[魔王やってますね~。美しくて切なくて、苦しい……けど、大好き。5年前なのに今の方が幼いって。。]
「……その声さ」
「んー?」
収録中にも話題になったその声。
ずっと気になっていた。
「……風邪?」
「んー? なんだろー」
「……」
智くんはこの時期、咳が止まらなかったりなんだりと色々あるけど。
今回はそのかすれた声。
いつもこちらの体調を心配してくれるけど自分としては
智くんの体調の方が心配でたまらない。
ただでさえ食も細いし。身体も。
そしてその声。
しかも体調だけではなく船から海に落ちたとか、
20何時間も船に乗ってたとか、
釣りや船に関しては特に後で聞いてからこちらが
卒倒してしまいそうな事を平気でやっていたりする。
“聞いてるこっちの身が持たないんですけど~”
本当は危険な事はしてほしくない。
出来る事なら休みの日は目の届く範囲で大人しく絵でも描いててほしい。
でも多趣味で釣りが大好きで自由を愛するこの人を
閉じ込めておくなんて所詮無理な話だと思った。
「ね、もう遅いしさ、こんな所で寝っ転がってないで
ベッド行ってゆっくり身体休めといたほうがいいんじゃない?」
そう言って促すがソファでうだうだしているのが好きな智くんは
なかなかソファから離れようとしない。
「えー大丈夫だし」
そう言いながらソファの上で相変わらずうだうだしている。
「そんな事言わないで。ね、声もそんなだし。のど大切でしょ?」
そう言って不満げな顔を見せる智くんを半ば無理やりベッドルームに
連れて行き寝かしつけた。
「……つまんない」
「つまんないって」
智くんは納得いかないのか、ぷうと頬を膨らませる。
「だって翔くんはまだこっち来ないんでしょ?」
「んーそうだね。まだ調べたい事もあるし」
そう言うと不満げな表情を見せる。
この顔に弱いんだよね~。
「……じゃ、ちょっと待ってて」
そう思いながらそう言ってリビングルームに戻るとパソコンを運ぶ。
そしてそのまま智くんが寝ている横に入り込んだ。
「これならいいでしょ?」
「うん」
そう言ってうつ伏せの状態になりパソコンを操作し始めると
智くんは満足そうな表情をした。
“かわいい”
しばらくその体勢のままパソコンを操作していると視線を感じる。
ん? と思いながら目をやると智くんがニコニコしながら見ている。
「ん? どした? まだ寝てなかったの」
「そうやってる翔くんってカッコいい」
布団から顔だけ出した状態で真横にいる自分の方を向いて
ニコニコしながらそう言う。
「え? そ、そう?」
「うん、カッコいい。俺そういう顔している翔くんの顔見るの好き」
「ふふっ、ありがと」
いつもの自分はどうなんだ? とは思ったが
そのいつもと違うかすれた声の智くんが可愛くてつい笑ってしまう。
「……そんな布団被ったままで暑くない?」
「んふふ。クーラーが効いてる部屋で布団をかぶって寝るのが
気持ち良くて好きなんだよねぇ」
顔だけ出している智くんにそう言うと、可愛らしい顔で笑う。
“だから可愛すぎだから”
「ああ、それはわかる」
「でしょ?」
そう言いながらお互い笑い合った。
「まだ眠くないの?」
いつもならベッドに入るとあっという間に寝てしまうのに珍しいなと思いつつ聞くと
「うん今日全然眠くない」
そうこの時間では珍しくはっきりした顔で言う。
「そっか。まあそういう日もあるよね」
「んふふっ。うんそういう日みたい」
「ふふっ。そっか」
「うん」
“かわいい”
「……早く治るといいね」
“まあ、その声もかわいくていいんだけどね”
そう言えば、今日ニノ達の合宿の話を嬉しそうに聞いていたっけ。
今度あまり人がいない時期にでも行ってみようか。
そう思いながらニコニコ笑っているその可愛らしい顔に
