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山コンビ大好き。

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きらり

ありふれた日常 part36(Bad boy)

2017-10-31 20:37:20 | 山コンビ ありふれた日常







ツアーも発表されて、新しいアルバムも発売されて、Mステにも出演して
自分でも今さら? とすごーく思いますが
しやがれを見て何だか書いてみたくなったのでした。
そしてお話というよりかは、
またまたファンブログみたいな感じです。。









その曲はテクノサウンドというのだろうか。
歌声にもエフェクトがかけられていて
智くんの楽曲としては珍しいタイプの曲だった。


アップテンポでカッコいい曲。
そして一度聴いたら耳に残るサウンド。
その曲をエフェクトに負けない声で見事に歌い上げる。


だからきっと。


ツアーではかっこよく歌って踊って
また会場中を魅了するんだろうなと、そう思っていた。







でも。







それは今までに見たことがないダンス。
それを表情一つ変えず歌い踊りあげる。
一つ一つの動きが様になっていてかっこいい。


そしてストーリー仕立てになっているのだろうか
時折見事なパントマイムを交えながら歌い踊る。


そして蹴り上げるような動作で見事なステップを踏んでいく。
もはや足の動きはどうなっているのかわからない。
でもどれだけ難しいダンスを踊っているのかわかる。
それなのに相変わらず軸は真っ直ぐ保たれたまま。


そしてそこからのターンの見事な動き。
その美しいターンに見惚れる。
そして相変わらずの高速のステップ。
手の動きも足の動きもめちゃくちゃ高速なのに
一つ一つが丁寧で美しくてかっこいい。


そしてあれだけの高速のダンスを踊りながらも
動きが綺麗なせいかどこで止めても決まっていて
一切無駄な動きがない。


そんな美しくもカッコいい歌とダンス。
そのノリのいいサウンドと圧倒的な歌とダンスは
会場中の視線を集め魅了する。







それなのに。







最初はカッコいい智くんのシャワーシーンが映し出されていたスクリーンは
なぜか智くんの変顔がこれでもかってくらい映し出される。
そのカッコいい歌とダンスと後ろに映し出される変顔との
あまりのギャップに会場中にどよめきが起きる。


でもそんな状況の中でも智くんは気にも留めず
表情一つ変えずカッコいいダンスを歌い踊り続ける。


見た事のない凄いステップと高速の動き。
かなり体力も使うのだろう、空中に汗が舞い踊る。
でも相変わらず智くんは息一つ乱すことなく
何でもない顔をして見事なダンスを踊り続ける。




そして。




そんなめちゃくちゃカッコいいダンスを踊っているのに。




後ろのスクリーンには相変わらず変な顔をしている智くんが出てきたリ
バックでの智くんではあり得ないほど下手なダンスを踊っていたり
ターンを失敗して転んでいたり
ステップが分からなくなって踊るのをあきらめていたり
隣の人を覗き込んだりしている智くんがいて
会場中の笑いを誘う。





「……」





そしてそんな状況の中でも、智くんはまるで気にすることなく踊り続ける。


かっこいいダンス。
かっこいい智くん。


でも後ろにはとんでもないことをしている智くんがいて
相変わらず変顔をしている姿が大画面で映し出される。
それはもうカオスな状況。


何百人といる智くんが踊っている姿は圧巻で
その前で踊る智くんはめちゃくちゃかっこいいのに
画面が切り替わると変顔の智くん。
そしてその前で平然とカッコいいダンスを踊り圧倒し続ける智くん。







その姿を見ながら凄い人だと、



やっぱりかなわないと



そう思った。












久々に二人でまったりと部屋でお酒を飲みながら過ごす時間。
この時間が最高なんだよねと思いながら至福の時を過ごす。


「DVD貰った?」

「貰った、貰った」

「改めて見てみて、智くんのやっぱ凄かった」


あれだけのカッコいい歌とダンス。
あれを魅せるだけでも十分なのに、
あの演出は一体どこから思いつくのだろう。


「そっかな?」


でも智くんはいつもと同じように何でもない事のようにそう答える。


「相変わらず進化し続けているんだなって感心しちゃった」


一体智くんの頭の中はどうなっているのだろう。
その才能は遠く果てしなくて、時々分からなくなる時がある。


「んふふっそれ去年も言ってなかった?」

「だって最初見た時もみんなして度肝抜かれたもん」


前の年は暁に魅了された。その前の年も、その前の年も…
そして今回はBad boyに見事にやられた。
智くんは何でもない事のように笑うけどこの年になってもまだ
進化し続けるって凄い事だ。






