yama room

山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

1月25日 誕生日 part2

2013-01-29 13:40:36 | 山 誕生日
(謎解き〜は、途中なのですが。
山コンビがイチャイチャしているのが書きたかったので)






誕生日前日、
なんとか仕事やら用事やらを終わらせ、急いで家に帰る。
「あれ、今日遅くなるんじゃなかったっけ?」
家で待っていた智くんはびっくりした表情を
うかべながらも笑顔で迎え入れてくれる。


「うん、そうだったんだけどね、
どうしても日付が変わる前に帰ってきたかったから。
よかった、間に合って」
そう言いながら時計を見るともうすぐ12時をさそうか
という時間だった。


「……?」
智くんは頭に思いっきりハテナマークを付けながら
無言で見つめている。


「だって、誕生日でしょ?
特別な日でしょ?
特別な人と一緒に迎えたいでしょ?」
そう抑えきれない気持ちを言うと
「そっか、誕生日だね。オメデト」
こちらの思いとは裏腹にあっさりとした言葉が返ってきた。


「んもー。まだ日付変わってないでしょ?」
そのあまりにも適当な返事に不満を感じながら文句を言うと
「もう12時になるじゃん。
それに、こないだ欲しいって言われた事は、ちゃんとあげたし…」
自分はもう満足なんですけどって感じで言ってくる。


「そうだけどさあ。
あの時は今日も誕生日の日も忙しくなるだろうって分かってたから。
でも、こうやって一緒に誕生日が迎えられたんだからさぁ」
そう言って期待しながら顔を見ると
「だから、何?」
冷たい返事が返ってきた。


「だから。…また、同じのやって?」
あの時のキス、すごく良かったんですけど。
そう思いながらおねだりをすると
「は?…やだ」
あっさりと拒否される。


何で?と聞いても、恥ずかしいだの何だの言って
全く取り合う様子を見せない。
そんな会話をしていているうちにいつの間にか
日付は変わってしまっていた。


「智くんからのあれ、凄くよかったんだけどなあ」
そう言ってあの時の事を思い出しニヤニヤしていたら、
顔を真っ赤にして、ばしっと両手で胸を叩かれた。


「あ、もしかして照れてる?」
ちょっと嬉しくなって、ついその言葉を口に出すと
「知らない。もう二度としないから」
ぷいと反対側をむいてしまった。


「ああ嘘です、ごめんなさい。調子に乗りすぎました。
もう言わないから機嫌直して」
そう言って身体を抱きしめるが
智くんは目を合わそうとしてくれない。


「じゃあ、それは諦めるとして。
誕生日も無事迎えられたことだし
一緒にお風呂入ろ?まだ智くんも入ってないでしょ?」
突然何を言い出すのかと不満そうな表情を浮かべているのも気にせず
強引に立ち上がらせると、
そのまま手を引っ張ってバスルームまで連れて行く。


こういう時は意外と素直にいう事を聞いてくれるんだよな、
と思いつつ、ウキウキしながら服を脱がせると、
一緒に縦に並ぶような形で湯船に浸かった。


そして後ろ側から抱きしめるような形で腕を回すと
智くんはそのお腹あたりに交差している腕に手をのせた。
そしてその身体を挟むようにある膝に肘を載せるような
体勢になるとそのまま身体を預けような形で寄りかかってきた。


しばらくお互い無言のまま、まったりとした時間を過ごす。
徐々に身体があったまってきて機嫌が良くなってきたのか、
智くんはこちらを振り返ると
「翔くん」
と言って目を見つめる。


そしてそのまま後ろを振り返るような感じで
身体ごと振り返ると首に腕を絡ませてきて唇を近づけてくる。
そしてちゅっと唇にキスをすると
「誕生日、おめでと」
そう言ってにっこりと笑った。


それがあまりにも可愛くて
我慢できず両手でその顔を包み込むと、
その唇に自分の唇を押し当てた。
そして唇を離すと
「ありがと、智くん。好きだよ」
特別な人と、こんな風に誕生日が迎えられるなんて最高だな、
と思いながら、そう言ってその顔を見つめた。


