yama room

山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

無題 

2017-02-27 21:03:10 | 無題





そうか、翔くんか。





年齢を考えれば当たり前なのかもしれないのですが
何となくそういう姿を絶対見せないか
見せてくれたとしてももう少し後かなぁと
勝手に都合よく思い込んで油断してました。


5人の元気な姿が見れればそれでいいとまた思えるようになるまで
もう少し時間がかかりそうですが今のは必ず仕上げます。
リアルのはまたまた厳しくなりそうですが
またいつかリアルでの二人の甘い話がかけるようになれればいいなあと思います。


夜会の話を書きたかったな。。
お話でなくてすみません。

Love Situation 4 プラス

2017-02-20 21:45:10 | love situa...









そこは秘密の場所。





友達とわいわい賑やかに過ごす時間が好きだった。



でも。



それ以上に



静かにゆっくり流れる時間が好きだった。






智の事を知ったのは高校に入学して間もない頃。
同じクラスだった。
男だけど綺麗な顔をした子だなと思った。


友達になりたかったけど、賑やかなグループにいる自分と
物静かで派手なことが苦手そうな智とは
あまり接点がなく時だけが過ぎていった。


ちょうどその頃。


ちょっとしたいたずらというか嫌がらせに悩んでいた。
ノートに落書きされたり、教科書が破かれていたり。
一つ一つはそんなに大したことではないけど
何だか気になるいたずらに憂鬱な日々を過ごしていた。


後にそれは元カノの仕業と判明するのだけど
その時は誰がやったのかもわからない。
時々思い出したようにやられるその小さな嫌がらせに
気持ちが沈み、仲のいい友達にでさえ疑心暗鬼になっていた。











その日は午後から小テストがあった。


この学校ではテストの時は期末など定期テストに関わらず
基本、シャーペン2本と消しゴム1つの3点セットだけを出して
あとは机の中にしまうというのがルールなっていた。


けど、肝心の筆箱が見つからない。


またか。


午前中まであったそれは、机の中にもカバンの中にもどこにもなかった。
少しうんざりした気持ちになりながらため息をつく。
まわりのみんなはテストの事で頭がいっぱいで気付かない。
どんどん3点セットを出しては他の物を机の中にしまっていく。


うんざりする気持ちとどうしようもない苛立ち。
でもこんな風に嫌がらせをされているなんて誰にも知られたくはなかった。
この場をどう乗り切ろうかとそれだけを考える。


でもそんなの到底乗り切れるはずもなく呆然としていたら
隣にいた智がこれ使ってと言って、シャーペン2本と消しゴムを差し出した。


その手渡された3点セットを見つめそして智の顔を見つめた。
智と目が合うと智が気にしないでという風にニコッと笑った。


「……」


その顔を見て、もしかしたら今までのいたずらにも
他の友達は気付いていなかったけど
智は気付いていたのかもしれないと、ふと思った。










シャーペン2本と消しゴム。
消しゴムはよく見るとちぎられた跡があって
多分自分の消しゴムをちぎって二つにして渡してくれたのだろう。
その智のさりげない優しさに胸がジンと熱くなった。


そこから智とぐんぐん仲良くなっていった。
とは言っても派手なグループにいる自分と
賑やかなのが苦手な智とはいつも一緒というわけではなかったけど。


でも今までにいなかったタイプの友達。
綺麗な顔をしているのに笑うと途端に可愛らしくなるその顔。


その智にどんどん夢中になっていった。


二人でいて話がめちゃくちゃ盛り上がる訳でもない。
趣味が合うわけでもない。


でもなぜか一緒にいるだけで癒される。
話すことがなくてぼーっとただ一緒にいるだけなのに気持ちが落ちついた。
だからなのか何なのか、智と仲良くなってからも嫌がらせは続いていたけど
全くと言っていいほどそれも気にならなくなった。