そう言えばzeroにゲストに来てくれた時に言っていた(2016)。






『これから40に向かうじゃん、俺も同じだけどさ。
若い人たちも増える中で意識を変えていこうみたいのはあるの?』

『ちょっとはあって。考え方とかじゃなくて
30過ぎて体力的にとか身体的に勝手な意識で
みんな劣っていくじゃない、こんな腹になっちゃったみたいな』

『実際そうじゃなくてもね。何となくそうなっちゃうよね』

『俺も一瞬なったんだけど、でもそれいやだなと思って、改善してるね』

『(カウコンで東山さんと共演して)年齢ももう50近くて、
それでほぼぶっつけでやられたときに
こんな人いるんだ、この人カッケーって思って。
同じジャニーズの先輩にああいう方がいるとやっぱりまだまだ
だなって思って。たるんじゃいけないって』





その言葉に。



新しいダンスに挑戦し続けること
新しい演出にこだわり続ける事は
そういう意味もあったのかなとも思う。







「やっぱ智くんはかっこいいよね」

「え~翔くんの方がカッコいいよ」

「……」


いつもそういうと何でもない顔をしてそう言う。
でもその才能は一体どこまであって
そしてどれだけ隠し持っていて
これから先どれだけ進化をしていくのだろう。


もともと努力を見せない美学を持っている人だと思っていたけど。
かっこいいのにそれだけを見せない美学をも持ち合わせていているけど。


以前、自分のステージになると、会場中の観客が
急にシーンと静まり返ってしまうのが嫌なのだと言っていた。


そのせいなのかはわからないが楽しませたいという気持ちが強く
いつも貪欲に先へ先へと追い求めている気がする。


リーダーとしては珍しく後ろから見守るタイプだと
自分でも言っているし周りからもそう思われているけど
実は違うのではないかと思う。


本当は誰よりも前にいて引っ張っていっているのは
実はこの人なんじゃないかなと思っている。
どれほどかっこいいかだなんてまるでこだわらない。
自分がどれほど凄い事をやってのけているのかなんて考えない。
真のエンターティナーなのではないかと思う。








「でもまあ、あれは嵐だからできたことなんだけどね」

「嵐だから?」

「そうだよ、じゃなかったらできなかったよ」


そう言って智くんは何でもない事のように笑う。


嵐じゃなかったら?
嵐じゃなかったらできなかった?
そう言えばあの時のzeroでも言っていた。



『やっぱり一人じゃ無理だなって思う。メンバーがいて安心感がある
一人だと多分その冗談いう事すら怖い、みたいな』

『5人でいるから大野智のリーダーでいられるって事?』

『いられるし、成立しているんじゃないかな、みたいな』



その言葉が凄く嬉しかった。










「何か俺やっぱり智くんの事好きすぎるわ」

「好き過ぎるって」


その考え方も
その生き方も


好きという言葉だけじゃ全然足りない。


「だってそうなんだもん」

「変なの」


そう言って笑う。


でも。


その存在に、
その姿勢に


いつも感心している。
いつも新しい事に挑戦し続けるその姿も
圧倒的なパフォーマンスも
とどまることを知らないその進化にも


いつも尊敬してやまない。


「嵐として一緒にいられて本当によかった」

「おれもよかったよ」

「ほんと」

「うん」


その言葉に嬉しくなって、その身体をぎゅっと強く抱きしめる。


ここにくるまでに色々あった。
苦しい時代も辛い時代もあった。
後輩に先を越され色々辛らつな言葉を言われたこともあった。
事務所にお荷物扱いされた事もあった。



「好き」


そう言ってキスをする。



今こうして二人で一緒にいられることが
嵐として今の立場に5人で一緒にいられることが
夢みたいな気がする。



そして唇がはなれるとお互い顔を見合わせてくすっと笑った。
そしてそのままその華奢な身体を押し倒し上からその綺麗な顔を見つめると
智くんが真っ直ぐな視線で返してくる。



ずっと昔から智くん才能に気付いていた自分にとって
その才能をずっと世に出したいと思っていた。
これほどまでに才能があるのに埋もれてしまうのは
もったいないとずっと思っていた。