「翔くん、好き」
智くんは首に回していた腕に力を込めてくる。
それに応えるようにその身体を強く抱きしめると、
そのまま深い深いキスをした。

謎解きは… part2

2013-01-23 19:07:39 | 謎解きは…


ある日、どうしても素顔が見たくなった翔は、
何気なく智に話しかける。
「智の眼鏡とった顔見てみたいなあ」
智は困った顔を見せながら困ります、とだけ答える。


「いやー寝ているところやシャワーを浴びているところに
入り込んで見てみたり、
わざとコップの水をかけたりして、
なんて事も考えたんだけどさあ。
でもそれはやっぱりフェアじゃない気がしてさ」
翔は真面目な顔でそう言う。


「どうしてそんなに、私の顔を見たがるのですか?」
子供のような事を言う人だなと思いながら智は聞く。
「だって智は自分の事何も話してくれないでしょ。
だからせめて、素顔が見てみたいなと思ったんだけど…
でも嫌ならもうこれ以上はしつこく言わないよ」
無理強いしないところがいかにも良家の坊ちゃんらしいな、
と思った。


智は仕方なく
「分かりました。そんなにおっしゃるなら少しだけ。
ただそんな期待されるような顔はしていませんが。
でもお風呂を覗かれたり水をかけられたりするのは、
たまったものではありませんので」
そう言うと少し呆れたように苦笑いをした。


「冗談だってば、そんな事しないよ」
そう言って翔は笑った。
「では、少しだけ」
そう言って智はその黒縁眼鏡に手をかけると
ゆっくりとそれを外した。
そこから覗く顔はビックリする位、童顔で
可愛らしい顔をした智の姿があった。
が、あっと思っている間にまた戻されてしまう。


「ああもう、なんでもう付けちゃうの?
もう少しだけお願いだからもう少し見せてよ」
そう強請る。


「もう勘弁してください」
智も、譲らない。
「なんでいいじゃんー。
可愛い顔しているんだから。
減るもんじゃないんだしさあ」
どうしてももう一度見てみたくて頼むが
「可愛くなんてありませんから」
そう笑いながらもぴしゃりと言われてしまう。


それからというもの翔はその顔が頭から離れなかった。
ああ何だか凄く可愛らしい顔してなかった?
男とは思えないくらい綺麗な顔じゃなかった?
しかも自分より年上とは思えない位
童顔で愛らしい顔をしてなかった?
あんな可愛らしい顔を出さないなんてもったいなくない?
そんな事が頭の中をぐるぐると回る。


それからは
「コンタクトにしたら?」
「メガネとったほうが似合うよ?」
自分でもなぜそんなに執着してしまうのか
わからないがしつこく勧める。
しかし智は、これが私の顔なのでと苦笑いしながらも、
全く取り合う様子も見せない。


翔はそんなやり取りをしながらも
自分の方が主人のはずなのに、
智の顔が見れたこともそうだが
智が少しずつ心を許してくれているように
感じられる事が嬉しかった。

謎解きは… part1

2013-01-22 17:07:30 | 謎解きは…


執事が定年となり
新しい執事を迎える事になった。
その新しい執事の名前はオオノ サトシ。
その執事は前執事の知り合いとの事で
執事として優秀な人物だと太鼓判を押されていた。


そして初めてその執事を見た時、あまりの若さに驚いたが
実際の歳は自分より一つ上との事で二重に驚く。
新しい執事は寡黙ではあったが仕事はどれもそつなくこなし
前執事の太鼓判通り申し分無かった。


また智は余計なことを一切話さず、また口も硬かったので
翔は仕事であった未解決事件について何気なく話す。
智は話を聞いて少し考えていた様子だったが、
独自の見解を述べ始める。


それはとても的確で、翔はその意見を参考にし解明していくと
事件は一気に解決してしまった。
それからというもの何度か未解決事件が起こる度に
翔は相談する。
するとどんな事件でも智は的確に捉え
あっという間に解決に導く。


