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山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

ありふれた日常 part14(VS嵐7/18)

2013-07-23 17:57:06 | 山コンビ ありふれた日常
[魔王やってますね~。美しくて切なくて、苦しい……けど、大好き。5年前なのに今の方が幼いって。。]




「……その声さ」

「んー?」

収録中にも話題になったその声。
ずっと気になっていた。


「……風邪?」

「んー? なんだろー」

「……」

智くんはこの時期、咳が止まらなかったりなんだりと色々あるけど。
今回はそのかすれた声。
いつもこちらの体調を心配してくれるけど自分としては
智くんの体調の方が心配でたまらない。
ただでさえ食も細いし。身体も。
そしてその声。


しかも体調だけではなく船から海に落ちたとか、
20何時間も船に乗ってたとか、
釣りや船に関しては特に後で聞いてからこちらが
卒倒してしまいそうな事を平気でやっていたりする。


“聞いてるこっちの身が持たないんですけど~”


本当は危険な事はしてほしくない。
出来る事なら休みの日は目の届く範囲で大人しく絵でも描いててほしい。
でも多趣味で釣りが大好きで自由を愛するこの人を
閉じ込めておくなんて所詮無理な話だと思った。





「ね、もう遅いしさ、こんな所で寝っ転がってないで
ベッド行ってゆっくり身体休めといたほうがいいんじゃない?」
そう言って促すがソファでうだうだしているのが好きな智くんは
なかなかソファから離れようとしない。


「えー大丈夫だし」
そう言いながらソファの上で相変わらずうだうだしている。
「そんな事言わないで。ね、声もそんなだし。のど大切でしょ?」
そう言って不満げな顔を見せる智くんを半ば無理やりベッドルームに
連れて行き寝かしつけた。


「……つまんない」

「つまんないって」
智くんは納得いかないのか、ぷうと頬を膨らませる。


「だって翔くんはまだこっち来ないんでしょ?」

「んーそうだね。まだ調べたい事もあるし」
そう言うと不満げな表情を見せる。
この顔に弱いんだよね~。


「……じゃ、ちょっと待ってて」
そう思いながらそう言ってリビングルームに戻るとパソコンを運ぶ。
そしてそのまま智くんが寝ている横に入り込んだ。


「これならいいでしょ?」

「うん」
そう言ってうつ伏せの状態になりパソコンを操作し始めると
智くんは満足そうな表情をした。


“かわいい”


しばらくその体勢のままパソコンを操作していると視線を感じる。
ん? と思いながら目をやると智くんがニコニコしながら見ている。


「ん? どした? まだ寝てなかったの」

「そうやってる翔くんってカッコいい」
布団から顔だけ出した状態で真横にいる自分の方を向いて
ニコニコしながらそう言う。


「え? そ、そう?」

「うん、カッコいい。俺そういう顔している翔くんの顔見るの好き」

「ふふっ、ありがと」
いつもの自分はどうなんだ? とは思ったが
そのいつもと違うかすれた声の智くんが可愛くてつい笑ってしまう。


「……そんな布団被ったままで暑くない?」

「んふふ。クーラーが効いてる部屋で布団をかぶって寝るのが
気持ち良くて好きなんだよねぇ」
顔だけ出している智くんにそう言うと、可愛らしい顔で笑う。


“だから可愛すぎだから”


「ああ、それはわかる」

「でしょ?」

そう言いながらお互い笑い合った。


「まだ眠くないの?」
いつもならベッドに入るとあっという間に寝てしまうのに珍しいなと思いつつ聞くと
「うん今日全然眠くない」
そうこの時間では珍しくはっきりした顔で言う。

「そっか。まあそういう日もあるよね」

「んふふっ。うんそういう日みたい」

「ふふっ。そっか」

「うん」


“かわいい”


「……早く治るといいね」

“まあ、その声もかわいくていいんだけどね”

そう言えば、今日ニノ達の合宿の話を嬉しそうに聞いていたっけ。
今度あまり人がいない時期にでも行ってみようか。
そう思いながらニコニコ笑っているその可愛らしい顔に
顔を近づけると唇にちゅっとキスをした。