智の事が好きだった。
智と一緒に過ごせるのが嬉しかった。


そしてだんだん好きという気持ちが大きくなっていった。
智にもっと近づきたい、触れたいという気持ちが大きくなっていく。


勇気を出してそっと腕を伸ばし智の肩を抱いた。
智が、ん?って顔をして見つめた。
ドキドキしたけど拒否されなかった。
その事に心の底から安心した。


そして触れたいという気持ちがますます大きくなってくる。
最初はドキドキしていたけど智が拒否しないことをいいことに
身体を引き寄せたり顔をうんと近づけて見つめたりした。
それでも智は嫌がることなく平然とした顔をしていた。
受け入れてくれているのかと思って嬉しかった。


ますます智の事が好きになっていった。
そして智と一緒にいるとなぜか周りの女の子たちがキャーキャー言った。
智の肩を抱くとキャー。身体を引き寄せるとキャー。
周りがちょっと騒がし過ぎるなとは思ったけど全然気にならなかった。
ただ智の事が好きで触れたい。それだけだった。


そして智に向かって好きだと言った。
でも智はいつもふふって笑って誤魔化す。


結構本気なのにな。


そう思いながらも男同士だし仕方がないなとも思った。







学年が上がり智とはクラスが離れてしまった。
それでも智の事を好きな気持ちには変わりはなかった。
そして二人で過ごす時間も二人の関係も変わらなかった。


賑やかなメンバーとワイワイ過ごす時間。
智と二人で過ごす静かな時間。
どれも自分にとっては大切な時間。


でもあまりにも二人でくっついていたり一緒にいるせいか
二人は付き合っているんじゃないかと揶揄されることもあった。


でも全然気にならなかった。


手をつないだり
肩を抱いたり
智が拒否しないことをいいことに冗談のふりをして顔を近づけたりして
そのたびに胸は煩いぐらいドキドキしていた。








そしてある日。


とっておきの場所に智を誘い出した。


そこは校舎と校舎の間にある中庭だった。
部活のない生徒たちはもうとっくに帰宅している時間。
校舎からも校庭からも死角になるそこは秘密の場所だった。


その中庭には様々な木や花が植えられていた。
大きな木や背丈ほどの植物もあって毎年時期になると様々な花を咲かせる。
あまり生徒たちにはその花々に興味はなかったようだったけど
俺はその場所が好きだった。


その校舎の陰に隠れるように智の手をつないだまま引っ張っていく。
智がなあに? って顔をして不思議そうに見つめる。
その顔が可愛らしいなと思った。


その可愛らしい顔も、穏やかで優しい性格も
純粋で疑わない所も好きだなと思った。


「好きだよ」


智を見つめたままそう小さくつぶやいた。
智は少し困ったような戸惑ったような顔をして笑う。


いつも冗談だと思って聞いているだろうけど結構本気なんだけどな。
そう智を見つめながら心の中で呟いた。
でもその心の中の声は智には届かない。


智が真っ直ぐな視線で見つめてくる。
本当に綺麗な顔をしている。


純粋で無垢で自分が何でこの場所に連れてこられたのかも
これからされることも全然わかっていないんだろうなと思った。


智が何かを考えているような顔をしている。
もしかしたら自分が傷つかないようにと
言葉を探しているのかもしれない。


その優しさが


その純粋さが


残酷だなと思った。







智が何か言おうと思っているのか見つめてくる。
そのまま気にせずゆっくりと顔を近づけていく。
智はまさかその後の展開など全く予想もしていないのだろう。
そのまま真っ直ぐなまなざしで見つめ続ける。


いつもみたいに冗談で顔を近づけるだけだと思っているんだろうな。


そう思いながらもそのまま顔を近づけていって
その唇に自分の唇をちゅっと押し当てた。


触れるだけのキスをした。


心臓が鳴っている。


少し触れただけなのに心臓は煩いくらいバクバク言っていた。
智がびっくりした顔をしている。
そんな顔でさえ可愛いなと思った。


「ごめん」


一体何が起こったのかと戸惑っている智に笑いかける。


でも、好きだって伝えたのにな。





その鈍感さと


その現実が


残酷だなと思った。







そのまま戸惑ったままでいる智の手をつかんだ。
そして手をつないだまま校門へと引っ張っていく。
何でもないふりしてふるまっていたけど
何でもない事の様に笑いかけたけど
心臓はずっと煩いくらいドキドキしていた。










