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謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

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QHY5L-ⅡMガイドカメラの動作不良が解決!

2022-03-16 19:22:00 | 撮影機材

2月辺りから手持ち4台のQHY5L-ⅡMガイドカメラが絶不調。
2022/5/2 さらに追加で合計5台が絶不調!!
     |
     +->解決済み

<現象>

デバマネで認識され、PHD2 Ver,2.6.11で接続されるも画が出ない。
画がフリーズする、バッテリー駆動のノートPCだと動作しない。
撮像がタイムアウトエラーになるなど多数。

<原因>

2月のWindowsUPdateで、設定-電源とスリープ の何かが変更され、
それによってUSB転送関連でトラブルが発生した。
QHYドライバーがそれに付いて来ていない。

<対策>

電源プランを”バランス”から”高パフォーマンス”へ変更する。

これにより画像フリーズ、カメラ居ませんエラー、バッテリー駆動時に
画が更新されない等の大問題が解決する。

<考察>

Lenovo C340ノートPCにはデフォルトで”バランス”電源プランが設定
されています。高パフォーマンスと省電力プランは明示的に掘り出さないと
出て来ません。2月のWindowsUpdeteで、なにやら省電力関連機能が強化
された模様。感じとしては、USBのセレクティブサスペンドが数秒で
動作開始しているような・・・バグじゃね?
なので、カメラが居ませんとか、画が出ずフリーズなどが起こるのではと。

一方、DELL Optiplex3090(最新機種)では初めから”高パフォーマンス”
が選択できます。この機種も”バランス”や”省電力”設定では動作が
不安定で使い物にならない状態となります。
おそらく、多くのPCで同じではないでしょうか?
ちなみに、ユーザが設定できるパラメータでは解決できません。
”高パフォーマンス”のMSデフォルト設定の、ユーザがいじれない内容によって
正常動作に戻せます。このプランを元に、天体撮影用に最適化したASTRO2プランを
作成しました。

まさかガイドカメラで1週間ハマルとは思わなんだ・・・

2022/03/17 追記

設定-電源とスリープ-電源プランの詳細設定画面で、PCI Exprssの省電力設定:オフ
とすることで、バッテリー駆動時の画像フリーズが無くなりました。
”高パフォーマンス”プランでは、ここがデフォルトでオフとなっています。
どうやら、
省電力管理仕様に変更があったようですね。ACアダプターに接続している時は正常でも、
バッテリー駆動にすると撮像画面がフリーズする、カメラ居ませんエラーが出ていました。
これで解消されると良いのですが・・・

2022/03/18 追記

もうちょっと詳しく書きます。

その後の検証で、PCIExpressの省電力設定仕様に変更があったであろうことが原因と解りました。
設定-電源とスリープー各種電源プラン の

PSIExpress
  |
  +ーリンク状態の電源管理
         バッテリー駆動:オフ
         電源に接続  :オフ
とします。
デフォルト電源プランで、ここが”オフ”になっているのは”高パフォーマンス”だけです。
だから動いたのです。
逆に、”バランス”や”省電力”の電源プランでも、ここを”オフ”することで問題なく動作
することを確認致しました。”バランス”がPC出荷時のデフォルト設定ですが、
これだとPC負荷によって動作が不安定になります。
高負荷で使用中は、おそらくPCIExpressの省電力設定をオフにして、
低負荷で使用中は、おそらくPCIExpressの省電力設定を”省電力(中)”などに
変更してしまうのだと思われます。
また、
電源プランの詳細設定-電源オプションに

USB設定
  |
  +ーUSBのセレクティブサスペンドの設定
         バッテリー駆動:有効 → 無効 にする。
         電源に接続  :有効 → 無効 にする。

と、低負荷時(自動撮影時など)の動作が安定します。
これは、システムが低負荷だと判断した場合、USBポートを勝手にサスペンドして
しまう機能です。つまり、1時間経って戻ってきたら”カメラ居ませんエラー”で止まっていた・・・
などの不安定現象が発生する可能性が高いです。
なので、
撮影中もマウスを動かし続けていると、実は問題なく事が進んだりします。
つまり、システムから見るとPCは使われている・・・との判断となり、
USBサスペンドを実行しないからです。
これは、
なにもガイドカメラだけの問題ではなく、ASIカメラや外付けUSB機器全般に影響します。

いまどきは、トヨタですら無意味なアイドリングストップ機能を排除する傾向にあります。
USBセレクティブサスペンドは、言わばPCの省電力アイドリングストップ機能みたいな
ものです。少しでもカタログデータの電費アップを記載したいため、
PCメーカからMSに省電力設定仕様の変更を持ち掛け、結果として
”余計なお世話!!”
になったのではないかと疑っています。


<環境>

1.DELL Optiplex3090 , Win10_Pro64bit ,
   QHYCCD_Win_AllinOne.21.10.23.19.exeドライバーセット , PHD2 Ver,2.6.11

2.DELL Optiplex3090 , Win10_Pro64bit ,
   QHYCCD_Win_AllinOne.21.10.23.19.exeドライバーセット , PHD2 Ver,2.6.11

3.Lenovo C340 , Win10_Home_64bit ,
   QHYCCD_Win_AllinOne.21.10.23.19.exeドライバーセット , PHD2 Ver,2.6.11

4.Lenovo ThinkPad E560 , Win10_Pro_64bit
   QHYCCD_Win_AllinOne.21.10.23.19.exeドライバーセット , PHD2 Ver,2.6.11

5.EPSON エンデバーハイパフォーマンスノート
   QHYCCD_Win_AllinOne.21.10.23.19.exeドライバーセット , PHD2 Ver,2.6.11



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