いつか part6

2013-07-17 18:29:34 | いつか





あの日。





智は何か言いたげな視線を自分に向けていた。



でも、智は何も言わなかった。



そして自分もその視線を感じながらも何も言えなかった。



そして帰り際にも智は何か言いたげな目で見つめた。



でも、やっぱり智は何も言わなかった。



そしてやっぱり自分も何も言えなかった。



その綺麗な顔でまっすぐに見てくる視線になぜか気恥ずかしさを覚え何も言えなかった。










智は視線を向けた後、少し怒ったような表情になり、ぷいと後ろを向いてしまった。
そして送るから、という言葉にも迎えに来てもらうから大丈夫だと、
そう言って一度も振り返る事もなく走って行ってしまった。
その姿をただ呆然と立ち尽くしたまま見送る。



そしてあれから3週間が過ぎた。
何度も智と連絡を取ろうと思ったがどうしても勇気が出なかった。


どれだけへたれなんだ?
あれだけ何か言いたげな表情をしていたのに何ひとつ聞けなかった自分。
そして今だ連絡できない自分。


へたれすぎると思いながらもやっぱり連絡する事ができない。
逢いたい逢いたいと思いながらも、このままでいいわけはないと分かっていても何も行動できない。
淡々と日々だけが過ぎていく。
仕事にも身が入らず小さなミスを繰り返し、同僚から、らしくないと心配もされた。


確かにこんな事はじめてだ。
今までどんな恋愛であろうと何であろうとも私情を仕事まで引きずった事はなかった。










そして家に帰るとDVDやTVで智の姿を追い求めながらため息ばかりを繰り返した。
画面で見る智は相変わらず圧倒的な美しさでキラキラと輝いていた。


本当にこの人と一緒に過ごしたんだっけ?
この家にもきたんだっけ? そして、キスも…


とても信じられなかった。
今となっては夢だったような気さえしてくる。


でも。


もう一度逢いたい。逢いたくてたまらない。
でも、逢えない。












そんなうつうつとした日々を過ごしていたある日。
突然見知らぬ番号から着信が入った。


「……櫻井さんですか?」

「はい、そうですが?」


一体誰だろう。


「あの、俺、あいばって言います」 

「……?」


あいば?
あいばって智の頬にちゅうしてた、あいば?
智と同じアイドルの?
何故突然そのあいばさんが電話をしてきたのだろう。
もしかして智に何かあったのだろうかと不安が頭をよぎる。


「……前に一度おおちゃんと」

「はい。憶えています憶えています」


遠慮がちに話す声に慌てて返事をする。


「……突然の電話ですみません」

「いえ、大丈夫です。それより…」


智の身に何かあったのかと心配で先を急ぐ。


「……あの、おおちゃんと喧嘩でもしましたか?」

「…え? 何 で?」


思いがけない突然のその言葉。


「おおちゃん、あなたと逢ってから凄く元気になって…」

「……」


会話が読めなくて黙ったままでいると、あいばさんが少しづつ話しだす。


「おおちゃん、ちょっと色々あって、ずっと元気がなくて心配していたんですけど…」

「……」

「でもあなたと出会った頃から急に笑顔が見えるようになって…」

「……え?」


思いがけないその言葉に思わず声が裏返った。


「で、あなたの話ばっかりしてたんですけど…でも急にまた最近元気がなくなってしまって…」

「……」

「だからつい喧嘩でもしたのかと心配で…。で、悪いとは思ったんですけどおおちゃんのを見てかけてみたんです」

「……」

「勝手な事をしてすみません」


返事をしなかったので怒っているのかと思ったのか神妙な声で謝られる。


「……あの、あいばさん。電話でなくて、どこかで逢ってお話できませんか?」




電話ではなく直接会って相葉さんから話を聞きたかった。





ありふれた日常 part13(音楽のちから)

2013-07-09 18:48:40 | 山コンビ ありふれた日常


「ね、今日行ってもいい?」
嵐として出演する時だけの限られた時間。
さりげなく智くんの傍によると誰にも気づかれないように
そっと手をつなぎ、話しかけた。


「……え?」
長時間の司会だったから体調を心配したのか智くんは
戸惑いの表情を見せる。


智くんはドラマの役がまだ入っているせいか
どこか儚げで可憐な雰囲気をただよわせている。
それはいつもの事と言えばいつもの事だけど。
儚げでいつも以上に華奢な身体になっている智くんを見て
いてもたってもいられず半ば強引に約束をした。


