yama room

山コンビ大好き。

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きらり

1月25日誕生日 2015

2015-01-08 20:33:44 | 山 誕生日




遅くなりました。


久々だというのに


甘い、と言うよりバカップルって感じかも知れません…









「誕生日だね」

「へ?」


部屋で思い思いにまったりと過ごしている時間。
智くんが、ふと小さくつぶやいた。


「もうすぐ翔くん誕生日でしょ?」

「ああ、そうね」


相変わらず主語もなく唐突に言ってくるから、思わず聞き返すと
当たり前でしょって顔をしてそう言ってくる。


「何がいい?」

「ふふっ何がいっかな~」


毎年毎年この不毛とも思えるこのやり取り。
実はそんなに嫌いじゃない。
というか、かなり好きだ。
とはいっても相手が智くんだから楽しいのであって
智くん以外だったら絶対やらないけどね。


「……なければ別にいいんだけど」

「ない訳無いでしょ」

「そう? でも、もういいんじゃない?」

「全然よくないよ~」

「そうかなぁ?」

「そうだよ。それにさ、実は、一つ考えてあるんだ」

「……?」


そんな事を思いながらそう言うと
智くんは何かを察したのか
ちょっと怪訝な顔をして見つめてきた。







「あの放送見ててさ~思ってたんだよね」

「あの放送?」

「そう。嵐旅館」

「嵐旅館?」

「そう。あれ見ながら大の間に泊まって色々願い事を
叶えてもらうのもいいなって思ったんだよね~」

「は?」


今の智くんももちろん可愛いけど、何だかあの放送の時の智くんは
超絶に可愛かったんだよね~。
肌も唇もプルプルで。
垂れ目で可愛らしい感じが一層可愛らしく際立っていて
もはや年齢不詳状態だったんだよね~。


「ふふっまたそんな嫌そうな顔してるし」

「だってセーラームーンのコスプレとかでしょ? 絶対やだ」

「そんなの俺だって嫌だよ」

「じゃあ、なに?」


そう言うと、智くんは不思議そうな顔をして聞いてきた。
なぜコスプレをやらされると思ったのだろ?
まぁ、智くんのコスプレもそれはそれで
似合って可愛んだろうけどね。
顔も可愛らしいし、それにしなやかな身体でゴツさもないし。


「そうだなぁ、やっぱ美味しい魚をさばいてもらったり
うまい酒を飲んだりっていうのもいいけど…」

「……?」

「あの、相葉ちゃんのやってた壁ドンとかって面白そうじゃない?」

「……は?」

「またそんな顔してえ」

「当たり前でしょ」


智くんは、何言っちゃってんのって顔をしてそう言ってくる。
って、そんな顔をされたら言ったこっちが小っ恥ずかしくて
つい負けそうになるけどここで負けるわけにはいかない。


