宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その48)_縮小光学系オールスターズ

2019-09-26 23:30:00 | 縮小コリメート法
沈みかけた夏物を一気にゲット!
水蒸気一杯の低空狙いでボケボケですけど、今年は夏物を
何も撮影できなかったので良しとしましょう。

本日アップした複数記事の一連画像は、全て昨日一気に撮影
したものです。縮小コリメート法と高感度裏面照射カラーCOMS
カメラを組み合わせると・・・
後処理が膨大になって大変ですね~( ̄▽ ̄)

M8
G250 , 10X15s , 150s Total , NoDarkAndFlat , 2X2binning


M20
G250 , 10X15s , 150s Total , NoDarkAndFlat , 2X2binning


M16
G250 , 10X15s , 150s Total , NoDarkAndFlat , 2X2binning


M22(アレ?曇ったか?)
G120 , 10X15s , 150s Total , NoDarkAndFlat , 2X2binning


M13
G200 , 10X15s , 150s Total , NoDarkAndFlat , 2X2binning


M57
G250 , 10X15s , 150s Total , NoDarkAndFlat , 2X2binning

------------------------------------------------------------
撮影日時:2019/09/25
撮影場所:65cm天文台 標高870m
天候:23時までは薄雲ありの晴れ。以降曇り。
気温:12℃
星空指数:40
シーイング:高気圧前衛のため 2/5

撮像鏡筒:65cmF12クラシカルカセグレン
アイピース:TELE VUE 55mm PLoSSL
レンズ:CCTV 16mmF1.4 C MountLens
撮像カメラ:ZWO-ASI294MC
縮小率:55/16=3.4375
合成F:3.49
合成fl:2269mm
通常光学系FOV:3450 X 21mm / 7800mm = 9.29'角(m4/3対角)
縮小光学系FOV:3450 X 9mm / 2269mm = 13.68'角(円形写野直径)

*上記9mmは1/1.8インチ素子の対角、21mmはm4/3素子の対角
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縮小コリメート法(その47)_M27で比べる縮小光学系

2019-09-26 21:02:00 | 縮小コリメート法
ASI294MCを2X2binningで使い、更に1248X1248角でクロップ。
縮小コリメート法は1/4の露光で済んでいます。

上:65cmF12(7800mm)直焦点
  G320 , 10X60s , 600s Total , Tiff , NoDarkAndFlat
  2X2bining

下:縮小光学系にて合成F3.49(2269mm)
  G320 , 10X15s , 150s Total , NoDarkAndFlat
  2X2binning


------------------------------------------------------------
撮影日時:2019/09/25
撮影場所:65cm天文台 標高870m
天候:23時までは薄雲ありの晴れ。以降曇り。
気温:12℃
星空指数:40
シーイング:高気圧前衛のため 2/5

撮像鏡筒:65cmF12クラシカルカセグレン
アイピース:TELE VUE 55mm PLoSSL
レンズ:CCTV 16mmF1.4 C MountLens
撮像カメラ:ZWO-ASI294MC
縮小率:55/16=3.4375
合成F:3.49
合成fl:2269mm
通常光学系FOV:3450 X 21mm / 7800mm = 9.29'角(m4/3対角)
縮小光学系FOV:3450 X 9mm / 2269mm = 13.68'角(円形写野直径)

*上記9mmは1/1.8インチ素子の対角、21mmはm4/3素子の対角
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縮小コリメート法(その46)_ステファン5で比べる縮小光学系

2019-09-26 18:03:00 | 縮小コリメート法
前記事のステファン5はFitsでまっとうに直焦点撮影した
ものですが、直後にパパっと縮小光学系に入れ替えてTiffで
も撮影しました。

カメラは非冷却のノーマルASI294MCに交換。
赤アルマイトを掛けて製品っぽくなりました。


中にはCCTVレンズ16mmF1.4が入っています。


このCCTVレンズは1/1.8インチカメラ用ですから、m4/3素子である
ASI294MCでは完全な円形写野となります。有効径は約9mm。
市販のm4/3用カメラレンズならもっと広写野になると思いますが、
ハズすと痛いので、今回はこれで。

上:65cmF12(7800mm)直焦点のm4/3素子全画面
  G320 , 10X60s , 10min Total , Fits , Dark:5 , Flat:0
  3X3bining