そうでなくても今回は智くんと一緒に過ごしたいと思っている
先輩やら後輩やらが思いつく限りでも相当数、共演している。


“早めに約束しておかないと”



智くんは役が入っている時はいつも以上に儚げで綺麗で。
メンバーといる時はもちろん、後輩たちと一緒にいても一人別で。
なぜか守られているように見えた。


本人はきっと気づいてはいないと思うけど。


でも空気からして違う。
その佇まいも。
その美しい顔も。
そして言動も。


だからいつもの恒例の質問にも
代わってあげたいけど…。
なんて言って、にのがごめんなさいねと笑いに持って行ったけど。
いつもと表情からして全然違かった。


だからいつも以上に放っておけない雰囲気の智くんが
誰かに先に誘われてしまう前に約束だけはしておこうと思った。






何とか仕事を終わらせ急いで智くんが待つ家へと向かう。
そっと音をたてないように入ると
智くんはソファの上で小さくなって眠っている。


“やっぱり寝てたね~”


笑ってしまいそうになるのを堪えながら
そっとその顔に顔を近づけると頬にそっと手をやりちゅっとキスをした。


「ただいま、智くん。遅くなってごめんね」
智くんは気配に気づいたのか薄く目を開く。
「……お帰り。……終わった?」
心配そうな顔で答える。


やっぱりどこか役が入っている智くんはいつもの智くんと違う。
儚げでつかまえていないとどこか行ってしまいそうな、そんな雰囲気で。


だから今日は無理言って約束した。


思わずソファに横になったまま手を前に組んでいるその手を握る。
「……どうしたの?」
その手を握ったまましばらく無言で見つめていたせいか
智くんは不思議そうな顔で優しく微笑みながらそう言った。


“やっぱり、違う”


「……ううん、何でもないよ」

捕まえていないとどこかへ行ってしまいそうで
なんて事を言ったら笑われてしまうだろうか。
こんな風に思うのは智くんの今度やる役のせいもあるかもしれない。
役だと分かりきっていてもやっぱりどこか不安で。


“そう言えば魔王の時もそう思ってたっけ”


本当はドラマに入っている時はそっと
ひとりの時間を大切にしてあげたいって思っているのに。
智くんはいつもそうしてくれているのに。


司会だったせいか一緒にいられる時間も極端に少なく
やっぱりこうして一緒にいたくて我慢できずきてしまった。


「ごめんね、無理言って押しかけて。
智くんの事だから色々お誘いもたくさんあったでしょ?」

「ふふっ。大丈夫だよ。
俺も翔くんのことずっと画面では見てたけど、離れ離れで寂しかったし」

「……智くん」

「はやくシャワー浴びといでよ。待ってるから」

ついその言動が愛おしくて抱き締めようと思った瞬間、
そんな事を言いだすから仕方なくバスルームに向かった。




シャワーを終えベッドに一緒に入ると上から智くんの綺麗な顔を見つめる。
智くんは上を見上げて見つめ返す。
「……12時間司会なんてほんと考えられないよ。
凄いね翔ちゃん、一人働いてる」
そう感心するように言った。


「そんな事ないよ。結構楽しくってあっという間だったし」
そう言うとそうなんだ、と笑顔を見せる。


“あ、いつもの智くんだ”


「……智くん」

名前を呼ぶと、ん?って顔をして見つめる。


「……何でもない」

「ふふっ。変なの」

そう言ってクスクス笑う。
その存在が愛おしくてたまらない。
そのままその華奢な身体をぎゅっと抱きしめると
ゆっくりと顔を近づけ唇をその唇に重ねた。

ありふれた日常 part12(制作発表)

2013-07-01 21:21:04 | 山コンビ ありふれた日常


“……甘い…”


“……甘すぎる…”


制作発表での二人は寄り添うように座り
お互い見つめあったまま会話をしている。


「……。」

「……。」

「……。」


その甘い雰囲気の二人の中にメンバーはおろか
司会者も入る事が出来ずただただ見守る。


いつもの事と言えばいつもの事だけど。
翔さんのリーダーに向けられる視線はまっすぐで
とても優しく、そしてとてもとても甘い。


昔から翔さんは大野さんの描く絵が好きだった。
グループ結成前から大野さんが絵を描いていると
じっと隣に座って見ていた。


“それにしても……”


