さんは目を閉じたまま、
半分眠った状態で返事をする。


「あーあ。誕生日だけど仕事なんだよなあ」
隣にいる智さんを眺めながら、そう独り言のようにつぶやくと
「んふふっ。また誕生日誕生日言ってるし」
智さんは眠いのか目を閉じたままそう言って、クスクスと笑った。


「そりゃそうだよ、誕生日だよ?」
そう言いながら智くんの顔を見つめると
「んふふ。翔くんは誕生日大切しているよね?」
また誕生日の話をしていると半ば呆れているのか
笑いながら言ってくる。


「うん。俺にとっては特別な日だし、凄く大切な日だね」
そう言うと智さんはそっか、と
納得したようなしてないような顔をしてつぶやいた。


「うん。だからこうやって特別な人と
一緒に朝が迎えられるなんて最高な気分なんだけどね」
そう言って身体を起こすと、ちゅっとその唇にキスをした。
「智くんは余りこだわらない人だよね?」
自分と違って智くんはあまり記念日とかには頓着しない
タイプだろうと思いそう言うと、まあねと言って笑った。


「…俺たちって何もかもが本当に違うよね」
智くんは布団から顔だけ出した状態で
ちょっと考えるような表情をしてそう言った。
「…そこがいいんじゃない?
同じだったらきっとつまんないよ」
また誕生日の事を言ってくるのかと思ったら
意外な事を言ってきた。


智くんとは何もかも全然違うからこそ惹かれるし、
だからこそどんなに一緒にいても
決して飽きる事なんてないんだろうと考えていたら
「そんなものかな?」
ちょっと難しそうな表情でそう言ってきたので
「そんなもんだよ」
そう言ってもう一度唇にちゅっとキスをした。


そんな話をしながらいい加減起きなきゃな、と思い
ベッドから出ようとしたら
智くんに手を引っ張られベッドに戻される。
そして仰向けに寝かされたかと思ったらゆっくりと
身体に覆いかぶさってきた。


「さ、智くん?」
そう言うと、智さんはニッコリと微笑み
ゆっくりと唇を近づけてきて、唇を唇で塞ぐ。
「智くん?」
唇が離された、その瞬間に思わず名前を言うと
「翔くん、誕生日おめでとう」
そう言って、無邪気に微笑むと今度は深いキスをしてきた。


これから仕事に行かなくちゃいけないのに
その顔とその行為は反則だろう、そう思いながらも、
智くんからのその口づけについ夢中になる。
そしてゆっくりとその唇が離されると
「翔くん、誕生日おめでとう」
そうもう一度その言葉を言うと頬にちゅっとキスをした。


ああ、可愛すぎる。
「…智くん、好きだよ。愛してる」
来年も再来年もその先もずっとずっとこうやって一緒に過ごしたいと
心の中で思いながら、そう言うと智くんはにっこりと笑った。
そして今度は唇に優しいキスが降りてきた。

1月25日 誕生日 part2

2013-01-29 13:40:36 | 山 誕生日
(謎解き〜は、途中なのですが。
山コンビがイチャイチャしているのが書きたかったので)






誕生日前日、
なんとか仕事やら用事やらを終わらせ、急いで家に帰る。
「あれ、今日遅くなるんじゃなかったっけ?」
家で待っていた智くんはびっくりした表情を
うかべながらも笑顔で迎え入れてくれる。


「うん、そうだったんだけどね、
どうしても日付が変わる前に帰ってきたかったから。
よかった、間に合って」
そう言いながら時計を見るともうすぐ12時をさそうか
という時間だった。


「……?」
智くんは頭に思いっきりハテナマークを付けながら
無言で見つめている。


「だって、誕生日でしょ?
特別な日でしょ?
特別な人と一緒に迎えたいでしょ?」
そう抑えきれない気持ちを言うと
「そっか、誕生日だね。オメデト」
こちらの思いとは裏腹にあっさりとした言葉が返ってきた。


「んもー。まだ日付変わってないでしょ?」
そのあまりにも適当な返事に不満を感じながら文句を言うと
「もう12時になるじゃん。
それに、こないだ欲しいって言われた事は、ちゃんとあげたし…」
自分はもう満足なんですけどって感じで言ってくる。


「そうだけどさあ。
あの時は今日も誕生日の日も忙しくなるだろうって分かってたから。
でも、こうやって一緒に誕生日が迎えられたんだからさぁ」
そう言って期待しながら顔を見ると
「だから、何?」
冷たい返事が返ってきた。


「だから。…また、同じのやって?」
あの時のキス、すごく良かったんですけど。
そう思いながらおねだりをすると
「は?…やだ」
あっさりと拒否される。


何で?と聞いても、恥ずかしいだの何だの言って
全く取り合う様子を見せない。
そんな会話をしていているうちにいつの間にか
日付は変わってしまっていた。


「智くんからのあれ、凄くよかったんだけどなあ」
そう言ってあの時の事を思い出しニヤニヤしていたら、
顔を真っ赤にして、ばしっと両手で胸を叩かれた。


「あ、もしかして照れてる?」
ちょっと嬉しくなって、ついその言葉を口に出すと
「知らない。もう二度としないから」
ぷいと反対側をむいてしまった。


「ああ嘘です、ごめんなさい。調子に乗りすぎました。
もう言わないから機嫌直して」
そう言って身体を抱きしめるが
智くんは目を合わそうとしてくれない。


「じゃあ、それは諦めるとして。
誕生日も無事迎えられたことだし
一緒にお風呂入ろ?まだ智くんも入ってないでしょ?」
突然何を言い出すのかと不満そうな表情を浮かべているのも気にせず
強引に立ち上がらせると、
そのまま手を引っ張ってバスルームまで連れて行く。


こういう時は意外と素直にいう事を聞いてくれるんだよな、
と思いつつ、ウキウキしながら服を脱がせると、
一緒に縦に並ぶような形で湯船に浸かった。


そして後ろ側から抱きしめるような形で腕を回すと
智くんはそのお腹あたりに交差している腕に手をのせた。
そしてその身体を挟むようにある膝に肘を載せるような
体勢になるとそのまま身体を預けような形で寄りかかってきた。


しばらくお互い無言のまま、まったりとした時間を過ごす。
徐々に身体があったまってきて機嫌が良くなってきたのか、
智くんはこちらを振り返ると
「翔くん」
と言って目を見つめる。


そしてそのまま後ろを振り返るような感じで
身体ごと振り返ると首に腕を絡ませてきて唇を近づけてくる。
そしてちゅっと唇にキスをすると
「誕生日、おめでと」
そう言ってにっこりと笑った。


それがあまりにも可愛くて
我慢できず両手でその顔を包み込むと、
その唇に自分の唇を押し当てた。
そして唇を離すと
「ありがと、智くん。好きだよ」
特別な人と、こんな風に誕生日が迎えられるなんて最高だな、
と思いながら、そう言ってその顔を見つめた。


「翔くん、好き」
智くんは首に回していた腕に力を込めてくる。
それに応えるようにその身体を強く抱きしめると、
そのまま深い深いキスをした。