PENTAX K-30 + O-GPS1 アストロトレーサーでテスト撮影を
行いましたので、レポートをしたいと思います。
<総感>
・精密キャリブレーションがやりやすくなった(気がした)。
・K-5よりも赤い星雲は良く写るようである。
・高感度耐性がK-5よりも半段上のような気がする。
・K-5並みにバッテリーが持つ。K-rの1.5倍は持ちそうな感じ。
・GPSユニットの青色LEDとオレンジ警告LEDをOFFにできる設定が
ある。実際、作動中はOFFに出来た。
しかも、途中でGPSユニットのバッテリーが限界になった際、
二つのLEDがフラッシングして知らせてくれた。有難い。
・アストロトレーサーの使い方が変更されていた。
K-5 , K-r ではアストロトレーサーの設定画面に”撮影開始”
というメニューがありましたが、K-30にはありません。
アストロトレーサー設定画面で設定後、撮影は通常のBモードで
行います。
例えばアストロトレーサーの設定画面でタイマー露出時間を
1分30秒に設定し、その後、メニューボタンを3回押すと通常の
バルブ撮影画面のようになります。ここでシャッターを全押しすると
アストロトレーサーでの撮影が開始されます。この時、
グリーンボタンにアストロトレーサーのON-OFF機能が自動的に
割り振られており、押すとアストロトレーサーをOFFにでき、
その場合は通常のバルブモードになります。
もう一度押すとアストロトレーサーモードに戻ります。
今までと使い方が異なる(アストロトレーサーの格上げ?)ので、
初めはアレ?って感じです。
アストロトレーサーモード中は★///アイコンが出ます。
ここで感度、露出時間、ISOを変更でき、設定した露出
時間はアストロトレーサーの設定画面にあるタイマー露出時間に
反映されます。Bモードでの撮影となったことから、タイマーリモート
コントローラーによる連続撮影が出来るのではないか?
これは次回試してみよう。
・Bモードでアストレ撮影を行う場合、グリーンボタンにON-OFF機能
が割り当てられているが、OFFで撮影してもアストレが作動してい
るようだ。これも次回の確認事項とする。
・アストロトレーサーモードで撮影を開始した際、K-30のSRユニット
から”コトン、コトン”という音が聞こえてきた。
SRが誤動作している。星空追尾でSRユニットが音を出すほど
動く筈は無いため撮影中止。→ 実際に撮影は失敗していた。
この現象が4時間のうち2カット発生した。原因は不明。
・アストロトレーサーのタイマー露出設定が10秒ステップになって
しまったようです。K-5 , K-rでは1秒単位で設定できていましたが、
K-30では10秒ステップです。
・LVがX6までしか出来ない。K-5 , K-r はX10まで可能。
ピント合わせの時に役不足です。
<共通設定等>
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撮影日時:2012年6月29-30日 23:54:20~02:54:30
撮影地:南魚沼市
星空指数:80点
気温:15℃ → 12℃
カメラ:K-30_RAW
レンズ:DAL18-55mmF3.5-5.6 , DA70mmF2.4 Limited
感度:ISO 3200~6400
露出時間:***
WB:Auto
ディストーション補正:OFF
倍率色収差補正:OFF
RAWファイル形式:DNG
拡張ISO:ON
D-Rangeハイライト:OFF
D-Rangeシャドウ:OFF
高感度NR:中(開始感度ISO800)
長秒時NR:OFF
色空間:sRGB
画像仕上げ:鮮やか
彩度:0
色相:0
キー:0
コントラスト:1
ファインシャープネス:OFF
赤道儀:無し → O-GPS1 アストロトレーサーを使用
ガイド鏡:無し
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RAW現像:SILKYPIX DS3.0 for PENTAX
画像処理:CS5
プリンター:EPSON PX-G5300
カラー処理:Photoshopによるカラー管理
プリンタープロファイル:PX-G5300 photo crispia
マッチング方法:絶対的な色域を維持
用紙種類:クリスピア
色補正:ユーザ設定 -> 色補正無し
印刷品質:詳細設定-品質優先-双方向印刷 OFF
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18mmF3.5(4.5) , ISO3200 , 120sec
18mmF3.5(4.5) , ISO3200 , 120sec
70mmF2.4解放 , ISO3200 , 90sec
70mmF2.4解放 , ISO3200 , 60sec
70mmF2.4(5.6) , ISO6400 , 90sec
55mmF5.6 , ISO6400 , 60sec
アストロトレーサーのB撮影時にグリーンボタンを押すと、
アストロトレーサーをON-OFFできる。この作例はOFFとして通常の
B(バルブ)撮影をしたのだが、星を追尾してしまっている。
LCDの表示は確かにOFFだったのだが・・・
4時間の撮影中に2カット、SRユニットが誤動作した。
その時の写真がコレ。
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K-30とO-GPS1アストロトレーサー
アストロトレーサーの設定画面。
アストロトレーサーの設定画面で"MENU"を3回押して撮影画面に
戻る。ここが K-5, K-r と異なっている。つまり、
アストロトレーサーでの撮影も通常のB撮影と同じ所で行える
ように変更になった訳です。K-5 , K-rでは、アストロトレーサー
の設定画面の中に”撮影開始”メニューが出て来ましたが、
これでは連続して撮影する時に不便でした。改善された模様。
この状態で前ダイヤルで露出時間、後ろダイヤルで絞り、ISOボタン
で撮影感度を変更できます。変更した露出時間は、
アストロトレーサー設定画面の”タイマー露光”に反映されます。
<その他>
K-30にはリモート端子が付いていますが、カメラだけでもバルブ
撮影が出来るようになっていました。 それは・・・
K-rではIRリモコン時のシャッター動作をメニューで設定できます。
IRリモコンを、
”一度押してシャッター開”
”もう一度押してシャッター閉”
という設定です。
K-30では、メニューの設定画面にIR時の項目がありません。
そのかわり、B(バルブ)時のシャッター動作を指定できるように
なっており、IRリモコン使用時にも反映されます。
これを設定すると、IRリモコンが無くてもK-30のシャッターを
”一度押してシャッター開”
”もう一度押してシャッター閉”
が出来るようになるのです!! 素晴らしい♪
もうひとつ。
今回はシャッターを指で押したのではなく、純正のIRリモコンを
使いました。3秒後レリーズに設定して使用したわけですが、
その動作は・・・
IRリモコンを押すとまず、ミラーアップします。
3秒経つと”チャッ”っと音がしてシャッターが動作するんです。
凄い!自動ミラーアップではありませんか。素敵です。
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以上、駆け足でテストレポートをまとめてみました。
6月29日の夕方にカメラを受け取り、急いで動作確認を行い、
晴れている場所を探したら、新潟が良さそうでした。
埼玉県入間市から南魚沼市の撮影現場まで、片道3時間弱です。
梅雨なので関東は全滅でしたが、関越トンネルの北側は快晴。
しかし、米どころですから水蒸気が凄かった。
標高を上げるしかありません。結局910mまで登っての撮影でした。
下界は水蒸気でモヤモヤ~~~
六日町方面
塩沢石打&湯沢方面