そして、今。









『逆に櫻井さんに聞きたい事ってありますか?』

『嵐としての夢って何ですか』

『……』

『でかすぎた?』

『難しいね』

『……』

『……』

『……』

『ま、夢って何ですかって言うと、この夢から覚めない事かな』








「何だか真面目な顔してる」


そう言って智くんがくすくす笑う。


「……」

「……」


過去の事、今の事、智くんの事、色々な思いが溢れて止まらなくなって
何も言えず見つめていると下にいる智くんが俺の身体を引き寄せた。


そして吸い寄せられるようにその唇にキスをする。


「くち あけて」

「……!」


唇が離れると智くんが小さくそう、呟いて唇に手を置いてふっと笑った。


その言葉に導かれるように軽く口を開くと


そのまま引き寄せられる。


そして吸い込まれるように唇を重ねると


そのまま舌を絡ませ合い深いキスをする。





夢みたいなこの時間。


夢みたいな今の状況。




そう。




嵐としての夢は、この夢から覚めないこと。






いつか 【特別な日】

2017-10-09 09:57:00 | いつか







今日は、特別な日。





鐘の音が鳴る。



会場中に響いていた高い歓声が一気にシンと静まり返り
静寂の中へと包み込まれていく。


そして。


その人が光の中から現れた瞬間。


全身に鳥肌が立つのが分かった。


そこにいる人すべてがペンライトを振る事も声を出すことも忘れ、
見入り、そして聞き入りその世界へと入っていく。


それは考えられない位の高速の動きを魅せるダンス。


そしてあのダンスをしながらのCD音源とはまた違う歌声。
という事はまさかあの動きをしながら歌っているという事か。


重心を低く保っていて決して軸がぶれる事のないそのダンス。
あれだけのターンをしても、ジャンプをしても
上半身も下半身も一定を保ったまま。


一つのダンスにどれだけのステップに加え
身体中のありとあらゆる動きが入り込んでいるのか。
そしてあれだけの高速のステップを踏みながらも
手や足の先まで神経が行き届いている美しいダンス。


なぜあんな高速の動きをしながら歌い踊る事ができるのか。
声量もあるのだろうか。訓練をしてきているのもだろうか。
高音で響き渡る歌声は澄んでいてとてもあのダンスを踊りながら
歌っているとは思えない。


そしていつも見せる顔とはまた違う、色気と艶やかさを含んだ綺麗な顔。
CDを聞いていた時だけでは想像できなかった、その美しくも激しいダンス。
照明だけの演出がかえって、効果的でかつ神々しく見えるほどの神秘的なその姿。


ダンスの事は知らないけど、どれほど凄いダンスを踊っているのかわかる。
歌の事はわからないけど、あれだけのダンスをしながらも
音程に乱れがなく高音をのびやかに、そして
切なく情感込めて歌い上げているのかが分かる。


凄い、凄すぎる。


もう完全にアイドルという枠を超えている。






そして。


その振り付け全てを自分でしているというその驚くべきダンス。
どこでカウントを取ってどのリズムからそのダンスが生まれるのか、
もはやわからない。


そのセンスと才能。


やっぱり天才だと思う。




そして。




驚くべき事に、




彼の背中には羽が生えているらしかった。




それはムービングステージというのだろうか。
透明の動くステージがだんだんと自分に近づいてくる。
智のマイクを通さない歌声が聞こえる。
それをドキドキしながら見つめる。


確かにその人はそこにいる。


ゆっくりと自分の真上を通り過ぎる。
その人の踊っている姿が真下から見える。
それなのに不思議な事にその人の足音がしない。


他のバックダンサーの子達がダンスをしている時は確かにする足音。
でもあれだけのダンスを魅せながら。
高速のステップ、ターン、高いジャンプのあるダンスをしているにも拘らず
智の時は音がしない。


それは、まるで無重力のダンス。


そう。


彼の背中には見えない羽が生えている。







そして。



智が真上を通り過ぎる時。



俺の存在に気付いた智が、その美しい顔でふっと笑った。






そして、その瞬間。




周りの女の子たちが、キャーと高い歓声を上げた。











家に帰ってからも一人、酒を飲みながら夢心地だった。
ふわふわしていていつまでもいつまでも
現実世界には戻ってこれないような、そんな状態。


それはコンサート映像をテレビ画面で見ていた世界とはまるで違う。


智の魅せる圧倒的なステージ。
そして何万といる観客の歓声。
こんな世界があっただなんて知らなかった。
こんなにも素晴らしい世界があっただなんて知らなかった。


智のステージが終わった後も
いつまでもいつまでもその胸の高鳴りは残っていて
自分自身を高揚させる。


初めて見た智のステージ。


そして智という存在。


今夜は興奮してとても眠られそうもない。






そう思っていたのに。



そんな状態だったのに。



今。



俺の前には智がいる。
会いに来ちゃったと言って無邪気に笑っている智がいる。


あの智が。


さっきまであれだけの大きなステージで見事なパフォーマンスを披露し
何万といるファンの子達を魅了し離さなかった智が目の前にいる。


とても信じられない。


確かに智はこの家よりも何倍もいい所に住んでいるにもかかわらず
この家がなぜか好きらしく何度も遊びに来ていた。


でもこのタイミングで。


この瞬間に。


あの智が。


何という状況。


まだ身体の中にも頭の中にも、智のステージの余韻が残っていて
胸はドキドキして収まる気配を知らないのに。


それなのに。


アリーナに翔くんがいてびっくりしたぁと言いながら
ニコッと笑って抱きついてくる智がいる。


あの智が。


自分の胸に顔をうずめぎゅっと抱きついてくる。
その状態にどうしていいのかわからずただ立ち尽くしていると
智がどうしたのって顔をして見上げた。


何という現実。


考えられない位の才能と人気を目の当たりにしてきた自分に。
まだ現実世界に戻ってこれず夢か幻を見ているような気分でいる自分に
何の躊躇いもなく抱きつき真っ直ぐな視線で見つめてくる。