「俺はして欲しんだけどな~」

「え~やだ」

「俺は、積極的な智くん、見たい」

「……」


そう思いながらもそう言うと、智くんは誕生日だということもあるのか
どうしたらいいもんかとちょっと考えるような表情を見せた。









「ん?」

「……何だか、誕生日のたびにやらされている気がするんですけど」

「ふふっいいじゃん。誕生日の恒例行事にしちゃおうよ」

「……翔くんて頭いいんだか、そうじゃないんだか分かんない」

「ふふっ」


半ば呆れているのか不満そうに口を尖らせそう文句を言ってくる。
でもそんな風につい言いたくなってしまうのは
智くんのせいなんだけどね~。


「……しかもまだ誕生日でもないのに、その気になってるし」

「だって智くんから言ってきたんじゃん」

「俺は、誕生日だねっていっただけだけど…」

「そう。だから俺は俺の希望を言ったの」

「……」


そう言うと智くんは押し黙ってしまった。
ふふっ勝った。


「……」

「……」


そのまま智くんは何も言わず考えるような顔をしていたので
その顔を見つめた。


智くんはしばらくそのままでいたけど
諦めたのか、意を決したのか
向き合うように座ったかと思うと
両方の肩を掴みゆっくり体重をかけ押し倒してきた。







「……」

「……俺のモンになれよ」


顔を上げると智くんの可愛い顔がある。
その顔を見つめると、智くんは照れくさそうにそう言った。


あ~かわいい。
可愛すぎる~。


普段は頑として言うことを聞いてはくれない人だけど
こういう特別な時だけは言うことを聞いてくれるんだよね~。
やっぱ言ってみるもんだね~。


「うん、なる、なる」

「……」


そう思いながら、嬉しくってつい、なるなるって笑顔全開で言ったら
智くんは無言のまま呆れたような顔をして見つめてきた。


「……ね、何だか、バカっぽくない?」

「それがいいんじゃない? 誕生日だし」

「……」


そしてやっぱり呆れたような顔をして、そう言ってきた。








でも


冗談抜きに


もう心も身体も智くん以外の人のものになんて
これから先なれないんじゃないかと思う。


ずっと一緒にいても変わらず尊敬できて大好きな人。
綺麗な顔立ちをしているのに笑った顔が可愛らしくて
そして酔っ払うとふにゃふにゃになって甘えて
手を首に絡ませてきてキスを強請ってくる。


まぁ、さすがにカメラの前でやられたときは焦ったけど
でもそんな自然体の智くんも好き。
もう、この人の魅力に取りつかれたら
他なんて見えない気がする。
心も身体も奪われて智くん以外見えなくなるじゃないかと思ってしまう。


表立っては決して出さないけどダンスや演技や絵にかける情熱は
孤高の人そのもので、とても近づけない存在なのに
普段の智くんはのんびりしていてどこかほっとするような存在だ。


かと思えばそのダンスの美しさに目を奪われ
透き通るような歌声に聞き惚れ
その存在に神々しささえ感じていたら
ふにゃふにゃ笑ってスキンシッパーごとく甘えてきたりする。


何もできないような顔をしていて
油断をしているとすごい才能を見せつけてくる。


そんな人と一緒にいたら
他の物なんて色あせて見えてしまっても仕方がないよね。


そんな事を思いながら上を見上げると
智くんの半ば呆れながらも見つめる綺麗な顔があった。


「ね、も、いい?」

「は?」

「え?」

「全然足りないよ?」


智くんはもう満足でしょって顔をしてそう言ってくる。
でもそんなんじゃ全然足りない。


「……でも、誕生日今日じゃないよね?」

「え~いいじゃん」

「……じゃあ、もう誕生日は何もしないからね」

「う~ん、わかった」

「……」

「……」


そう言うと智くんはまた無言で見つめてくる。
その顔を見つめた。


「全然今日じゃないけど、誕生日おめでと」

「ありがと、智くん」


智くんはそう言うとゆっくりと顔を近づけてきて
ちゅっと唇にキスをする。


「……」

「……」


そして唇が離れるとまたお互いに見つめ合う。


「ずっと」

「……?」

「ずっとそばにいろよ」

「……うん」


何を言い出すのかと思い見つめていたら
そんな飛び跳ねてしまいたいくらい嬉しいことを
真面目な顔をして言ってくる。







当たり前でしょ?
嫌がられてもしつこいって言われても
本当のあなたを知ってしまったら
もう離れられっこなんてないよ。


そう思いながらもう一度キスをねだる。
智くんは仕方ねえなって顔をしながらも
優しいくちづけがそっと降りてくる。


そして今度はすぐにその唇が離れてしまわないようにと
智くんの頬に手をやると
智くんがその手首を優しく掴んでくる。


そして合わさったままの状態のまま緩く口を開くと
智くんのが入ってくる。







そう。


これは誕生日だけの特別なご褒美。
いつもは受身なあなただけど
この時だけは特別な時間。



そう思いながら


何度も


何度も


飽きることなく




智くんを求めた。