下:縮小光学系にて合成F3.49(2269mm)のm4/3素子全画面
  G320 , 10X4s , 40s Total , NoDarkAndFlat
  3X3binning


縮小光学系では1カットたったの4秒!
だから、1カット60秒がとても長く感じたのです。
星像は良くないですが、この特性は面白いですね。

それにしても天文用COMSカメラは有難い・・・
良い時代になったものです。

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撮影日時:2019/09/25
撮影場所:65cm天文台 標高870m
天候:23時までは薄雲ありの晴れ。以降曇り。
気温:12℃
星空指数:40
シーイング:高気圧前衛のため 2/5

撮像鏡筒:65cmF12クラシカルカセグレン
アイピース:TELE VUE 55mm PLoSSL
レンズ:CCTV 16mmF1.4 C MountLens
撮像カメラ:ZWO-ASI294MC
縮小率:55/16=3.4375
合成F:3.49
合成fl:2269mm
通常光学系FOV:3450 X 21mm / 7800mm = 9.29'角(m4/3対角)
縮小光学系FOV:3450 X 9mm / 2269mm = 13.68'角(円形写野直径)

*上記9mmは1/1.8インチ素子の対角、21mmはm4/3素子の対角
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縮小コリメート法(その45)_TELE VUE 55mmPLoSSL+ASI294MC実践投入

2019-09-20 20:28:00 | 縮小コリメート法
昨日の抜けるような青空に釣られて撮って来ました。
残念ながら夕方から曇りとなり、ほんの少しの隙間から
薄雲を通して数秒の撮影を繰り返してきました。
通常のガイド撮影などでは全く釣果を得られないお天気。
このような場合でも・・・

ってか、もう日本の夏は長時間露光ムリじゃないでしょうかね?

っということで、縮小光学系の威力を再認識できました。

M27 , 10 X 15s , 150s Total


M57 , 379s Total


1秒×24枚加算画像




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撮影日時:2019/09/19
撮影場所:65cm天文台 標高870m
天候:ほぼ曇りの隙間撮影
気温:16℃
星空指数:5 ← 雲数90以上!
シーイング:*** 薄雲多く測定不可能

撮像鏡筒:65cmF12クラシカルカセグレン
アイピース:TELE VUE 55mm PLoSSL
レンズ:CCTV 16mmF1.4 C MountLens
撮像カメラ:ZWO-ASI294MC-Pro(非冷却で使用)
縮小率:55/16=3.4375
合成F:3.49
合成fl:2269mm
縮小光学系FOV:3450 X 9mm / 2269mm = 13.68'角(円形写野直径)
通常光学系FOV:3450 X 21mm / 7800mm = 9.29'角(m4/3対角)

*上記9mmは1/1.8インチ素子の対角、21mmはm4/3素子の対角
 使ったCCTVレンズが1/1.8インチ写野対応品のため。

< M27 >
G450 , 10 X 15s , 150s Total

< M57 >
19_22_59 : G570 , 10 X 1s , 15s Total(加算)
19_23_37 : G450 , 10 X 4s , 40s Total(加算)
19_25_07 : G250 , 10 X 30s , 300s Total(加算平均σクリッピング)
19_31_29_: G570 , 24 X 1s , 24s Total(加算)

上記4枚を”加算”し、合計 379s Total で処理した。
------------------------------------------------------------
とにかく晴れ間が無い。
大慌ての撮影でしたが、1サイクル30秒から数分で完了するため、
何度もやり直し、連続有効データとなった画像でまとめました。
ハッキリ言って、良くこんな空で写ったなあ~と思います。
M27は星像がイマイチだったので、M57の時はレンズ間距離を
最適化しました。LV画像が見られるCMOSカメラは良いですね!
おかげで、ほぼほぼ周辺まで丸い星像となっています。
水蒸気でシーイングなんてあったもんじゃ無かったので、
リベンジしたいところです。

このような結果から、
以前のようにコンデジを使った縮小コリメート撮影は終焉を
迎えたと言えるでしょう。ASI290や224を使い、30cm以下の
鏡筒でソリッドな(グニャグニャしない)撮像系が組めます。

”縮小光学系電視アイピース”

なんて製品が出て来るのではないでしょうか?