あの智が。


何という恍惚。








そんな状況の中。


智は、もう、来てるなら来てるって言ってよね~びっくりしちゃったじゃん
なんて言いながら可愛らしく口を膨らましている。


「……」


夢の世界なのか現実の世界なのか、もはやわからない。


さっきまでステージで見ていた智が
今、目の前にいて一緒に酒を飲んでいる。


今まで何度も一緒に過ごしてきたけど、今日は特別。


緊張して何を話していいのかも
どうふるまったらいいのかもわからない。


目の前の智の後ろには何万といるファンの姿とペンライトが見える。
智の手を見ると指の先まで神経の行き届いた美しいダンスを思い出す。


耳を澄ますと先ほどまで聞いていた智の透き通るような歌声と
ファンの子の歓声が聞こえる。
智の顔を見るとキラキラしたステージが見える。


やっぱり、無理。







そう、思っていたのに。


「今日の翔くん、ヘン」


と言って、いい感じに酔った智がじっと見つめてきたかと思ったら
俺の両肩に手をおいて押し倒してくる。


顔の上にはあの時と同じ智の顔。


あの智が。


息をすることさえ忘れ、ただ見つめる事しかできない。
智がふっと笑って、ゆっくりと身体を傾け俺の額にちゅっとキスを落とす。
そこから身体中に電流が走るのが分かった。


でも智は気にする事なくそのまま頬に、首に、鎖骨、指先にとキスを落としていく。
もう、身体も心も智に完全に支配されたまま。
ただ、受け入れる。


身体中が痺れている。


智は一通りキスをすると、またじっと見つめてくる。
でも何もできず、何と言っていいのかわからず口をパクパクさせていると
じっと見つめていた智が妖艶な顔でまたふっと笑った。


そしてゆっくりと身体をまた傾けてきて、今度は唇にチュッとキスを落とした。


もう何も考えられない。
考えることができない。


だからもう、俺は考える事を放棄した。


目の前には愛すべき美しい人がいる。


芸能人だとか、ファンの子とか、大きな舞台とか、
背中に羽が生えてるとか関係ない。
一人の自分の愛する人がここにいる。


そう思いながら身体を反転し智を下に押し倒す。
目が合うと智が嬉しそうにくすっと笑った。
その顔に、好きだと言ってキスをする。


もう何も考えられない。
だからもう何も考えない。


智の腕が背中に回ってくる。
身体中にまた電流が走ったのがわかった。
そしてそのままお互い求めあうようにきつく抱きしめあう。


唇を重ねると智の唇が小さく開く。


あの智と。


何という現実。


何という恍惚。


その状態にめまいを覚えながら、
その中に舌を差し入れると深く角度を変え何度も抱き合いキスをした。










ベッドの中。


背中を向けている智の肩甲骨を指でなぞると智がなあにって顔で振り向いた。


「いや、どこに羽が生えてんのかなって」


そう言うと智は生えてるわけないじゃんって顔をしてくすっと笑って
そのまま身体をこちら側に向けた。


「今日の翔くんやっぱり、ヘン」


そして、そう言ってまたくすくす笑った。





智はきっと気付いていない。


今回初めて目の当たりにしてどれだけ圧倒され
そしてどれだけの才能を感じさせられたか。


多分それはあれだけのステージを魅せておきながら
自分では大したことではないと思っているのもあるのだろう。
そしてあれだけの才能を魅せておきながらも
まだまだだと思っている部分もあるのだろう。


あの圧巻で圧倒的なステージは智が何年も積み重ねてきた
努力の集大成のはずなのに、それを感じさせない智。


でもそういう謙虚で自然体の智がやっぱり好きなんだと思う。




そして智はきっと知らない。


初めて参戦した智のコンサートは、
自分にとって一生忘れない特別な日となったことを。


そしてそんな日に。


智と会ってこうして一緒に過ごしていることが
どれだけ自分にとってとても大きな出来事で、
特別な日となったかということを。







「愛している」と言うと、智が嬉しそうに小さくうなずく。




そしてその華奢な身体を抱きしめ、またその唇にちゅっとキスをする。




そう。




これは特別な時間。




そして今日は、特別な日。