[また続けちゃった。←山のイチャイチャが書きたいだけ]
幼馴染の翔ちゃんが連れて帰ってきた人は
不思議な雰囲気を持った人で
そしてとても綺麗な顔をしていた。
同じく幼馴染であるまつじゅんやにのが
その人にあって来たという話を聞き
すぐに会いに行くことを決める。
「こんにちはー」
そう挨拶をすると
「こんにちは」
そう言ってその人はふにゃんと笑った。
“あ〜カワイイ”
黙っていると綺麗な人だと思ったけど
喋るととたんに可愛らしい顔になるんだと感心しつつ
その顔を眺める。
その人は不思議そうな顔をして見つめ返す。
ちょうど自分との身長差でその人は上目遣いになる。
“何だ?この目線。ちょー可愛すぎるんですけど”
「あ、あのさ、まだここにきたばかりで退屈かな?って思って遊びに来たんだけど」
そう自分の顔が真っ赤になったのをごまかすように慌てて答えた。
「そうなんだぁ。んふふっ」
そう言ってまたふにゃんと笑うと家の中に通してくれた。
「……ねぇ、智は動物は苦手?」
部屋に通され、ドキドキしながら智にそう尋ねる。
智は唐突な質問にも関わらず特に気にする素振りもなく
大丈夫だと答える。
「ふふっ」
笑いがこらえきれずつい声を出して笑うと
智は怪訝そうな顔で見つめた。
「ふふっ。実はねぇ、連れてきちゃったんだ〜」
そう言って智がどんな反応を示すだろうと
ワクワクしながら服の中に手を入れると、
そこからふわふわしたものを取り出した。
「……これ、何?」
智は相変わらず怪訝そうな顔を浮かべたままそう聞いてくる。
「じゃーん。フェレットだよ」
そう言ってその顔を智の方へ向けた。
「何?これぇ?」
智はフェレットと見つめ合いながらそうおかしそうに笑った。
「フェレットといってアラシって名前なんだよー。
このこ大人しいから触ってみる?」
そう言ってアラシを差し出すと
智はちょっとおっかなびっくりといった感じで手を差し伸べてきた。
「ふわふわしてる」
アラシの身体を撫でながら智は頬を赤く染めそう言った。
“うわぁ、その顔も可愛いすぎ”
智がアラシと楽しそうに戯れている姿を見つめる。
智は次第に慣れてきたのか顔を突っついたり
見つめ合ったりしている。
「あー何だかオレ、智と合うみたい」
その姿を見ながら思わずそう呟くと智は、ん?
という顔をしてニッコリと微笑んだ。
“だから可愛すぎるから〜”
そう思いながら微笑み返す。
アラシもだんだん慣れてきたのか部屋中を駆け回る。
二人で追いかけながら走り回って遊んでいると
アラシが急に方向転換をした為ぶつかりそうになった。
「おおっと」
そう言って倒れないように智の両腕を掴む。
智は腕を掴まれたままゆっくりと上目遣いで顔を見た。
その顔があまりにも綺麗でそのまま目が離せない。
そして思わずその身体を自分の方へ引き寄せると
ぎゅっと抱きしめた。
ドキドキが伝わってしまうのではないかと
思ったがその手をどうしても離すことができず
しばらくそのまま抱きしめていると
「……相葉ちゃん?」
智がどうしたの?って顔で聞いてきた。
「あっ。ごめん ごめん」
慌ててその身体を離す。
「あいつどこいった?」
無言のまま見つめる智の顔を見ることができずそう言ってごまかした。
そうこうしているうちに翔くんが帰ってくる。
「何かされなかった?」
翔ちゃんは心配そうに智に聞いている。
何かってナニ?と思いつつ翔ちゃんを見る。
「うーん。抱きしめられた」
智はあっさりそう答える。
“ぎゃー智!それは言っちゃだめなやつでしょ”
そう思った時にはすでに遅し
翔くんに問い詰められ謝った。
「今日は相葉ちゃんと遊んでたんだ?」
あいばちゃんが帰った後、智に尋ねる。
あいばちゃんはああ見えて結構人に気を遣うタイプで
人見知りなはずなのに珍しいなと思いつつ智の顔を見ると
智は、ん?と見つめ返した。
「ううん、何でもないよ」
そう言ってその顔を見つめたままその唇にゆっくりと唇を重ねた。
そして唇を離しその顔を見つめる。
「……何でそんな切なそうな顔なの?」
智はゆっくり手を伸ばし頬を挟むと不思議そうに聞いてきた。
「おれ、切なそうな顔してる?」
そう聞くと智は頬に手をやったままうん、と小さく頷いた。
「……きっと智が愛おしすぎるせいかな?」
そう言って笑った。
「……オレ、翔くんのお友達と遊ばないほうがいい?」
智はそう言って少し考えるような顔をした。
「……そんな事ないよ。みんなイイやつらだし。
ただ ちょっと嫉妬しちゃっただけ。バカだね?」
そう言って笑いかけると、翔くんはバカじゃないよと言って智は小さく笑った。
「……智、愛してる」
好きだ。
どうしようもなく好きだ。
バカみたいに好きだ。
こんな事でも嫉妬してしまう位。
そんな心の中を見透かしたのか
「翔くん、好き」
そう言って腕を伸ばしてきたかと思ったらぎゅっと抱きついてきた。
今の自分はどんな顔をしているのだろう。
やっぱり切ない顔をしているのだろうか。
智が愛おしくてたまらない。
愛してる。
愛してる。
その顔を包み込むように手を添えると
その唇に唇を重ねた。
そしてそのまま深い深いキスをした。