別れる間際。


「もう、だめだからね」

「……へ?」

「その…唇に…」


智がそう言って俯いた。


「ああ、キスの事?」


わかっていたけど何でもない事の様に聞き返す。


「そう、それ。ダメなんだからね」


智が顔を上げてそう言った。
顔を見ると耳まで真っ赤になっていた。
可愛いなと思う。


「ふふっわかったよ。もうしない」

「本当に?」

「本当に」


そう顔を真っ赤にして訴える智の必死で可愛らしい顔に思わず笑ってしまう。


そしてやっぱり智の事が好きだと、そう思った。


そして現実は




やっぱり残酷だなと思った。















智が好きだったから知っていた。


智が誰を見ているのかも


誰が好きなのかも。


だから智が泣きそうな顔でそこに立っていた時


すぐに分かった。


アイツのせいだと。


あの渡り廊下にいるその人の事を


智がいつも見ている事も


智がその場所の事をいつも気にしていることも


智の事をいつも見ていたから




知っていた。










おまけ   アレグラ&テレビライフ






『さて次は嵐の大野さんの新CMです』





そう言えばこないだ撮ったって言ってたっけ。
そんな事を思いながら朝刊から目を離しその画面を見つめる。


って、女装??


そんな話聞いてねえええ。


もうすぐ花粉の時期だもんねぇとか
またアレグラ星人になっちゃったよとか
相変わらず全身が紫なんだよねぇ


とか、


話はしたけど女装は聞いてねええ。


っていうか、まあ顔は可愛らしいと言えば可愛らしいと思うけど。
身体もごつくないし、
どちらかと言えば華奢の部類だけど…


でもそうは言っても36歳だよ?


36歳の男と言ったら…これがマジカルバナナだったら(古りぃけど)
『36歳の男』と言ったら間違いなく『おじさん』ってなる、よね?


けど


親の欲目じゃないけど


か、


可愛いじゃねえか~





何、あの人、化け物?


可愛い過ぎる。







そんな事を思っていたのに


今、手元にあるテレビ情報誌の智くんは美しくて麗しくて
アレグラの智くんとはまるで別人のよう。


部屋着風の智くんはどことなく儚くて
眠っている顔は睫が長くて凄く綺麗で
そしてベッドで寝ながら見つめる視線は
色気がすごくて何だか吸い込まれてしまいそう。






テレビ画面には


『アレ~グラ~』


手元には美しい智くん。



このギャップがたまらないんだよね。



そんな事を思いながらまたその美しい写真を見つめた。




Love Situation 3

2017-02-05 16:30:00 | love situa...




その人はとても端正な顔立ちをしていてかっこよく
同じ男から見ても惚れ惚れするような顔をしていた。


髪の毛は明るく染められ、左耳にはピアス。
大きく開けられたYシャツからはネックレスが顔をのぞかせ
それがその人をより一層際立たせていた。


そしてその目立つ容姿とちょっと着崩した制服ファッションとは裏腹に
その人はとても真面目で努力家で頭もよく
成績は常に学年で1番か2番を争っている。
そんな人だった。


でも。


同年代の自分たちとは違っていつもどこか冷めている。
クラスの中がきゃっきゃ騒いでいるような中でも
それを静かに、そして斜めから見ているような
そんな人だった。


そして。


その目立つ容姿とは反対にどこかクールで
落ち着いていてそれでいてとても頭がいいその人の事を
同じクラスになった時からずっと気になっていた。







でも。


なぜか。


いつの頃からかわからない。


自分の事をとても冷めた視線で見ていることに気付いた。
いや、それだけではない。
視線に気づきそこを見るとその人が見ていて
目が合った瞬間、睨まれる。


それがなぜだか分からなかった。


何で?