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縮小コリメート法(その44)_TELE VUE 55mmPLoSSL+ASI294MC

2019-09-18 17:36:00 | 縮小コリメート法
久しぶりに縮小光学系を組んでみました。

アイピース:TELE VUE 55mm PLoSSL
レンズ:CCTV 16mmF1.4 C MountLens
撮像カメラ:ZWO-ASI294MC
テスト鏡筒:VixenA80M D=80mm , F11.3 , fl=910mm
縮小率:55/16=3.4375
合成F:3.29
合成fl:263mm

今まではPanasonic DMC-LX7を使ってきましたが、
最近は天文用CMOSカメラの良い物があるため、あえてコンデジ
を使う理由がありません。レンズも産業用のCCTV_C Mountで
多くの種類が入手可能です。
縮小コリメート法は、経験上F値の大きな屈折望遠鏡と、
視野50°程度のプルーセルアイピースの組合せが一番良い結果
となっています。無理に高価で広視野のアイピースを使い、
全画面点像を目指すのは、疲れるだけで期待薄です。
また、
今回は無理に明るいF値を求めず、電視用光学系としての
バランスを優先させました。

こんな感じ。


2496X2496の正方形にクロップしてあります。
天文用CMOSカメラの良い所は、好きなエリアを好きな解像度で
切出せることです。また、CCTVレンズに負荷が掛からない
ように筒の中に組み込めば、ソリッドな光学系が組めます。
実はコレが大変に重要なのです。
合成F値が2を割るような光学系は、光軸の調整が非常に大変。
コンデジのヤワヤワズームレンズを使うことが、そもそも間違い
と言えます。

銀色の筒の中にCCTVレンズが入っています。


旋盤を使ってM48_P0.75フィルターネジを切り、TELE VUE55mmに
組付けました。このアイピースは焦点面が2インチスリーブ端
ギリギリにあり、そこに視野環が配置されています。
なので、ここにアダプターリングを付けてVixenフリップミラーの
M42_P0.75筒の先っちょに取付けました。


ただこの方法では写野が丸くケラレてしまいます。
フリップミラーユニットはT2規格ネジですから、内径が細く、
2インチアイピースであるTELE VUE55mmは大きすぎます。
Vixenには50.8mmアイピースアダプターがありますが、
フリップミラーユニットに付ける構造である以上、ケラレます。

さて、
この縮小光学系ユニットはどんな画を見せてくれるでしょうか。
F10程度のシュミカセや純カセグレン反射、F15マクストフ系など
に最適ではないでしょうか。ASI294MCは高感度ハイゲインカメラ
ですから、Gain380~450辺りでイイ感じの電視が出来そうです。

問題は・・・晴れにゃい!(-_-メ)!
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縮小コリメート法(その43)_Lavendura63mmというアイピース

2015-07-08 19:22:00 | 縮小コリメート法
突然に縮小コリメート法記事が復活するのであった・・・

Lavenduraアイピースと言うモノを御存知でしょうか?
超オルソ、超整像アイピースだと言うことです。
つまり、視野周辺までフラットで歪曲収差が無いらしい。
視野が45度と狭いですが、2インチ63mmと1.25インチ30mmを買ってみました。


このアイピースは北軽井沢観測所の大久保さんが設計・製作したものです。
http://www.geocities.jp/kitakaru_obs/
私は別ルートで買いましたが、スタークラウドさんで売っているようです。
http://www.starcloud.jp/

細かい性能は上記を読んで頂くとして、
まずはZWO-CN15F4に付けたところです。
  |
  +->実際には最低倍率を大きく下回る為、斜鏡の陰で視野がブラックアウト
       するので使えません。念のため。C-8辺りに使うと良さそうですね。





見ての通り鏡胴がストレートに加工されています。
コレハ、縮小コリメート撮影を強く意識した結果だそうです。
星見屋店長の南口さんがつぶやいている
LCRCシステム(Lavendura Collimated and Reduced Capture Systsm)
はこのアイピースを使って構成されています。
http://hoshimi-ya.jugem.jp/?search=LCRC

2インチ63mmで超整像アイピース!