翔さんのリーダーに向けられる視線は甘すぎる。
これが本当に生中継で全国に流れてしまっても
大丈夫なのかと思わず心配になってしまうほど。


“……そう言えば去年のチャリT発表の時も激甘な雰囲気だったっけ”


翔さんとリーダーがお互い見つめあいながら時折
笑っている姿を見ながらふと去年の制作発表を思い出す。


まぁ相変わらず二人で幸せそうだし、いいかって思った。





「んふふっ。翔く~ん」
家に帰ってやるべき事をやりパソコンを操作していると、
雑誌を読むのに飽きたのか智くんはそう言って
自分とパソコンののってるリビングテーブルの間に入ってきた。
そして膝の上に跨るようにして向かい合わせの形で座る。


“嬉しいんだけどね。もしかして酔ってる?”


「どうしたの?」
リビングテーブルを前側にずらし
ご機嫌で座っている智くんに話しかける。
「だって、終わったじゃん」
……相変わらず主語がないし。


「……? ちゃりTの事? 制作発表の事?」
今日5人で制作発表をした事を思い出す。
「まぁ、それもそうだけど。翔くんのが、さ」
そう言って、んふふっと笑った。


“可愛いんだけど意味が分からないよー”


「んふふっ。家族げーむ」
そうか。撮影はとうに終わってたけど、それからなんやかんやと
お互い忙しくてゆっくり二人で過ごせていなかった。


「んふふっ。翔くん、お疲れ」
そう嬉しそうに言うと膝の上に跨ったまま
首に腕を回し頬にちゅっとキスをする。


“もう、可愛すぎだから”


アルコールがいつもより入っているせいか頬が紅潮し
潤んでいる瞳のせいで可愛らしさが半端ない。


「ありがと」
そう言うと智くんは跨ったままの状態で
今度はぎゅっと抱きついてきた。


ドラマが終わった。


いつもさりげなく気を遣ってくれる智くんだけど
撮影中は特に気を遣ってくれる。
智くんは智くんで色々と大変だったはずなのにそれを一切出さない。
たくさん我慢もさせてしまっただろうとも思う。


その綺麗な顔を見つめながら額にちゅっとキスをした。


「新しい番組も始まってたから……」


智くんは少し考えるような表情をするとそう小さく呟いた。
誰よりも身体の事を心配をする智くんだから
ずっと体調を心配していたのだろう。


「おれは、大丈夫だよ。お陰様でドラマは無事終了したし」
そう言ってその華奢な身体に腕を回し抱きしめた。
しばらくそのままの状態で過ごす。


しばらくそのままでいたが時間もかなり遅いせいか
智くんは大きな欠伸をした。
制作発表の後久々にメンバーと飲んでアルコールがいつもよりまわったせいか
ドラマが無事終わったことを聞いて安堵したのかうとうとし始める。


「……そろそろ寝よっか?」

「……うん」

そう言うと智くんは小さく頷いた。
そしておもむろに両手を差し出す。


「……?」

“もしかして運んでくれって事?”


「抱っこして運ぶ?」

「うん」

……即答だし。


笑ってしまいそうになるのを必死に堪えながら
そのままゆっくりと身体をずらすと
その身体を抱え上げお姫様抱っこをした。


“終わったとたん、こうして甘えてくるのが可愛いんだけどね”


そう思いながらそのままベッドルームに運びその身体を優しく横たえた。


そしてそのまま一緒にベッドに入ると
智くんは胸に顔をうずめるように抱きついてきた。
その顔を包み込むようようにして両手で顔を上に向かせる。


「ありがとね、智くん」
そう言うと何が?って顔をして不思議そうな顔で見つめる。
「いや……何でもない」


いつもその存在に助けられている。
本人はきっと分かっていないだろうけど。
でもそれを口に出したところでなんら意味がないように思えた。


「智くん、好きだよ。愛してる」
その綺麗な顔を見つめたままそうつぶやくと智くんは小さく頷く。
そしてゆっくりと顔を近づけると唇に唇を重ね深いキスをした。