そんな事が続き翔にとって智はなくてはならない存在になっていた。
それと共にだんだんと新しい執事である智に興味が湧いてくる。
智の顔は黒縁眼鏡と少し長い前髪で隠れていてよく見えないが
とても綺麗な顔をしているようだった。


「ねえ、眼鏡とった顔見せてよ?」
智の素顔に興味があった翔は
何気なくそう聞いてみる。


智は少し困った顔をして
困りますとだけ言って顔を反らし自分の仕事に戻ってしまう。
その後も懲りず、また好奇心が抑えきれず頼み続けるが
智はただ困りますとだけ言って決して素顔を見せたがらない。


そればかりではなく、
もう少し仲良くなりたいと思っていた翔に対し、
智は主人と使用人という関係を決して崩そうとはしなかった。
翔はそれを少し寂しく感じていた。


また智は自分のことについても何も語ろうとはしない。
「智は今までどんな恋愛をしてきたの?」
「家族は?」
などと聞いても、無言で困ったように微笑むだけで
決して自分のことは語ろうとはしなかった。


ただ事件についてだけは、饒舌になるので、
ならばと事件絡みで話を引き出そうとするが
ミステリー小説が好きでよく読んでいたので
そのせいだと思いますとだけ言うと、
さっさと自分の仕事に戻ってしまう。


そんな感じで智の事は何一つ分からなかった。
しかも謎が深まれば深まるほど興味が湧いてくる。
前執事にもそれとなく探りを入れてみるが
ご自分で聞いてくださいとの一点張りで
全く要領を得ない。


翔は根っからの良家の坊ちゃんらしく
大らかで人の嫌がることを強引にやったり
また、問いつめたりするタイプではなかったため
余計に謎は深まるばかりだった。


大きな屋敷に二人きりで過ごす毎日。
歳も近く、もう少し和やかに話をしたり
時にはハメを外してもいいのに、と翔は思っていたが
智にはいつまでたっても全くそういう気配はなかった。


「じゃあ行ってくるね」
そう言っていつものように仕事に向かう翔に対し
「お気を付けて」
そう言って智は深々と頭を下げ見送る。


そんな風にいつもどおり日々は過ぎていく。
しかしそんな業務的な話しかしてないはずだったが、
翔はなぜかだんだん家に帰るのが楽しみになってきていた。


今までは年の離れた執事だったせいか、
また自分が一人っ子で育ったせいで
同年代の者と一緒に暮らすという経験が
なかったせいなのかわからないが
家に帰ると同年代の智が迎え入れてくれることが
なぜだか無性に嬉しかった。


ただ家に帰っても智は相変わらずで
「お帰りなさいませ」
と言ったかと思うと淡々と自分の仕事をこなす。
それが何だか翔は寂しかった。

1月25日 誕生日

2013-01-14 16:22:54 | 山 誕生日


いつものようにソファに二人で並んで座って
まったりとしていたら
「そう言えば、もうすぐ翔くん誕生日だね?」
ふと思い出したようにそう言ってくる。


「そうなんだよー」
そう言って横にいる智くんの顔を期待しながら見る。
「…何か欲しいものある?」
何か言いたげなのを察したのか、そう恐る恐る聞いてくる。
その言葉に待ってましたとばかりに
「智からの愛情」
即答した。


智くんの誕生日の時に言われた言葉。
ずっと言ってみたかったんだよね。
そう思いながら、一体どんな反応をするんだろうと
ワクワクしながら顔を見る。


「……。」
智くんは無言でちょっと何かを考えているような
表情をしていたが
「分かった」
そう言うと、おもむろに手を差し伸べてくる。


「……?」
意味が分からずその手を見つめまま動けないでいると、
にっこりと笑って左手を掴み、口元へ持っていった。
そしてそのまま左手の甲にそっと口づけをする。


そしてそのまま唇は移動し人差し指の第二関節に、指先に、と
口づけを続ける。
それをただ呆然として見つめていた。
顔が紅潮してくるのを感じながら自分の手が智くんの
唇に触れられるのを見つめる。