なぜ訳もなく睨まれるのか。


かっこいいなと思ってその人の事をぼんやりと見ていた事はある。
でもそれほど長い時間凝視していたわけでもない。
気付かれたわけでもない。
それより何より二人で話したことさえなかった。


それなのになぜ?


考えても考えてもやっぱり分からなかった。










でも。


どこか同年代の自分たちと違って冷めているような人だったから
自分以外の人にもそういう視線で見ているのかとも思った。


でも、違った。


もしかして気のせいなのかも知れないとも思った。
でも気のせいでもなかった。
やっぱり視線が合うと睨まれる。
もしかして嫌われているのかもしれないと思った。


だから、確かめたかった。
本当に嫌われているのか。
そしてそれはなぜなのか。


それを確かめるために一つの賭けに出ることにした。


もしかしたら睨まれているのは気のせいなのではないのかと。
嫌われているような感じがするけどそれは自分の思い違いなのではないかと。
それを確かめたかった。


席も離れていて接点もないその人に
何より話したことさえないその人に
なぜこんなにも自分がにらまれ嫌われているのか。
それが気のせいなのかどうなのかどうしても知りたかった。



だって自分はその人の事を…。









それは絶好のチャンスだった。


朝、歩いていると目の前にその人がいた。
校門から昇降口に向かって一人でゆっくり歩いている。


そして下駄箱にたどり着くと、靴を脱ぎ上履きに履き替えようと
靴を持った瞬間。


スマホが鳴ったのだろうか。


その人が取り出そうとしたその瞬間、定期券らしきものが一緒に落ちた。
でもその人はスマホで何やら話しながら靴を靴箱に入れているため
全く気付かない。
そのまま教室へと行ってしまった。