さてさて、
コイツはどんな星像を見せつけてくれるのでしょうか?
C-8+Vixsen NLV25mm(50°)はかなり使える結果でした。
笠井SV32mm(50°)でした。Vixen NLV25mmでも同様に撮れます。

M22 , 2X60sec

M16 . 4X60sec

M20 , 4X60sec


これらは入笠山天体観測所(標高1800m)で2年前に撮影しました。
Lavendura63mmの視野は45度ですが、2インチで63mmですよ。
LX7を少しズームして10mm , F1.6にしても6.3の縮小率が得られます。
C-8だと計算上は合成F=1.58なので、ほぼF1.6となり丁度良いですね。
大きな円形写野の隅々まで点像をコンスタントに叩き出してくれるのでは
ないでしょうか!
専用アダプターはまだ作っていませんが、実に楽しみであります。(^^♪

コメント (6)
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縮小コリメート法(その42)_全画面点像で撮ってはみたものの

2014-04-02 15:14:00 | 縮小コリメート法
それでは昨日の続きで、A=1.0mm(全画面均一ピント位置)で実写です。

M1 , ISO800_2X60s + ISO400_2X60s = 240sec Total


M81,M82 , ISO1600_4X60 = 240sec Total


確かに周辺まで点像に近くなってはいますが、
光量ムラがありすぎて画像処理が大変です。ここまで到達するのにも
時間がかかっています。労多くして実り少なし・・・本末転倒ですね。

処理をやっていても、画像自体がこんなレベルですから気合も入りません。
縮小コリメート撮影で画像処理負荷が重いなんてナンセンスです。
コンポジットもせいぜい4枚まで。出来れば1カット完結としたいですね。
ましてフラット画像まで撮る気力は湧いて来ません。
この辺りは個人差があると思われますが、私はやはりこっちの方が好きです。

          ↓

M106 , ISO1600_4X60 = 240sec Total ( A=3.8mm 全画面均一光量位置)


これは殆ど画像処理らしきことをやっていませんし、シェーディング補正も無しです。
何よりも撮影現場で均一フラットな画像がポンポン撮れるので精神衛生上も良いです。
ハンドリングの良さも最高で、縮小コリメート撮影法ここに極まれり!
って感じです。

全画面点像位置の場合、合成F1.4の光学系の難しさが顕著に現れます。
少しでもカメラが傾いていれば星像が伸びますし、中央集光スポットが右へ左へ
動き回って精神衛生上宜しくありません。”スケアリング”なんて単語が
頭をよぎります。ちっともお気楽ではありませんでした。
こんな撮影は、もうやらないでしょうね。

もうやらないだろうから、記念にM82をズームして気合撮り(爆)。

M82 , 11.8mmF2.0 , 合成F=3.33 , 合成焦点距離666mm , ISO1600_4X125s = 500sec Total


ぴんたんさんのFlatAideを使わせて頂きました。
元画像はコレ↓ですから・・・


まあ、これはコレで凄いっちゃースゴイ。
LX7で合成焦点距離666mmと言うことは、35mm換算で4.55倍で3030mmと言うことです。
焦点距離3030mmF3.33相当の光学系を90s赤道儀でノータッチトラッキングですよ。
でも、たぶん、もうやりません。

ここ数日で思ったことは、やはり空が暗い所へ出掛けて行って☆を見たい!
と言うことです。M106を20cmで見ると結構大きいのでビックリしますが、
悲しいかな、この夜空では感動ってもんがありません。
いつもは冷却CCDで気合撮り遠征ばかりですが、これは☆を楽しんでいると
言うより、機材やデータの仕上がり具合を楽しんでいる感じですね。

だから、

縮小コリメート撮影法やPanasonic DMC-LX7と言ったお気楽ツールが魅力的に
思えた訳です。LX7は、ハッキリ言って☆がスゲー写るコンデジです。
手の平に載ります。アイピースにチョン付け出来ます。
赤いのも結構写ります。250秒も露光でき、ダークも勝手に減算してくれます。

でも、

ここまでの道のりは長かったなあ~!

そろそろまとめましょうかね、縮小コリメート撮影法。

<共通データ>

撮影日時:2014/04/01~02 , 21:18:16~01:59:32
撮影場所:飯能市郊外の林道
シーイング:5/5
鏡筒:VC200L
アイピース:PHOTON32mm + LPS-P2
カメラ:Panasonic DMC-LX7 , 4.7mmF1.4開放端で使用
赤道儀:90sノータッチ・トラッキング

コメント (22)
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縮小コリメート法(その41)_真の主点合致位置を採るか否か