そして手に一通り口づけをすると満足したように
その手を元の場所に戻す。
そして目が合うとニコッと笑って両肩を掴んだ。
そのまま体重をかけてきたと思ったらソファに押し倒される。


そして智くんは上に跨るような体勢になった。
そして今度は額に、瞼に、頬に、
そして耳に、首に、
と口づけをゆっくり落としていく。


「あ、あの智くん?」
我慢できなくなって思わず名前を呼ぶと
ゆっくりと唇が離され、その美しい顔を上げた。
そして顔を見つめたかと思ったら
「翔くん、顔真っ赤」
そう言ってクスリと笑った。


そして今度は両手で顔を包み込み、
ゆっくりと顔を近づけてきて唇にチュッとする。
唇はすぐに離され今度は角度を変え
また唇にチュッと触れるだけのキスを、と繰り返す。


「さ、智くん?」
たまらずまた名前を呼ぶと、その動きを止めた。
そして黙ったまま顔を見つめ、
んふふっと妖艶に笑う。
そして緩く口を開くと深いキスをしてきた。
いつもの消極的な彼からは想像もつかない積極的な口づけ。


もうそれだけで、何も考える事ができず、
ただその動きについていこうと必死に追いかける。
そして唇をゆっくりと離すと
「ちょっと早いけど誕生日、おめでとう。
今日は翔くんの好きにしていいんだよ」
そう言ってまた妖艶に微笑んだ。


その表情、言葉に我慢できず
身体を起こすと、ぐるりと体勢を変えるように
智くんを下にし自分が上の体勢になった。
そして少し強引に自分の唇をその唇に押し付けた。


“負けた、完敗だ”
勝ち負けではないけど、やっぱりあなたにはかなわない。
持っていかれる。身も心も何もかも。
どれだけ夢中ににさせたらこの人は気が済むのだろう。
そんな事を考えながら夢中でその人を求めた。

眠れる森の… part2

2013-01-08 17:44:46 | 眠りの森の…


幼馴染が魔女によって眠らされているという娘を
助けに行くと聞いた時、
どうして自分はめんどくさがって行かなかったのか。


あの時行かなかった事を、自分の中で一生後悔する事になる。



翔さんが助け出したというその人は
とても綺麗な顔をしていた。
思っていたのと違かったのは、その人が娘ではなく
男の人だったという事。
そして翔さんがその人を連れて帰り妻にすると言った事。



勉強家で頭が良く、常識的な翔さんがまさかとは思ったけど
彼は本気だった。
ただその人自身王女に嫉妬される位とても綺麗な人だったし、
性格も申し分がなかったので彼が説得を重ねるまでもなく、
すぐに両親や兄弟そしてその周りの人も納得し祝福する。


とにかく、みんなその人の事が大好きだった。
男とか女とか関係なく人を惹きつける力を持っている、
そんな不思議な雰囲気を持った人だった。




初めてその人を紹介された時、
一目見ただけで夢中になった。
あまり人というものに、興味が持つ事がなかったのに
それはとても不思議な感覚だった。
そしてその場に一緒にいたマサキやジュンも同じようだった。





ある日、翔さんの家を訪ねると智が出てきた。
翔さんはいないか聞くといないと言う。
「オレの事、憶えている?」
一回あっただけだけど覚えているかな?そう思って聞くと
「んふふっ。覚えているよ。翔くんの幼馴染のニノミヤさんでしょ?」
そう言って可愛らしい顔でにっこり笑う。


「そう。そんな堅苦しくなくて、にのって呼んでいいよ」
その笑顔は反則だろうと思いながらも、
名前を覚えていてくれたことが嬉しくて
つい、ここの生活に慣れたかだの、翔さんはどうだの立て続けに話しかけていたら
中にどうぞと通してくれ、お茶を出してくれる。