顔を近づけると唇にちゅっとキスをした。
「……その声さ」
「んー?」
収録中にも話題になったその声。
ずっと気になっていた。
「……風邪?」
「んー? なんだろー」
「……」
智くんはこの時期、咳が止まらなかったりなんだりと色々あるけど。
今回はそのかすれた声。
いつもこちらの体調を心配してくれるけど自分としては
智くんの体調の方が心配でたまらない。
ただでさえ食も細いし。身体も。
そしてその声。
しかも体調だけではなく船から海に落ちたとか、
20何時間も船に乗ってたとか、
釣りや船に関しては特に後で聞いてからこちらが
卒倒してしまいそうな事を平気でやっていたりする。
“聞いてるこっちの身が持たないんですけど~”
本当は危険な事はしてほしくない。
出来る事なら休みの日は目の届く範囲で大人しく絵でも描いててほしい。
でも多趣味で釣りが大好きで自由を愛するこの人を
閉じ込めておくなんて所詮無理な話だと思った。
「ね、もう遅いしさ、こんな所で寝っ転がってないで
ベッド行ってゆっくり身体休めといたほうがいいんじゃない?」
そう言って促すがソファでうだうだしているのが好きな智くんは
なかなかソファから離れようとしない。
「えー大丈夫だし」
そう言いながらソファの上で相変わらずうだうだしている。
「そんな事言わないで。ね、声もそんなだし。のど大切でしょ?」
そう言って不満げな顔を見せる智くんを半ば無理やりベッドルームに
連れて行き寝かしつけた。
「……つまんない」
「つまんないって」
智くんは納得いかないのか、ぷうと頬を膨らませる。
「だって翔くんはまだこっち来ないんでしょ?」
「んーそうだね。まだ調べたい事もあるし」
そう言うと不満げな表情を見せる。
この顔に弱いんだよね~。
「……じゃ、ちょっと待ってて」
そう思いながらそう言ってリビングルームに戻るとパソコンを運ぶ。
そしてそのまま智くんが寝ている横に入り込んだ。
「これならいいでしょ?」
「うん」
そう言ってうつ伏せの状態になりパソコンを操作し始めると
智くんは満足そうな表情をした。
“かわいい”
しばらくその体勢のままパソコンを操作していると視線を感じる。
ん? と思いながら目をやると智くんがニコニコしながら見ている。
「ん? どした? まだ寝てなかったの」
「そうやってる翔くんってカッコいい」
布団から顔だけ出した状態で真横にいる自分の方を向いて
ニコニコしながらそう言う。
「え? そ、そう?」
「うん、カッコいい。俺そういう顔している翔くんの顔見るの好き」
「ふふっ、ありがと」
いつもの自分はどうなんだ? とは思ったが
そのいつもと違うかすれた声の智くんが可愛くてつい笑ってしまう。
「……そんな布団被ったままで暑くない?」
「んふふ。クーラーが効いてる部屋で布団をかぶって寝るのが
気持ち良くて好きなんだよねぇ」
顔だけ出している智くんにそう言うと、可愛らしい顔で笑う。
“だから可愛すぎだから”
「ああ、それはわかる」
「でしょ?」
そう言いながらお互い笑い合った。
「まだ眠くないの?」
いつもならベッドに入るとあっという間に寝てしまうのに珍しいなと思いつつ聞くと
「うん今日全然眠くない」
そうこの時間では珍しくはっきりした顔で言う。
「そっか。まあそういう日もあるよね」
「んふふっ。うんそういう日みたい」
「ふふっ。そっか」
「うん」
“かわいい”
「……早く治るといいね」
“まあ、その声もかわいくていいんだけどね”
そう言えば、今日ニノ達の合宿の話を嬉しそうに聞いていたっけ。
今度あまり人がいない時期にでも行ってみようか。
そう思いながらニコニコ笑っているその可愛らしい顔に
顔を近づけると唇にちゅっとキスをした。