2014-04-01 17:55:00 | 縮小コリメート法
アイピースの視野環がクッキリ写り、F8まで絞っても視野環像位置が
狭窄しない所が主点合致位置です。

ところが、VC200Lなど副鏡が大きい光学系ではチョット困ります。
F8に絞ると副鏡の影が真っ黒く写ってしまい、昼間の主点合致位置探し
が出来ないのです。全面真っ黒(爆)
そうなると全画面均一光量、かつ、視野環がクッキリ写る所が
主点合致位置ではないか?と思いたくなります。
実際に、今までの試写ではそのようにしたことが多いです。
真に主点合致位置にすると中央集光が激しく、例えばバラ星雲や
M31などは周辺が写りにくくなってしまうのです。
なので、わざと真の主点合致位置からやや引き出し、全面均一光量に
なる所で撮ることも多いです。

3月31日の裏山試写はまさにその典型で、A=3.8mmという位置で
撮っています。(Aはアダプターの引き出し距離)
A=0でレンズ間距離は2mmですから、レンズ間距離=5.8mmです。

では、山撮りテストで見てみましょう。

A=1.0mm(全画面均一ピント)


A=3.5mm(全画面均一光量)


さて、どちらが真の主点合致位置でしょうか?

いや、そんなことはどうでも良いのです。
理屈を知ってさえいれば、撮影する対象や気分によって選択すれば良いのです。
バラ星雲を撮りたければA=3.5mmで、系外銀河ならA=1.0mmで良いと思います。
次回はA=1.0mmで、全画面点像を目指した試写を行ってきます。


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縮小コリメート法(その40)_強風にも強い縮小コリメート法

2014-03-31 20:07:00 | 縮小コリメート法
いや~凄い風でした。
VISACの蓋が遥か彼方へ吹っ飛んで行ってしまいました。
GPVのお告げで3時には晴れる筈との目論みで一応待機。
2時半頃から晴れ始めたのでセットアップしたは良いが、あまりの
強風でしばらくは何もできず・・・

今回は裏山林道450mにて天頂ミラーを使わずに試写。
強風の合間に撮影するのでLPS-P2すら使わず、基本1カット30秒。
ピントは写野中心です。
ほぼ1時間で下記全部を撮り切っています。

M51 , ISO800 4X30s = 120sec Total


M101 , ISO800 4X30s + ISO200 1X125s = 245sec Total


NGC4565 , ISO800 , 2X30s = 60sec Total


M64 , ISO800 , 2X30s = 60sec Total


M27 , ISO200 , 30sec(薄明中)


M27 , 17.7mmF2.3 , ISO1600 , 30sec (強・薄明中のオマケ)
トリミングはしていません。


主点合致位置は昼間の風景で決め打ちです。
なのでもっと良くなる位置が有るハズですが、光害地にてLPS-P2も使わず、
フラット補正も無しでこれだけ均一な光量ならば文句なしです。
この位置でも、写野1/4端でLX7のLV画面にてピントを合わせれば十分に
イケそうな予感がします。

<共通データ>

撮影日時:2014/03/31 , 03:35:12~04:37:32
撮影場所:飯能市郊外の林道
鏡筒:VC200L
アイピース:PHOTON32mm
カメラ:Panasonic DMC-LX7 , 4.7mmF1.4開放端で使用
赤道儀:90sノータッチ・トラッキング

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縮小コリメート法(その39)_LX7のNDフィルターには、気を付けなはれ、や!

2014-03-31 16:03:00 | 縮小コリメート法
解ってしまいました。LX7の無限遠位置のトリックが。

ここで↓散々検証しましたが、
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/407.html

その結果としてLX7は明るさによって無限遠位置が異なるという、
なんだかキツネに抓まれたような理解し難い事実だけが残りました。

結論から言いましょう。

ハイ、原因は内蔵NDフィルターの影響でしたあ~!!

なーーんだ、そりゃごもっともで。
ってな原因ですよ。
まずですね、昼間の山撮りテストではF1.4開放ってのが明るすぎ、
必然的にNDフィルターをONにして撮っていました。
☆では当然OFF。つまり、結像光路中に平行平面版が入った場合に
相当する訳ですね。NDフィルターを入れれば、当然ピント位置は
後ろに長くなります。よって、∞マーク押し当てから3秒戻した位置
が昼間の無限遠だったのです。

一方、☆撮りではNDフィルターを使いませんから、無限遠位置は
2m~∞マークの中間付近となっていた次第です。
明るい星でピントを合わせようとしてNDフィルターをONして気付きました。
この場合、昼間の実験同様に∞押し当てから3秒戻した位置で無限遠でした。

解ってしまえば、至極当然の結果です。


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