残されたパスケース。


それを拾い上げる。
それは紛れもなくその人の定期券。
それをじっと見つめ、そして自分のカバンのなかに入れた。


その人はそれを落としたことに全然気づいてはいないようだった。
だから話しかけれる時を見計らって手渡そうと考えた。


その時にどんな反応で出るのか。
どんな表情を見せるのか。


すごく怖かったけど、それは一つの賭け。










いつも。


目が合えば睨まれる。
何だか嫌われているような気がする。
でも自分自身その人に何をした覚えもない。
それより何より同じクラスとはいえほぼ接触したこともない。


だから。


だから、大丈夫だ。


睨まれるのも、嫌われているように感じるのも
全部気のせいだ。
だから、賭けてみようと思った。








でも、違った。


その賭けは見事に打ち破られた。


その人の反応は明らかに自分自身を拒絶していた。


その視線。
その差し出された手。


なぜ嫌われていないと思ったのだろう。
なぜ大丈夫だと思ったのだろう。
そんなことはあり得ないのに。


なぜだかわからないけど自分はその人に嫌われている。
睨まれているというのも気のせいではなかったという事を
嫌でも思い知らされる。














「どうした?」

「……」


わかっていた事なのに、その事実に動くことも帰ることもできず
一人教室に残って窓から外を見ていたら後ろから声がした。


「なんかあった?」

「……」


振り向くと松潤がいて自分の顔に少し驚いた表情を見せながらも
優しくそう言いながら近づいてくる。


「何か、今にも泣きそうな顔してっぞ?」

「……」


何も言えずにいたら松潤がおどけるように
そう言って微笑むから何でもないと首を横に振る。


「何だよ~そんな顔してたら俺まで泣きそうになんだろ~」

「……」


松潤が何かを察したのかじっと顔を見つめ
またおどけるようにそう言った。
その言葉にやっぱり何も言えなくて松潤の顔を見つめた。








「俺が何でも聞くよ?」

「……」


何も言わない俺に松潤は困り果てたような表情を浮かべながらも
優しくそう言ってくる。


「……」

「……」


でもやっぱり何も言えなくて黙っていたら
松潤がじっと見つめてきて、そして少し躊躇いながら
ゆっくりと腕を伸ばしてきた。


「……俺がいるでしょ?」

「……!」


そしてその腕を少し躊躇いがちに伸ばしてきたと思ったら
ふんわりと優しく身体を包み込むように抱きしめてくる。


目の前には松潤の胸があってドクンドクンと心臓の音が聞こえてきた。


そのままの状態で松潤の心臓の音だけを聞いていたら
少しづつ気持ちが落ち着いてくるような気がした。







どれくらいそうしていただろか。
松潤がゆっくりと身体を離し大丈夫かと言う風に
顔を覗き込むように見つめてくる。


「……」

「……」


そして松潤が何も言わずにただ見つめてくるから
やっぱり何も言えず見つめ返す。


「……」

「……」


松潤が見つめたままゆっくりと顔を近づけてくる。
その真っ直ぐに見つめられる視線に吸い込まれそうになりながら
見つめていたらそのまま唇にチュッと軽くキスをした。
びっくりして慌てて顔を離しその顔を見ると松潤がにっと笑った。


「…もう、ダメって言ってるのに」

「ふふっやっとしゃべった」


そう文句を言うと松潤は全然気にしていない様子で
いたずらっ子みたいな顔でくすっと笑った。


「悲しみに暮れてるより怒った方が元気出るでしょ?」

「ダメって言ってんのに」


そう言って怒っても松潤は全然悪びれもせずクスクス笑っている。


「智は泣いた顔より笑った顔の方が可愛いよ」

「泣いてねえし、可愛くもねえし」

「ふふっその元気があれば大丈夫だ」


そう言いながら松潤がゆっくりと手を伸ばしてきた。
だからつられるように左手を差し出した。
松潤がぎゅっと強くその手を握った。


「下校時刻もとっくに過ぎてる。帰ろ?」

「うん」


そして手をぎゅっと強くつないだままそう言ってニッと笑った。
その笑顔に怒っていたはずなのについつられて笑ってしまう。
そしてうんと答えると松潤は嬉しそうに笑って
帰ろうと手を引っ張った。











その人はいつも2階と2階をつなぐ渡り廊下から外を見ていた。


渡り廊下から見える景色は、何の変哲もないただの庭で
そこからは色とりどりの草花や四季折々に花を咲かせる木が見えた。


その中庭は自然がいっぱいなだけで自分にとっては
何の面白みも感動もなかったけど
その人にとっては好きな景色なんだなと思っていた。


見かけの派手さとは違って色とりどりの草花を見たり
四季折々の自然を見て楽しむようなそんな情緒あふれた人なんだなと
そう思いながら毎日その姿を見ていた。


その人が渡り廊下からその中庭を眺めたり
時には立ち止まってその中庭を見ていたり
その姿をいつも見ていた。


だから自然と自分もそこから見える中庭の景色を見ていた。
草花なんて全然興味がなかったけど
毎日見るたびに、同じように見えていた草花や木には


色々な種類があって
一つ一つに名前があって
時期に合わせて花が咲いたり
紅葉したり落葉したり


色々な姿を見せてくれるんだなって思って感心したりしていた。










そして、いつの間にか。


ひまわり、ツバキ、キンモクセイ、バラ


ツツジ、菜の花、シャクナゲ


スズラン ユリ キキョウ 梅


サツキ、ケヤキ、イチョウ


毎日見ているうちにその中庭にある木の名前も


花の名前も覚えてしまった。






そして。



その人がいつも渡り廊下から


色とりどりの草花や木々を眺めている姿を見ていたから


自分もその渡り廊下から見える景色が好きになった。


その人がいつもそこから眺めている姿を見るのが好きだったから


自分もその場所が特別な場所になった。





その人の事が、好きだったから




草花や木が好きになった。