yama room

山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

yama6

2012-03-12 20:37:09 | 日記
「翔くん、大丈夫だった?」
二人きりになるとそう不安そうな顔をして
話しかけてくる。

「ん?大丈夫だよ。」
何の事か分からなかったけど
取り敢えずそう答える。

だけど、そう答えた後も心配そうな
顔を見せたまま。
「ああ、もしかしてMDAの?」
そう言うと、「うん」と頷く。

「いつものやつに墨汁が混ざってたから
落とすのチョー大変だったけどね。」
「だけど基本的にはいつものと同じだよ?」
そう言っても顔は渋いまま。

「何か嫌なんだ。」
暗い顔のままそうポツリと言う。
「・・・?」
「黒い中に埋まっていく姿が。」
「・・・?」
「何か分からないけど不安になる。」

そうか。
何か分からないけど心配していてくれたのかな?
そう思うと何だか嬉しくて
「もしかして、心配してくれていたんだ?」
と、ウキウキしながらそう聞くと

ちょっと嫌そうな顔になって
「・・・別に。」
と答える。
「俺が黒い所に落ちたから、心配で
落ち込んでたの?」
心配してくれていた事が嬉しくて。
つい、はしゃいでそう言うと
プイと顔を背けてしまった。

「・・・ごめん。」
「俺は、大丈夫だよ。どんな事があっても。」
「心配しなくても大丈夫だから。」
そう言ってその小さな身体をギュッと抱きしめた。

yama5

2012-03-03 22:33:42 | 日記
眠っているかもしれないと思い
静かに部屋に入る。

部屋ではソファーでスヤスヤ眠る大野の姿がある。
両手を上にあげてバンザイして寝ている姿は
可愛らしくてつい微笑んでしまう。

「相変わらず、子供みたいだな智さんは。」
そう小さくつぶやくと寝顔をじっと見つめる。
その無防備な姿にたまらなくなり
ガバっと抱きついた。

その行動に目を覚ました大野は
一瞬訳が分からずそのままされるがままでいる。
そして状況が飲み込めると
「翔くん?」
と話しかける。

その声で我に返った櫻井は
「あ、智くん起きたの?
ダメだよ、ちゃんとベッドで寝てなきゃ。」
照れ隠しのためか、立て続けにそう言いながら
ゆっくり身体を起こす。

「もう、風邪治った。
そろそろ帰ってくるかなぁって思って
待ってたら寝ちゃったみたい。」
そう言いながら大野も身体を起こす。

顔色も随分よくなり咳も落ち着いたみたいだった。
そして一緒にご飯を食べていると
「今日もこっちにいてくれるんでしょ?」
と心配そうに話しかける。

「うん、大丈夫だよ。」
そう言うと嬉しそうな顔を見せる。
可愛い。
一緒にいたいのはむしろ自分の方なのに
自分の事を必要としてくれているのが何だか嬉しい。

自分達は一人暮らしをしていると言っても
今回の事に関係なく、ほとんど
どちらかがどちらかの家に泊まっている状態で。
数日は泊まれる位の着替えもお互いの家に置いてある。

これじゃあ本当の一人暮らしとは言えないな。
そう思うと何だか可笑しくなった。