改めて見ると、最初に会ったときは綺麗な人だと思ったが
すごく可愛らしい顔をしている。
「ここでの生活はどう?
自分の生まれ育ったところに戻りたくはない?」
黙っていたらずっとその人を見続けてしまいそうで話しかける。


「翔くんが戻ったら、また魔女に眠らされてしまうから
戻らないほうがいいって」
そう言って顔を曇らす。


「心配性だからなあ、翔さんは」
少し呆れながらもそう言うと
「でも両親や兄弟も同じ考えで、俺の身を
考えたらここにいたほうがいいって」
そう仕方ないと諦めたように言う。


「そっか、じゃあ寂しいね」
確かに元の場所に戻ったらまたまた王女に嫉妬され
魔女に何かされてしまうだろう。
だったらここにいたほうが賢明だと思った。


「でも向こうから会いに来てくれるから寂しくはないよ。
ここでの生活も少し慣れたしね」
そう言って笑顔を見せる。


「翔さんはどう?優しい?」
本当に可愛らしい人だな、そう思いながら聞くと
「んふふ。すごく優しいし、大切にしてくれる」
そう少し頬を染めながら言う。


きっと凄く智の事を大事にしているんだろう。
しかも世話好きの翔さんの事だから片時も離れず一生懸命
お世話をしているんだろう。
「翔さんの事好き?」
そう聞くと
「うん、好き」
あっさりそう答えたので、ちょっと胸がチクリと痛んだ。


そんな話をしながらあっという間に楽しい時間は過ぎる。
そしてふと会話が途切れたので、その美しい顔を見つめた。
目線と目線が合う。
この時、自分でも何故そんな事をしてしたのか分からないけど
顔を近づけていってチュッとその唇にキスをした。


智は何も言わず、ただびっくりした顔で見つめる。
「ごめん、深い意味はないよ。ここの挨拶みたいなもんだよ」
あまりにもびっくりした顔をしていたので
慌ててそう言ってごまかすと、
そうなんだーびっくりしたよーと言って安心したように笑う。


ああ、素直で助かる。
さすが魔女に出されたお茶を素直に飲むだけあるわ。
そう思いながらふと手に目をやるととても綺麗な手をしていた。
「すごく綺麗な手をしているね?」
そう言うと、そうかな?と意外そうな顔をする。


「うん、おれ楽器をやったり手品をしたりするから
結構人の手を見る人なんだけど。
多分今まで見た中で、一番綺麗な手をしているよ」
そう言うと、あんまり綺麗だからって役には立たないけどね、
そう言って笑う。


それがあまりにも可愛くて、つい触ってもいいか聞くと
あっさりいいよと答えたのでその美しい手を触っていたら、
後ろに怖い顔して立っている翔さんがいた。




「にのと何二人で話していたの?」
にのが帰り二人っきりになったところで聞く。
「んふふ。んとねー翔くんの武勇伝とか?」
そう言って笑っている。
「なんだそりゃ?」


にのは一体何の話していたんだ?と思っていたら
「俺を助け出すのって凄く大変な事だったんだね。
命懸けの事だったんだね。俺全然分かってなかった。
ありがとうね、翔くん。助け出してくれて」
そう言って頬にちゅっとキスをする。


かわいすぎるー。
にの、いい仕事するじゃんー。
そう思いながら
「ううん、こうやって智くんに出会えたから
行ってよかったって本当に心からそう思っているよ。
…好きだよ、智くん」
そう言って、その身体をギュッと抱きしめる。


最初に助けに行こうって思った時はこんな事になるなんて
思いもしなかった。
ただ助けるためだったのに。
だけど眠りから目覚めさせるためにキスをして
目を覚ました智くんの顔を見た瞬間。


その一瞬で恋に堕ちた。
そして、どうしても離れたくなくてなんとか口説き落とし
ここまできた。


「智くん、愛してる。ずっと大切にするからね」
そう言って顔を見つめると
まっすぐな目で見つめられる。
そして唇を近づけていくと、ゆっくりと瞼が閉じられる。
そしてそのまま唇を重ね合わせ深いキスをした。